「心構えを大切に」 | INTERVIEW　WITH　PRESIDENT

働くうえで大事なもの

先ほど久保代表もおっしゃられた通り御社でされている就職支援は新卒のものとは少し違うということだったのですが、それでも就職支援ということで何か通ずるものがあるのではないかと思います。
今後就職活動を行なっていく学生にヒントを提供していただいてよろしいでしょうか？

　皆さん就職をすることだけが目的ではないと思います。仕事を通じて社会に貢献することや誰かのために働くこと、自分らしい生き方をすることが最終的な目的ではないでしょうか。

　働いていく上で大事だと思うのは、自分なりの心構えと倫理観です。心構えは人それぞれでいいのです。人のために頑張ることでも、自分の成長のために働くことでもいいと思います。お金を稼ぎたいということでも構いません。
　就職活動でもここの会社で働いて、自分らしく活躍するのだという強い思いを持って臨むことが大事です。こういう仕事をしたいという具体的なイメージを持つことも大事だと思います。

　倫理観も仕事をしていく上で重要です。他人を尊重する倫理観も大切です。

　他人を尊重するということは、言うことは簡単でも難しいことだと思います。先ほど述べましたが、他人を尊重することは人の話を聴くことに行き着くと思います。自分の意見を発言することも重要ですが、言いたいことを言うだけでは人はついてきません。人がついてこないということは助けてもらえないということです。人は1人では生きていけません。
　加えてどんな仕事であっても現場を知ることが大事だと思います。営業なら営業の現場、販売なら販売の現場に関わって自ら問題に関わっていくことで何か得られるものがあると思います。
　理論やノウハウばかり勉強していても、現場での対応力は身につかないと思います。

　セミナーでも一緒で、どんなに良いパワポを作ったところで人前に立ってリアルな話をすることができなければ、あまり共感が得られません。そういう意味でも現場を知ることは重要だと、私は思います。

企業で働いてる時と比べ、個人として働くようになってからどのような変化があったでしょうか。

　様々な方と関わる機会が増えた印象です。サラリーマン当時は仕事に追われる日々だったので関わる人も大半が仕事関係の方でした。人脈を広く持っている方もいましたが、私の場合は地方の営業所勤務も長かったので付き合いは限られていました。

最後に若者にメッセージをお願いします。

　これも話が重複しますが、「自分なりの心構えを大切にしましょう」ということです。そして自分の芯(心)を持つことです。若いうちは、持つというより芯を作ることからでしょうか。芯を作る経験を積み重ねていくことが大切です。
　この2つを持っていればどんな職場に行っても自分らしく働けると思います。

　例えば私の芯は「イキイキ・のびのび・堂々」と仕事をすることです。これは母校(小学校)の校訓を少し変えたものなのですが、私はなぜかこれを会社時代に呪文のように唱えていました。仕事が大変だなと感じた時は自分の芯を思い出すことで乗り越えられるかもしれません。

インタビュアーより

インタビューの中で「心構え」という言葉が頻出していた通り、久保代表はどんなお仕事にも「心構え」をしっかりと持ち、道(キャリア)の途中で立ち止まったり迷ったりしている方の力になりたいという熱意を持って取り組んでいらっしゃいます。その熱意が様々な方に勇気を与えているのは言うまでもなく、久保代表に相談を持ち掛ける方が多いのも納得です。私も誰かに勇気を与えられるような人間になりたい。そう思って日々生活しています。久保代表に教わった自分の芯を作るためにこれからも邁進していく所存です。久保代表、貴重なお話ありがとうございました。

山本隆生