「心構えを大切に」 | INTERVIEW　WITH　PRESIDENT

プロフィール
愛媛県松山市出身。大学を卒業後損害保険会社にて23年間、主に営業部門で勤務。入社20年目程に受けたキャリア研修を機に自らのキャリアについて考え始め、転職を機に退職。その翌年、個人事業開業。平成29年中に法人化予定。

今の時代だからこそ必要な仕事

ライフキャリア制作所様の事業を教えてください。

　生活者向けのファイナンシャル・プランニングと求職者や従業員向けのキャリアコンサルティングなどを行っています。その他にセミナーや研修、イベントの企画・運営なども行っています。
　ファイナンシャル・プランニングとは簡単にいうと「生活設計」です。住宅を購入する際の資金やお子様を学校に通わせるための教育資金など、生活に関わるお金の準備や計画のことをファイナンシャル・プランニングと言います。

　私は主に退職後や老後の生活、相続の事を考え始める世代、主に40代以降の方を中心に支援をさせていただいています。
　一方、キャリアコンサルティングというのは、職業生活設計や能力開発の相談を受けたり支援することです。分かりやすいのは就職支援です。ですが新卒学生の就職支援だけではなく、先ほど述べたように40代以降の方々で転職や再就職を考えていらっしゃる方を主な対象として個別相談やセミナーなどを承っています。

個別相談ではどのような内容が多いでしょうか？

　保険の見直しや、無駄の節約、定年後の生活設計などのご相談が多い印象です。年金の問題もありますし、地方の中小企業にお勤めの方ですと退職金や年金だけを当てにして生活を設計するのは難しい場合が多いです。その他には相続対策などのご相談も多いですね。
　そこで、私はファイナンシャル・プランニングとキャリアコンサルティングを組み合わせて「ライフプランやキャリアプラン」をテーマとして皆様をご支援させていただいております。

御社のHPでは40代以降のことを「人生の午後」と表現されていましたが、なぜその年齢層を対象にされたのでしょうか？

　私自身が40代半ばで転職を経験したのが１つの理由です。私は現在50代でして、私の前職の同期の方や同じ世代の友人はまだまだ現役でお仕事しています。しかし定年が見えてくる歳でもあるので、どうにか力になれないかと考えたことが大きなきっかけです。
　ファイナンシャル・プランニングにしてもキャリアコンサルティングにしても若い世代を対象にして事業をされている方は多いのですが、年長者やシニア層を対象にしている方はあまり多くありません。

　40代、50代の方や定年退職後の方々が再就職や転職を行うのは、非常に大変なことです。大変な状況の方々を支援するには、私としてもそれなりの覚悟を持って取り組んでいく必要があります。様々な問題や課題も出てきますが、難しいからこそこの仕事はやりがいがあるのではないかと私は感じています。

　これから少子高齢化が進んでいく日本ですので、年長者も元気でないと世の中元気にならないのではないかなと思います。
　年長者の方は様々な悩みを抱えているものです。家族のことや仕事のこと、親の介護、人間関係のことや健康のこととあげるときりがありません。それでも頑張っている方々を応援したいという気持ちが、起業していろいろな方にお会いしていくうちに強くなってきました。

先ほどのお話でも少し出てきましたが、お仕事をされていてやりがいを感じるときはどのような時でしょうか？

　お客様に喜んでいただいた時、やりがいを感じます。特に個別相談などを通じてお客様と気持ちが通じるようになれたと感じる時や手ごたえを感じる時です。
　例えば、セミナー参加者の方が食い入るように前のめりになって話を聞いていただいた時は、素直に嬉しいです。また、質問が多い時はやって良かったなと感じます。
　セミナー終了後にアンケートを実施することも多いのですが、そのコメント欄に率直なご意見やご感想をいただけると励みになります。

　個別の相談において私は基本的にアドバイスをしません。
　ヒントを与えて相手に気が付いていただくことを基本にしています。できるだけ自分自身で気付いてもらうことを私は大事にしています。ですから1回の相談で解決できるような事例は少ないです。何回か面談を重ねていき自分自身で問題を解決する道筋を見つけていく形がベストだと考えています。

　私は、仕事を通してやりがいを感じることも多いのですが、これで良かったのだろうかと毎回思って仕事をしています。というのも、自己満足でセミナーを終えたくないと考えているからです。
　より良いセミナーや個別相談をするために、安易に満足はしないようにしています。

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