INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式ツイッター

「勇気を持って戦え」

有限会社UNIC
末田 由紀夫 代表取締役

  • 2014/12/3
i-cath-unic

大河原
本日は、よろしくお願い致します。
末田代表は東京でデザイナーの学校を卒業されたということですが、そこからどのように今のお仕事でもある広告業界に興味を持たれたのでしょうか。

末田
私は最初から広告がしたかったわけではなくて、どちらかというと建築物のデザイン、それも人目を引くような格好いいデザインに興味がありました。

大河原
元々は建築物のデザインに進もうと考えていらっしゃったのですね。

末田
就職活動ではそこを目指していました。
ただ、就職氷河期であったので、望んだ所には中々行けず、くすぶっていたところ、父から声を掛けられました。
今の会社は、元々私の父が経営していた会社で、広告業界自体もバブルが崩壊して厳しい状況にあったので、最初は手伝いという形で入社をしました。

大河原
お父様のこの事務所で初めて、広告とデザインを結び付けられたのですね。

末田
そうですね。
ただ、それはもう少し後のことになります。
当初は、オペレーション業務を主に行い、デザインは先輩社員が担当をし、仕事の傍ら先輩が作ったものをひたすら観察してテクニックなどを学んでいきました。

大河原
そう聞くと、まるで職人の世界ですね。

末田
そうですね。
今から20年近く前の話ですが、まだアナログな時代でもあり、徒弟制度的な側面がありました。
先輩はデザインのことを教えてくれませんでしたが、ゴミを片付けるときに中に入っているラフ画を拾ってデザインの勉強の参考にしたりしていました。
私にとってそのゴミは「宝の山」で、その中に色々な可能性が眠っているといつも思っていましたし、そこで発見したものや気付いたものは非常に役に立ちました。

大河原
そのようにデザインのテクニックについて自分なりに勉強をしていく中で、学生時代に勉強した格好いいデザインと違って、広告としての効果を意識したデザインについても興味を持ち始めたのでしょうか。

末田
確かに、仕事をする中で段々と「格好いいから何なんだ」ということに気がついてきましたが、まだ若かったですからね。
心の中ではまだデザインについて格好よさや綺麗さといったことを追い求めていた部分はありました。

大河原
格好いいデザインということから、広告として、本当に集客効果が見込めるデザインみに完全に考えを改めたのは、何か決定的な出来事があったのでしょうか。

末田
はい。
広告業界の大先輩のある方と出会い、広告の真髄的な所を指摘されたことで目が覚めて、自分がそういうことをし続けて行ったら駄目になると感じました。
それからは、広告デザインの勉強とともに、マーケティングについても勉強をするようになりました。
広告においては、デザインを見た目や装飾だとすれば、マーケティングはいわば内臓になります。

大河原
マーケティングである程度どういう方針で広告をしていくか決めてから、そこにデザインで色を付けるということですね。

末田
その通りです。
大前提として、マーケティングが先にあり、それに基づいて広告を作っていかないといけません。
マーケティングについては、今でも毎週勉強会に参加して、より効果の高い広告を作れるように努めています。

大河原
なるほど。
この事務所は元々お父様のものだったということですが、そのようにマーケティングやデザインを勉強していく中で、跡を継ごうと決められたきっかけは、何かあったのでしょうか。

末田
はい。
実は、私が27歳の時にこの事務所を辞めて、自分の力で勝負しようと考えていました。
既に自分一人でも売上を確保できるようになって、他の会社からも幾つか「うちに来ないか」とお誘いを受けるようになっていました。
当時の代表者であった父親にその話をしたら、「それならお前に譲る。」と言われて、当時会社では一番最年少だったにも関わらず、私が跡を継ぐ事になったのです。

大河原
経営者の息子だったから当然に跡を継いだ、というわけではなかったのですね。

末田
父の事務所に入ってそのまま後を継ぐことは、苦労せずに今の地位に収まる感じがして嫌でした。
この世界は純粋に実力勝負なので、評価の物差しは「お客様の売上げをどれだけ上げられたか」しかありません。
どれだけお客様に貢献して、またどれだけ会社に貢献できたか、その貢献度で会社を引っ張る資格があるか否かが決まるのではないかと思います。

大河原
なるほど。
確かに実力を認められた上で経営者になってくれと言われた方が、その会社にとってもいいことだと思います。
それにしても、一度は独立しようと考えられたくらいですから、経営者になったことで、社内の仕事の進め方についても末田代表なりのものに改められたりしたのでしょうか。

末田
はい、変えましたね。
昔から、デザイナーは営業をせず、座ってお客様からのオファーを待っているだけというのが業界の常識でした。
しかし、時代は変わっており、これからはデザイナーといえども営業に行って自分の仕事を知って頂かなければ、依頼を受けるチャンスがなく衰退するばかりです。
ですから今でも私は、当社の仕事を知って頂くために、自らの足で色々な方とコミュニケーションを取り、営業活動をしています。

大河原
人脈を広げることにも力を注ぐということですね。
他のスタッフの方にも、末田代表と同じように積極的に外に出ていくことをさせているのでしょうか。

末田
もちろんしてもらっています。
また、会社には、私服を着ているスタッフが多いですが、当社を使って頂いていること自体が有難いのに、そんなラフな格好で打合せに行ったら失礼なので、お客様と同じ土俵に立つべきだと考えて、お客様との打合せの時などは皆ビジネススーツを着るようにしました。
もし、お客様がスーツで仕事をしているのにラフな格好で営業や打ち合わせに来られたら、相手はどう思うでしょうか。
「何だこいつ」と思われるでしょう。
やはり、服装を変えたことで周囲からの見られ方も変わったと思います。
むしろ、デザイナーと言うと皆さんから「えっ営業さんじゃないんですか?」といわれることもあるのですが、「これもまた弊社のスタイルですから」と言っています。
そういうギャップも人の印象に残りやすいのではないでしょうかコレも広告の一種だと考えています。

大河原
確かに、意外性があることはより強く心に残りますね。
お客様の服装に合わせることで、外見の印象が変わるだけでなく、お客様の心理・考え方により近づくことも出来るのではないでしょうか。

末田
nakakiji-unic
広告とはお客様が伝えたいことを、しっかり整理して購入者の皆様に届ける、言わばお客様の代弁者です。
その広告を作る仕事をするからには、相手が自分のことを見た時に、どう思われるのかを常々考えながら、相手の立場に立ってシミュレーションをしていくことが必要です。
自分の作りたいものを自由に作れる場所では決してありません。
我々は芸術家ではなく、あくまで商業的にデザインをしているので、自分に出来ることを客観的に捉え、お客様の立場に立った目線で物を作らないといけません。
それは経営でもデザインでも同じことだと思います。

大河原
経営の方でも、自分を客観視することが必要なのですね。

末田
その通りだと思いますよ。
営業するときでも、「デザインをさせて下さい」ということは言いません。
「こういうことが出来ます」ということだけしか言っていません。
私が出来ることとできないことを正直に言って、自分の強みがお客様の強みになるのであればオファーが来るのだと思っています。
お客様と対等な立場で物事を考えないといけないので、「デザインをさせて下さい」という言葉は絶対使いません。

大河原
対等な立場でいるためには、お客様とのやり取りの中で、末田代表ご自身から「自分の仕事はこういうことです」ということを相手にしっかり伝えないといけないと思いますが、その時に重視しているものはございますか。

末田
スケッチブックへのメッセージに、私は「氣」の一文字を書くつもりです。
気付く、気を遣う、気分がいいといった言葉「氣」という文字が入っていますよね。
凄くシンプルなことですが、その「氣」を大事にしたいと思っています。
デザインというものはできるだけシンプルに考えるものです。
難しいことを一杯書いても誰も読まないですからね。

大河原
シンプル・イズ・ベストという言葉のように、要らないものをどんどん削ぎ落として、最終的に相手に最も伝わることだけにしていくことが大事なのですね。

末田
それしかないと思います。
広告で延々と理屈を書き並べても、殆どの人は読まないでしょう。
それを整理して、誰にでも解り易くするために広告デザインが必要になるのです。
マーケティングを取り入れて仕事をする中でこの奥深さに気付きました。

大河原
なるほど。
サイトの方で、広告作りを通じて、お客さまの問題点を見つけてその解決方法をご提案するということが書かれていましたが、これも、積極的に外に出てお客様と接することで、問題点と解決方法が見えてくるのでしょうか。

末田
そうですね。
これも単純なことですが、常に人を気遣っているから、人と話している瞬間に「ここを変えたらいいのに」「ここをこうしたらいいのに」ということに気付くことができ、その気付いたことについてアドバイスができるのです。
日頃から色々な方を見たり、会って話したりすることで、コミュニケーションを積極的に取っていると、段々と、誰がどのような人物かということが判ってきます。

大河原
勉強になります。
私も、私生活でも積極的に人と交流することで、そのような人を見る力を養いたいと思います。
今後は、この事務所をどのように成長・発展させていきたいとお考えでしょうか。

末田
時代の少し先を行って、ライバル会社より先に、色々なことをしてみたいですね。
それを通して、より効果の高い広告を作るノウハウを培いたいと思っています。

大河原
なるほど。
今注目されている媒体・ツールがあればお教え下さい。

末田
今当社では、AR、拡張現実のシステムを取り入れて、紙媒体の広告のサービスの価値を上げようと試みています。
それを使ってお客様の売上に貢献するとともに、当社も収益を上げることを考えています。
お金の話をすると嫌らしく感じられるかもしれませんが、先立つものが無いと新しいことに挑戦できないことは事実としてありますから。

大河原
広告のお仕事以外のことでも、新しく力を入れて取り組みたいことがあったりもするのでしょうか。

末田
いえ、広告のプロとしては、広告に集中するべきだと思います。
別のことをして稼ごうとしても上手くいかないでしょう。
ただ、広告という仕事の目的は、突き詰めるとお客様の売上に貢献することであって、広告やデザインというものはそのための手段なのです。
極端な話をすれば、その目的が達成されるのならば、広告を出さなくても、お客様と消費者を直接引き合わせることができれば、それもまた集客や売上の向上に繋がる活動です。
ですから今までも、そしてこれからも、お客様の売上を上げることを第一に考えてお仕事をしていく、その気持ちは変わりません。

大河原
有難うございます。
そのようにお客様の売上に貢献し続ける中で、会社として、あるいは末田代表ご自身がこうなりたいという将来の夢や目標はございますか。

末田
実はあまりしっかりしたものは考えていないのですよ。
今のこの仕事が楽しいので、このまま末永く続けられたらいいなと思います。
有難いですよね。
仕事をさせて頂く中で人と繋がって、仕事だけでなくプライベートでも交友関係が広がるなんて。
敢えて挙げるとしたら、以前はこの建物を建てることが目標でした。
それまではずっと賃貸物件を借りて、仕事をしていたので、自社社屋を構えることを目標にしていてきました。
誰でも来やすくて、仕事も快適で、自由な空間です。なんとか3年前に目標は達成したかなと思っています。
後は、この事務所はあまり規模を大きくしてもしょうがないのです。その分もっと仕事のクオリティを上げて、小さいながらも質の高い会社にしていくことに力を注いでいきたいと思います。

大河原
有難うございます。
最後に、この企画は若者に向けた企画なので、若者へのメッセージをお願いいたします。

末田
「勇気を持って、戦え」この一言に尽きます。
大河原さんも勇気を持って頑張って下さい。

大河原
有難うございます。
お言葉通り、勇気を持って何事にも挑戦していきたいと思います。
本日は貴重なお時間を頂き有難うございました。
以上でインタビューを終わらせて頂きます。

インタビュアーより

bord-unic

お名刺の表に書かれた「」の文字のように、末田代表は「デザインはできるだけシンプルに考える」というお言葉の通り、一発で人々に伝える工夫を怠らない方だと感じました。
ただ、シンプルなものは、覚えられやすい反面、真似もされやすいものだと思います。
それだけに、実力主義の世界で戦い続けてきた末田代表のお話からは、仕事の本質を見失うことなく、同時に時代の流れに合わせるべき所は合わせて、他者に追い越されないための努力をすることが必要であるという信念が伝わってきました。
末田代表、本当に有難うございました。
大河原慧

next

乞うご期待!

会社概要

社名:有限会社UNIC
代表:末田 由紀夫
住所:愛媛県松山市木屋町2丁目1-16
事業内容:・総合広告デザイン

Random Pick Up

『この記事を書いた人』

愛媛大学
濵村 駿介

『この記事を書いた人』

松山大学
高橋 航貴

『この記事を書いた人』

松山大学
松井 秀樹

『この記事を書いた人』

愛媛大学
北尾 友二

『この記事を書いた人』

松山大学
樋口 真哉

『この記事を書いた人』

松山大学
福山 さくら

『この記事を書いた人』

愛媛大学
大隣 麻衣

『この記事を書いた人』

松山大学
田岡 美紗

『この記事を書いた人』

松山大学
杉脇 丈紘

『この記事を書いた人』

松山大学
岩本 真依

『この記事を書いた人』

西山 和馬

『この記事を書いた人』

松山大学
山本 隆生

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
大河原 慧

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
藤平 祥太

『この記事を書いた人』

松山大学
坪北 奈津美

『この記事を書いた人』

愛媛大学
兼頭 里奈

『この記事を書いた人』

愛媛大学
高市 奈津美

『この記事を書いた人』

愛媛大学
松本 優香

『この記事を書いた人』

松山大学
大西 清楓

『この記事を書いた人』

松山大学
山田 智也

『この記事を書いた人』

愛媛大学
多賀谷 直樹

『この記事を書いた人』

松山大学
山根 大輝

『この記事を書いた人』

松山大学
川崎 詩歩

『この記事を書いた人』

愛媛大学
矢野 愛茄里

『この記事を書いた人』

松山大学
宮内 真歩

ページ上部へ戻る