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「続けることが大事」

NPO plaisir / Mizota音楽教室
溝田 麻美 代表

  • 2016/3/16
i-cath-plaisir

音楽教室では、小さな「できた」で子供や母親の自信に繋げたい

音楽教室の方では障がい者・健常者を問わず受け入れていらっしゃるのでしょうか?

 はい。ですが、やはり自閉症とか多動性障がいのお子さんが多いですね。音楽教室は生徒さん一人一人の性格に合わせて行うので、その点では障がい者だろうが健常者だろうが内容はそう変わりません。

 ただ私自身が障がい持ちの子供を育てて接し方には慣れてるせいか、障がいを持ったお子さんが多いです。

もしかしたら知的障がいや発達障がいの子供の方が、音楽と触れた時に隠れてる才能が大きいこともあるのかなと思います。

 そうですね、彼らは型にはまってないというか、「私たちだったらこうしなければいけない」ということが多い中で、独自の世界を持っているので、教えられることは多いです。音楽に触れることで、その子やお母さんたちの自信に繋がればいいなと思います。

 親からしたら、「楽譜が読めなかったのにドレミが読めたんですよ」とか、「鍵盤をずっと顔で叩いてたのに指で押しました」とか、そういう些細なことでも本当に嬉しいのです。

 出来ないことにばかり目を尖らせてたら親も子もお互い辛いけど、小さくともそういう「できた」ということに思考が向けば本当に毎日が嬉しいことばかりになって充実します。親にとってもそんな思考のチェンジをするきっかけになればいいと思っています。

NPOや音楽教室の活動と並行して、溝田代表は発達障がいのお子さんの子育てもされているわけですが、それぞれをどのようにして両立させてるのでしょうか

 子育てのほうに力が入ってるかもしれないですね(笑)本当に、地球人じゃない存在と接していると思われた方が、解りやすいと思います(笑)

 長男が11歳、次男が4歳ですが、11歳といったらもう結構しっかりしてるイメージだと思いますが、長男は動き回るだけでなく、口の中に何か入れてないと落ち着かなくて、氷や角砂糖なんかがないとビー玉や石ころなんかを口に入れたりします。

そういえば家の中にそういう小さなものが置いてないですね。

 そうです。口に入れられるものは危ないから取り除いて、その代りに食べられるもので代用しているのです。また次男は自閉症を持っていて、「いつもと違う」ということを許せません。あるべきところに物がなかったり、すべきことが出来ないとすぐ怒ります。前者は例えば「スーパーに行ったらあの売り場にあのお菓子がある」というのが全部頭の中で繋がっていて、それがないと店の中で暴れ回るのです。

 後者では、朝起きてから登園するまでのプログラムが厳密に決まっていて、朝起きたら父親がいて、朝食はこういうものを食べて、ちょっとゲームをして、着替えて、みたいな流れがあるのですが、もし父親が朝早く出て、起きたら父親がいないとなったらもう大変で、何時間でも泣いてしまいます。

 どうにかしていつも同じプログラムにしようとこちらが動くと、穏やかに過ごせるので、もし父親が早めに家を出るとかいうときは、それまでに次男を起こして対面させなければいけません。

 この二人に付き合うことは本当に大変で、NPOや音楽教室の活動は、申し訳ないですが育児と並行できるぐらいのパワー配分に抑えざるを得ません。ですが日々こうして子供たちを育てている経験が、いつかは誰かへのアドバイスになるはずです。

次のページ『発達障がいとは何か、どう向き合えばいいのか、知ってもらいたい』

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会社概要

社名:NPO plaisir / Mizota音楽教室
代表名:溝田 麻美
住所:愛媛県松山市余戸南1丁目18−5
TEL:090-5276-6719
事業内容:・NPO/NGO業

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