「自分にとってのプラスの選択をしていく」

一人じゃなく、みんなで作り上げていく会社

インタビューをするにあたり、HPを拝見しました。
会社名の下の「～イベント男爵と愉快な仲間たち～」というフレーズを含め、会社名の由来があれば、教えてください。

　まず、セイズ・ストリートという会社自体が、松山とか愛媛を盛り上げたいという熱意ある14名が集まって、高校生が文化祭をやり遂げようとしているようなワクワク感から作った会社です。その中で私が代表を務めることになり、会社名も多数決をとって自分の名前が入った会社名になりました。
　ですが、この会社は私が一人で切り盛りしている会社ではなく、仲間たちと経営している会社です。経営者14名で会社が組織されているというのをどなたにも一目でわかってほしいということでサブタイトルを付けました。

なるほど。仲間とのつながりを大切にする社長の気持ちが伝わります。第一回の県民祭も、一から「全員で」作られたイベントだったわけですね。
勢井社長は飲食店も営まれていらっしゃいますが、株式会社セイズ・ストリートを設立した経緯を教えてください。

　会社設立の経緯に関しては、最初は会社までしようとは思っていませんでした。ですが、これだけ素晴らしいメンバーが集まっていたら、基盤をしっかりさせていたほうがいいと考えました。いずれにせよ、活動するのだったら、精力的にしたかったのです。愉快な仲間たちもそれには賛同してくれました。

　勢井社長の中で、これは自分を大きく変えたという出来事はありますか。

　大きく変えた出来事といえば、二つです。まずは、自分で起業したいと思って大学をやめたこと。もう一つは、起業に挫折していた時にもう一度やり直すきっかけとして外に出たことですね。未知の世界に飛び込んだことです。

「外に出た」というのは具体的にどういうことをされたのですか。

　起業が上手くできずに実家に帰り、実家の仕事の手伝いをしていた時期がありました。ですが、追いかけている夢がある状態で、こんなぬるま湯にいるのでいいのかなっていう気持ちが多少ありましたし、本当に悶々とした日々を過ごしていました。
　そんな時に、通信の仕事をしている先輩から、新しい事業の手伝いをしないかと声をかけてもらいました。そこで営業の仕事をするようになり、四国の事業所でナンバーワンの成績を出すなど、仕事が楽しくなってきました。

　ナンバーワンですか!　すごいですね。

　そう、結構頑張りました。頑張れば、頑張るほど報酬も得られて、色々な人とのお付き合いが増えていくことをその時に学びました。そういう経験も意義深いものでした。
　もちろん、知らない世界に誘われて飛び込んでいくことにも多少なりとも抵抗はありました。ですが、いつか必ずなにかするっていう強い夢があったので、知らない世界に飛び込んでみたのはいい経験でした。

　実際、起業したときは自分の中では分岐点とは思っていません。いつかやるって決めていたから、分岐点というよりは、自分の計画通り進んだという感じです。

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