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「若いうちに大都市で経験を積んでください」

株式会社 五十崎社中
齋藤 宏之 代表取締役

  • 2015/4/14
i-cath-ikazaki

和紙作りのきっかけ

大河原
それではインタビューを始めさせて頂きます。よろしくお願い致します。
まず、齋藤代表の子供の頃はどのような夢を持っていらっしゃったのでしょうか。

齋藤
普通の会社員の子供として育ちましたが、将来は社会に役立つような人間になりたいと思っていました。

大河原
なるほど。高校や大学を卒業する時に、進路を決めることになりますが、その時はどのようなお仕事がしたいと考えていらっしゃったのでしょうか。

齋藤
高校から大学に進むときには、数学や物理が好きだったのと、何か技術を持っておいた方がいいと思い、理系の中でも広く融通が利きそうな物理学科を選びました。
また、大学卒業当時はインターネットが普及し始めた頃だったので、最先端のITの技術を身に付けようという気持ちもあり、最初はIT業界で就職をしたのです。

大河原
では、最初は和紙などの伝統工芸をしようとは全く考えていなかったのですね。

齋藤
そうですね。そのままシステムエンジニアとして就職をしました。そこで13年ほど勤めて、IT系のスキルを身に付けたので、ITの業界で起業しようと考えていました。元々、ITで起業して世界に羽ばたきたいという気持ちがあったのですが、私の妻が内子の出身で、義父が商工会のメンバーもしており、和紙を盛り上げる活動をしていたので、そこから和紙の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。

大河原
そうだったのですね。
元々ITで起業 したかったということですが、起業したいという気持ちはいつ頃から持たれていたのでしょうか。

齋藤
私は昔から坂本龍馬が好きで、海援隊みたいな会社を作りたいと思っていました。

大河原
坂本龍馬ですか。
経営者の中には、坂本龍馬が好きな方が多くいらっしゃるように思います。

齋藤
正確には、司馬遼太郎の「龍馬が行く」だと思いますね。私もそうですが(笑)
中々面白いので一度読んでみてください。

大河原
お勧め頂き有難うございます。
それに書かれた坂本龍馬に感化されて、ご自身でも起業したいという気持ちになったのですね。
ITでの起業というところから、内子の和紙に興味が移ったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

齋藤
それにはガボー・ウルヴィツキというフランス人でギルディングのアーティストとの出会いがあって、彼の金箔の技と伝統工芸である和紙とのコラボレーションが出来れば商機もあるかなと考えて思い切って始めました。

大河原
勇気ある決断ですね。それまで全く知らなかった業界に飛び込んで起業するなんて。

齋藤
そうですね。業界のことも全く知らなかったのですが、それでも「エイヤッ」と行きました。

大河原
有難うございます。
奥様の実家が内子だったとはいえ、当時はIT系のお仕事で首都圏での生活だったと思いますし、都会から内子に移り住むこと自体も、周りの方からしてみれば驚かれたと思いますが、それでも内子に来たのは齋藤代表の心に触れる何かがあったのでしょうか。

齋藤
そうですね、具体的にどうとは上手く言えませんが、一目惚れと同じだと思いますね。先のことは考えないでとりあえずやってみようという。
色々と考えていると多分していないでしょう。なにしろ誰もしたことがないことだったので。

大河原
全く畑違いの所に行くことに不安に感じたことや苦労したことがあったのではないかと思いますが、それはどのようにして乗り越えたのでしょうか。

齋藤
はっきり言って、まだ乗り越えてないですね。今でも日々不安ですよ。

大河原
どのような事に不安を感じていらっしゃるのでしょうか。

齋藤
現在は職人さんを数人雇っていますが、会社が潰れてしまうと従業員の生活が立ち行かなくなってしまうので、会社を潰さないようにしていくこと、具体的には如何に資金をやりくりするかということですね。
もっともこれは私に限らず、経営者の方は皆さん、心掛けていることだと思います。私自身は会社を経営してまだ8年目で、経営者としてもまだまだだと感じているので、先輩方から色々なことを学びながら成長していきたいと思います。

大河原
有難うございます。

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会社概要

社名: 株式会社 五十崎社中
代表名: 齋藤 宏之
住所: 喜多郡内子町五十崎1620-3
TEL: 0893-44-4403
事業内容: 五十崎和紙製品の開発・製造・販売

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