「人との繫がりを大切に」

1人の挑戦が社会貢献になる

「LOVE　POSTMAN」についてもう少し深くお聞きしたいと思います。
メインで行っている事業はどのようなものでしょうか。

　メイン事業として今話題のフラッシュモブを行っています。結婚式や公開プロポーズ、誕生日などにその場にいる人たちが一体となってサプライズをすることを「フラッシュモブ」と言います。「三日月とカフェ」の伊予店の出店と同時にサプライズもできるというのを伝えたくて「LOVE　POSTMAN」を開業しました。

　その当時、フラッシュモブに対して、映像を通して感動を届けるものという印象を持っていました。なので、自分１人だけで事業を実施するなら映像撮影のみになっていたと思います。ただ「人を動かしたい」という気持ちが以前からあったためか、フラッシュモブでも「人の力を借りることで人を動かしたい」という想いが強くなりましたね。

　また、サプライズをすること、人を驚かせることをやりたかった、という思いもありましたね。自己満足の追求かもしれませんが（笑）、人の人生に触れて感動をもらう、そしてそれを自身のパワーにするということをしたかったのです。なので、もしかしたら自身が取り組む事業はフラッシュモブでなくてもよくて、人の人生に触れることができるのであれば、何でもいいのかなと思ったりはしますね。

フラッシュモブのようなサプライズをするのは簡単ではないと思います。苦労されたことはありますか。

　以前、フラッシュモブを用いた公開プロポーズをプロデュースしたのですが、約30人を集めて本番同様のリハーサルをしたり、実施に必要な機材を集めたりすることはすごくハードで労力を使いました。それが一番苦労したことだったと思います。

　時間通りに集まらなかったり、予定が合わなかったり、そういう問題はどこであっても起こってしまいます。では、どうしたらみんなの意識が高まるのかを考えたときに、そのためには目的を明確にすることが必要だと思います。

　明確な目的があることで、だから私たちはこういうあり方、お客様との関わり方をしていく必要があるのだということを意識することができます。目的を明確化することで関わる人たちの意識を高めることは「三日月とカフェ」においても「LOVE　POSTMAN」においても大切なことだと感じております。

そのようなサプライズを愛媛県内で行うことに意図はあるのでしょうか。

　今、ブームであるフラッシュモブを運営する会社が自分の住む近くにある。もしかしたら自分の土地でもフラッシュモブができるかもしれない。そうお客様に思ってもらえることで、その方たちがやりたいことを「LOVE POSTMAN」という会社でサポートし、実現できるのではないかと思っています。フラッシュモブは低価格で行えることも利点です。

　最近は男性が奥手だと世間で思われていますから、会社の力を通して最愛の人に想いを伝えたり、一歩踏み出す勇気になるような助けをしたいのです。そうして、結婚率の増加や少子高齢化の改善にも繋げられる、そのような点において弊社は社会に貢献できるのではないかと思っています。

　私自身、１人の人間が自分の使命に気付いて行動を起こすことで、それが社会貢献に繋がるということを体験することで学びました。その使命は、「やりたいことや手に入れたいことは何か」という問いに結びつきます。私は愛を届けるという使命によって、手に入れたいのは笑顔。そのために収入は必須ですし、売上を伸ばすことが大事です。

　お客様はうちのサービスが好きだからお金を払ってくれる、お金を払ってくれたことで会社の業績が伸びる。業績が伸びると利益を重ねることに繋がります。そうして、利益を重ねると、１部は会社に投資して、１部は社員の給料を上げるために使用する。そうすることで個人の自由の実現に繋がっていきます。そういう社会の仕組みにしたいのです。

これから「LOVE　POSTMAN」をどうしていきたいですか。

　専門のショップは開きたいとは思っています。それを資金源として２年以内にフラッシュモブに出演するダンサーのための衣装や道具を販売したいと考えています。

　東京をはじめとする都会に行かないと、愛媛では自分の夢に向けてチャレンジできないという現状が多々あります。その現状を改善するために、愛媛のプロダクションという立ち位置にし、そこからメジャーデビューや芸能活動ができる会社にしたいと思っています。

　もしくは、ダンサーや声優、役者など、トータル的に学ぶことができる専門学校にしたいですね。「LOVE　POSTMAN」の将来のイメージとしてはそのような感じです。

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