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宿泊事業を知ろう!宿泊業界には夢がある

道後プリンスホテル株式会社
河内 広志 代表取締役社長

  • 2020/9/23
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会社のトップであるという意識

社長になるまでの道のりを教えてください。

 大学時代は、法学部で弁護士を目指していましたが、先代に「卒業したら帰って来い」と厳しく言われ、昭和50年の3月に戻ってきて、いきなり入社しました。

 帰ってきた時は、立ち上げの時でまだお客様をお呼びする状態ではありませんでした。私の仕事は大阪に行き、大阪の営業部隊と一緒に我が社の売り込みを行うことでした。
 無休で半年間PRを行い、9月に愛媛に帰りました。同年10月にオープンしてからは、この地で働き続けています。
 その後、先代の退任がきっかけで二代目として、道後プリンスホテルを引き継ぎました。

社長就任時はどのようなお気持ちだったのでしょうか。

 亡くなった先代が創業しましたが、先代は全く旅館業をしていなかったので、実質私が半創業者でした。そして先代の退任がきっかけで社長になったので、就任前から実質自分が会社のトップだという意識がとても強かったので、気持ちに変化はありませんでした。

 ただ、経営者の最大の仕事は会社を倒産させないことです。倒産させると、社員や取引会社の皆さんに多大な迷惑がかかってしまいます。つまり倒産させないこと、これが一つの覚悟と決意でした。

45年前の道後は現在とはどのように違ったのでしょうか。

 その頃は、湯治宿が多く、今とは全く風景が違いました。
 遠方から来られ、温泉で癒され、5日間から1週間くらい湯治をされるというお客さんがほぼ8割、あとはグループのお客様、ご家族のお客様が来られるという状態でした。
 団体旅行もない時代で、大型バスも扇風機付きという、本当にレトロの時代でした。

 また情報も入りにくいため、旅行会社に依存して、旅行をするのであれば旅行会社に頼まないと現地の情報が全く分かりませんでした。非常に旅行会社が君臨した時代でした。

華やかなコンテンツに力を入れ始めたきっかけを教えてください。

 15年くらい前から時代の流れで、団体から個の時代になりました。団体旅行はどちらかと言うと、投網をかけるように旅行会社依存だけでお客様をご送客いただき、宴会中心でコンパニオンを入れて盛り上げていただくといった形でした。

 そういったことで利益が出ていた時代があったのですが、少しずつ時代とともに、旅行の質の変化を遂げるだろうといち早く分かった時に、様々なコンテンツや華やかさに力を入れ始めました。

具体的にどのような取り組みをしたのでしょうか。

 私が手掛けたのが「ホテルinホテル」。

 団体旅行で必要なことは、ボリューム、大きさ、迫力、宴会場の数、客室の数、客室係の数、懐石料理の品数などでした。量が商品になっていました。
 ところが個人のお客様は量よりも質を求めていらっしゃいます。質を求める時の旅館の大きさは、大規模旅館ではなく中小規模の旅館がいいという方が多くいらっしゃいます。そこで私は、いろんなホテルの中に小さいホテルが集まって、結果として大規模ホテルになるという「ホテルinホテル」を考えました。

 具体的に何をしたかと言うと、例えばお部屋食を中心として存在する旅館が12階と11階だけにある、また10階から5階までは小グループまたは料亭で食べるお客様に特化した宿があるなど、用途に応じたお料理やお部屋、食べる場所を変えていきました。
 このような形で、小さい宿をコンセプトにした大きいホテルを作りました。これが「ホテルinホテル」です。

 これらを作ったことをきっかけにエンターテイメントやいろんな館内のコンテンツやイベントを充実させていきました。

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会社概要

社名:道後プリンスホテル株式会社
代表名:河内 広志
住所:愛媛県松山市道後姫塚100
TEL:089-947-2000
事業内容:・宿泊業/飲食業

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