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思いに共感し「集まる」幼稚園に!
学校法人慶応学園
二宮 一朗 理事長
- 2017/12/7
集めるより“集まる”
HPを拝見して、様々な取り組みをされていることを知りました。どういった取り組みをされているのでしょうか。
平成20年にカリキュラムを改変しました。それ以前も、体操や音楽などを週に数回していましたが、一週間に一回やるよりも毎日少しずつ続ける方針に変えました。
一時期テレビでもよく放送されていたYYプロジェクトの一環です。特別なにかやり方があるわけではありません。最初は保護者の方もやらされている感じがあったようです。
しかし、取り組んでいてわかったのですが、子供たちはやらされているだけでは絶対上手にはなりません。子供たちが自分でやりたいと思うように働きかけをしていくのが私たちの役目です。
具体的には、「できた!」という小さな成功体験ができる機会をこちらが提供し、それを園児たちが積み重ねていくことです。社会人になっても同じですね。
在園中に逆立ちができるようになる園児が多いですが、卒園して逆立ちをしなくなった途端にできなくなってしまう子も多くいます。やはり、日々の積み重ねが大切だなと実感しています。
YYプロジェクトを導入したきっかけはありますか。
兼頭さんが幼稚園児だった頃も、慶応幼稚園はどちらかというと体を動かすことに力を入れていました。しかし、園児たちが卒園したあと、小学校の運動会を見に行ったとき、リレーの選手で卒園生が少なく感じることがありました。さらに、その当時から転んだときに手をつけずに顔から地面に突っ込んでしまう子もいました。
何か解決策がないかと探しているうちに、YYプロジェクトに出会いました。元々は保育園で取り組んでいたプロジェクトですが、実際に取り組んでいる幼稚園を見学し、慶応幼稚園でも導入することに決めました。
これから年少人口が減っていく中で、特徴のある幼稚園は生き残るのではないかと思います。生き残っていく幼稚園とは、どのような幼稚園だと考えられますか。
集めるのではなく“集まる”幼稚園が生き残っていくのではないでしょうか。
待機児童の問題もあり、今の世の中の流れは幼稚園より保育園に向いています。しかし、全ての幼稚園で園児の数が減るということはないと思っています。集まるところと集まらないところの二極化が進んでいくだろうと感じています。
その中でも、保護者の方にこちらの想いをきちんと発信し、共感してもらえる園をつくっていくのが大切です。意外とこちらの考えや気持ちが上手に伝わっていないこともありますから。
これからの慶応幼稚園の展望について教えてください。
私の幼稚園だけがよかったらそれでいいわけではないと思っています。地域全体が活性化していかなければいけません。いいことをこちらからどんどん発信していき、伝えていきたいですね。
幼稚園に集まってくる年齢層は3歳から5歳ですが、これからは年齢層を広げていきたいと思っています。これだけたくさんの園児がいて、卒園と同時にすぱっと関わりが絶たれてしまうのはもったいないので、何かできればいいなと考えています。
そうですよね。私がこのように卒園後関われることは、本当にありがたいことです。最後に、若者たちへメッセージをお願いします。
今振り返ってみると、大学時代は一番時間がある時期です。だからこそ、時間を大切にして、どんなことでも取り組んでほしいと思います。
旅行でも、勉強でもなんでもかまいません。時間がたくさんあるので、旅行はおすすめです。日本人は海外に行きたがりますが、海外の方はよく日本に来ますよね。でも、日本の良さを日本人が伝えられないことが多々あると思います。なので、日本のことをもっと知ってほしいと思いますね。
そうですよね。私がこのように卒園後関われることは、本当にありがたいことです。最後に、若者たちへメッセージをお願いします。
何かに挑戦して、時間を有効に使ってほしいと思います。
ありがとうございます。
大学生活もあと1年ほどなので、有意義に使っていこうと思います。
インタビュアーより
会社概要
社名:学校法人慶応学園
代表名:二宮 一朗
住所:愛媛県松山市森松町1110
TEL:089-956-7034
URL:http://www.keioyouchien.ac.jp
事業内容:・教育業/学習支援業/カウンセリング