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「考えるだけでなく、行動を。」
NPO法人 NEXT CONEXION
越智 大貴 代表
- 2015/12/9
そもそもNPO法人って・・・何?
ネクストコネクションをNPO法人化されたのはいつ頃なのですか?
2014年にネクストコネクションをNPO法人化しました。一般的なNPOは個人事業主みたいなもので、企業との交渉や信頼構築が難しいと感じたため、法人格を取りました。他にも認定NPOという制度もあります。認定NPOは民間企業でいうと一部上場企業みたいなものですね。認定NPOに民間企業が寄付をすると免税という制度があるなど、通常のNPOに比べ活動に対する支援の仕組みが充実しています。
ただし、認定NPOになるためには正会員30名以上を集めなくてはいけないなど、超えなくてはいけないハードルがたくさんあります。現時点でネクストコネクションとして認定を取ろうとは思っていませんが、活動していく中でいずれは認定を目指そうという選択肢が出てくるかもしれません。
主権者教育について具体的にお聞きしてもいいですか?
主権者教育とは一言でまとめると市民性をはぐくむ教育です。世の中のわかり難いものをわかりやすく解説する手法であり、子供達や周りの大人が社会参画を促進する教育であるとも言えます。
私の場合3つのフェーズに分けて考えています。
1 状況を知る
2 自分で考えましょう
3 行動に移しましょう
以上三つが私たちの団体が提供する主権者教育の特徴になっています。私たちは主権者教育を子どもに教えることができる先生を育てたい、そのようなプログラムを作っていきたいと思っています。そこに参加してくれる先生は教育者にならなくてもいいと思っています。
教員志望で入った学生も教職にはつかず、民間企業への就職を決める人も多々いますからね。
子どもを育てていくことも大切ですが、同世代を巻き込んでいく、会社を巻き込んで社会参画を促していく担い手を育てることも大切だと思っています。なので、ネクストコネクションとしては 教員志望だけでなく、民間就職を希望する人にも、ぜひ主権者教育の先生となって各学校などに行って欲しいと思っています。
ネクストコネクションさんで提供されている「主権者教育」の特徴は何ですか?。
私たちが提供する主権者教育の特徴の一つに、「地域から世の中を見ていく」というものがあります。前にも少し触れましたが、主権者教育や「世のなか科」作成の参考にしたプログラムでは、理想の家の設計図を作ります。子供部屋がいるかどうかの議論を通して、家庭内でのコミュニケーションの問題や自由と責任の問題について考えさせます。そして、扱う対象を自分の家から少しずつ学校、地域、国へと広げていくことで、社会に対する興味関心を持ってもらうというアプローチをとり、社会に対してリアリティを持ってもらうことを目的としています。
私の場合少しアレンジを加えています。まずは夢のマイホームを作ったと仮定します。ではその家に20年後、50年後誰が住んでいるか問いかけるのです。そうすると、少しずつ問題がリアルに、自分ごとになっていきます。「誰か住んでくれてるといいよね」「孫が住んでくれているといいよね」と言った話題に広がっていき、「年をとって体が不自由になったら、家を改造して住みやすいように変えないといけないよね」という話を子どもたちがしていきます。
同じように自分が60歳、70歳になっている時を想像してみてください。国から年金をもらっているのか。自分の子供や孫はどこに住んでいるのか。そこには社会保障の問題や、核家族の問題が潜んでいることに気づいていきます。実は身近なところに政治に関連した問題があるんです。扱うテーマが自分の将来についてなので、社会問題=政治の問題=自分たちの問題であるということに自然と気づくようになります。これが主権者教育というプログラムの特徴になります。
政治を取り扱う上で教育の現場で中立性をどう保つのか、という議論がありますが、それについてはどう思われますか?
まさしく主権者教育の難点としてあげられるのは、政治的中立や、集団安全保障の問題をどう解説するか、その中立性をどう担保するかについてです。そもそも教育の現場において政治的中立性を保てるのか、先生が保つのが難しいのであれば、外部のゲストをたくさん呼ぶことで対応できるのではと思っているので、私が開講する授業では必ず多数のゲストを呼び、意見に偏りがないように、偏りがあったとしても全体としてバランスが取れるように工夫しています。
会社概要
社名:NPO法人 NEXT CONEXION
代表名:越智 大貴
住所:愛媛県松山市山越1丁目15-33
事業内容:・教育業/学習支援業/カウンセリング ・NPO/NGO