「夢を持て」

税理士になったキッカケ

福山
本日は3月という税理士さんにとって忙しい時期の中、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。では始めさせて頂きます。
税理士になろうと思ったキッカケを教えて頂けますでしょうか。

兵頭
まず私の実家が八幡浜で散髪屋を営んでいました。
私が三代目になる予定だったのですが、中学２年の時、高校の進路を決める際に「俺は家業を継がなくてはいけないのか」と父親に相談したところ継がなくていいと。
もともと父親は音楽家になりたく、祖母が「それは辞めて家業を継いでくれ」とのことで、父親は音楽家になりたいという夢を諦め、家業に就きました。
私には同じ思いをして欲しくなかったのだと思います。
父親の考えでは八幡浜は発展しづらく人口も減少しており、食べていくのに精いっぱいで、会社を大きくするのも難しいという実感があったのだと思います。
「お前にはサラリーマンは難しいと思うから、何か手に職に就くものがあるのだったら継がなくても良い」と言われ、自分で何かできることは何だろう考え始めました。
中学生の時は算盤もやっており数学が好きで、通学路には会計事務所があり、それを見てこれだったら自分の職業にできるのではないかということで税理士を目指したのがキッカケです。

福山
散髪屋さんは意外でした。
兵頭代表の意見を尊重して下さる素敵なお父様ですね。
そのことをお父様に伝えた時の反応はどのようなものだったのでしょうか。

兵頭
「頑張れ」の一言でしたね。
税理士になることを中二の秋に決断しました。
そしてそこからどうしたら税理士になれるかを逆算して考えました。

福山
中学二年生から決断されていたのですね。
決断されてから夢を実現するまで、どのくらいの期間が必要だったのでしょうか。

兵頭
私は10年かかりましたね。
中学校で決めましたがすぐに税理士試験を受けられるわけではありませんので。

福山
決めた目標、夢をきちんと実現しているのが本当にすごいです。
中学校に描いた夢って大体の人は変わっていくものです。
それがずっと変わらずやり通していることはすごいですよ。

兵頭
当時は今決めておかないと決心が揺らぐと思いまっすぐ税理士を目指しました。

福山
なるほど。
では税理士の資格を取得して独立するまでの事を教えて頂いてもよろしいでしょうか。

兵頭
私は専門学校に通っておりましたので、20歳から社会に出て働いておりました。
そして23歳で税理士の試験に合格し、26歳で独立しました。
自分では勤めるのは向いていないと分かっていたので、働きだして3年間で資格を取得し、そこから3年間独立するまでに何が必要かといった時間の使い方をしておりました。

福山
26歳で独立とは早いですね。
働く以外に何か独立するために行っていたことはあるのでしょうか。

兵頭
現在で独立し創業17年になりました。
基本的に税理士のお客様は経営者の方となり、経営者とお話をしていると、とても勉強になるし、現場での成長が一番大事だと思っております。

福山
創業17年とは驚きです。
お仕事をする上で大切にされていることがありましたら教えて頂けますでしょうか。

兵頭
税理士さんってどうしても固そうで真面目そうな人のイメージが多いと思うのですが私は正反対のイメージで自分を売ろうとしました。
やはり何が一番大切かって税理士を売るのではなくて自分を売ることが大切です。
帰って来て2年ぐらいはお客様が増えず、金融機関から借り入れをして2年間ぐらい生活しておりました。