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「続けることが大事」

NPO plaisir / Mizota音楽教室
溝田 麻美 代表

  • 2016/3/16
i-cath-plaisir

子供が発達障がいではないかと言われたことへの苦悩、そして受け入れ

溝田代表はいつから音楽をしていらっしゃるのでしょうか?

 私は小学校に上がる前から音楽教室に通っていて、4歳ぐらいの時からずっとピアノをしていました。そして高校生ぐらいの時には、音楽をこのままずっと続けていけたらいいかなという漠然とした希望が生まれ、大分県立芸術文化短期大学の音楽学部声楽専攻に進み、卒業後はボイストレーナーとして松山の音楽スタジオに就職しました。

短大在学中に発達障がいのお子さんをご出産されたとお聞きしたのですが。

 はい。私は大学2年生の時に長男を出産をしました。これから1人で子供を育てていくためには、やはり大学は卒業すべきだと思って、子育てしながら4年かけて短大を卒業しました。就職も、できるだけ時間に融通の利く仕事をと思って探していたところ、音楽スタジオの講師は自分でスケジュールを組めるので、その仕事をしながら子供を育てました。

 結婚した翌年に長男が小学校に入学しましたが、学校の先生から「この子は自閉症だと思うので普通学級では見れません」と言われました。私はそれまで自閉症や発達障がいというものを知らなくて、きっと親として十分に手を掛けられなかったことに原因があると思ったので、療育を拒否して自分の手で育て直そうと思いました。

 でも向き合えば向き合うほど、周りに指摘されたことを痛感するようになったのです。小学校に通う年齢なのに、大人の言っていることが全然伝わらなかったり、周りの子供と言動が違ったりしました。

 また、昔から車にはねられたり高いところから落ちたりと、大きな事故を何度も起こしていました。2年生の終わりぐらいからようやく「やはりこの子は学校の先生が言う通り発達障がいを持っているのかもしれない」と受け入れ始めました。

子供に発達障がいがあることを受け入れる中で、溝田代表の意識はどのように変わって行ったのでしょうか?

 実際、長男には注意欠陥多動性障がい(ADHD)があって、注意散漫な上によく動くのは、全部生まれつきの特性だったわけです。しかも小学生になると子供だけで遊びに行くようになるから、親の目が届かないところでその特性がますます現れるようになりました。

 このままでは命が危ないというので、症状を抑える薬を服用したり、療育施設にも訪れたりする中で、やはり長男と同じ、あるいはもっと重い障がいのある子供たちの姿を見ました。

 そこで、自分の努力でどうにもできないことを受入れ、乗り越えたお母さんたちの話がもっと聞きたいし、私自身もそうなりたい、もしまだ受け止めきれなくて苦しんでいるお母さんたちがいれば一緒に何かしたい、と思ったのがplaisirの活動を始めるきっかけでした。

次のページ『plaisirの活動スタート、知的障がい・発達障がいへの偏見を取り除きたい!』

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会社概要

社名:NPO plaisir / Mizota音楽教室
代表名:溝田 麻美
住所:愛媛県松山市余戸南1丁目18−5
TEL:090-5276-6719
事業内容:・NPO/NGO業

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