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「楽しく、でも厳しく」
公認会計士・税理士森会計事務所
森 貴弘 代表
- 2016/5/30
「顔が死んでる」と言われるほど悩み続けた日々
森代表が会計や税務の業界に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?
高校2年生の時、先輩から「税理士を目指している」ということを聞いたのが最初のきっかけです。それから私も公認会計士や税理士について興味を持ち、松山から東京の大学の商学部に進学して簿記や会計学を勉強するゼミに入りました。
しかし会計士の試験になかなか合格することができず、大学卒業後も東京・松山で、アルバイトなどをしながら勉強を続けました。仕事も会計事務所の手伝いから外食チェーン店での接客まで、色々としましたね。
そして最後はアルバイトを辞めて試験勉強に集中し、97年に会計士試験2次試験に臨み、合格できました。大学3回生の時から数えて5回目の挑戦で受かったので、試験に合格した時は、嬉しいというよりも「ホッとした」「やっと終わった」という気持ちが大きかったと思います。
試験に受かってからは、どのようなところでお仕事をされていたのでしょうか?
公認会計士には2次試験に受かったからといってすぐになれるわけではなく、会計士補として一定期間の実務経験ののち、3次試験に合格しなくてはいけません。
まずは3年間、大手の監査法人の高松事務所で上場企業の会計監査などを担当させて頂いて、2001年、29歳の時に3次試験に合格し、公認会計士になりました。
(注:森代表が受けた会計士試験は、2005年までの旧制度によるもので、2016年現在の試験制度とは異なります。)
その1年後の2002年に転職して、独立系のコンサルティングファームで約6年間、企業の顧客に対して会計ソフトの導入や業務改善をお手伝いし、更に最初とは別の大手監査法人の松山事務所にもう一度転職しました。
それらのお仕事の経験や学んだことで、今のお仕事によく活かされていると感じていることはございますか?
会計士として監査法人で働いた経験では、様々な大企業の会計資料や業務を見ることができたのは大きいと思います。大企業がしっかり作り上げたものを肌で感じたことで、中小企業さんの支援をする際には「大きな会社さんだとこういう風にしているので、御社の規模であればこうしたらいいのでは」というアドバイスを出来る素地ができました。
コンサルティングファームにおいては、無形のサービスを提供して対価を得るという難しいことをさせて頂いたのに加えて、途中から事業部長になって部下ができました。
部下がいると給料をちゃんと払いながらやる気を出して動いてもらって、チームとしての売上を上げていかないといけません。時には思うようにいかなくて辞められたりもしました。そのような人を使う大変さを経験させて頂いたのも、すごくいい勉強になりました。
2011年に独立起業ということですが、独立までにどういう心境の変化があったのでしょうか?
ずっと悩んでいました。生まれ故郷の松山に戻って監査法人の仕事をしていたのですが、自分がそれまで積み重ねてきた知識や経験をダイレクトにお客様に還元できない状況がずっと続いていたのです。
コンサルタントと監査法人の違いですが、お客様が問題を抱えている時に、一緒に解決していきましょうと言える存在がコンサルタントです。一方の監査法人は、どちらかというと「ここが原因です、ここを治せば元気になります」という、お医者さんで言うと診断書を出す役割です。
お客様にダイレクトに「こうしましょう」と言えるような業務ができないことにストレスを感じていて、ウェブサイトにも書いていますが、家族から「顔が死んでる」と2年間言われ続けました。
自分が楽しく仕事をしたり、持っている知識や経験をお客様に還元するためには、組織にいては駄目だと強く感じ、最後は本当に腹をくくって独立したということです。
「顔が死んでる」ってなかなか凄い言葉ですね。
それだけ思い詰めてたように周りからは見えていたのでしょうか?
楽しくなかったんだと思います。逆にコンサルティングファームにいたときは、多忙でしたが全部の仕事を自分で回しているダイナミズムがありました。大きい組織にいると、自分でできることに制約が出てしまい、そこがストレスの原因になったと思います。
会社概要
社名:公認会計士・税理士森会計事務所/株式会社 TMDコンサルティング
代表名:森 貴弘
住所:愛媛県松山市勝山町1-13-4 ダイトー商事ビル4F
TEL:089-993-8711
URL:http://www.moritaka-cpa.jp/
http://tmd-cpa.jp/
事業内容:・士業 ・コンサルティング業