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心構えを大切に
ライフキャリア制作所
久保 賢司 代表
- 2016/12/29
人生の転機
久保代表のこれまでの経緯を教えてください。
大学を卒業後、損害保険会社に入社しました。主に営業部門で23年間勤務しました。損害保険会社では代理店販売を主に行っているので代理店に自社商品を販売してもらうように営業をかけるというのが主な業務でした。今振り返ると付き合いなども多く泥臭い仕事だった印象です。
私は転勤族で、6つの都府県に渡って勤務をしました。ですが転勤が別に苦ではなく、その土地その土地で良いところがあってすぐに馴染んでいくことができていたと思います。
転職されたきっかけを教えてください。
前にいた会社で入社20年目程に「ライフデザイン研修」というものが社内で行われたのが始まりだったと思います。この「ライフデザイン研修」は定年まで現在の会社にいるのか、それとも他の道を考えるのかということを考えるきっかけとなる研修でした。
その頃から自分はこの会社で定年を迎えることはないだろうなということを漠然と考え始めていました。私は自分が受けたような研修を地方の中小企業でも行えるようにしたいと考え、退職したのち現在の仕事に至りました。
政府からの助成金制度も整備され、そういったセミナーや研修は需要が高まってきているのではないでしょうか?
キャリアコンサルタントという資格が今年の4月から国家資格となり需要も高まってきていると思います。定年もこれからさらに伸びることが予想されますし、中高年層のキャリア支援という仕事は大きな役割を担っていくのではないかと考えています。
これまでのキャリアの中で壁にぶつかった経験はありますか?
自分のプライドとの折り合いの付け方が、壁というよりは課題だったのかなと思います。
先ほども述べましたが私の前職は毎年新卒の大学生が何百人も入社するような会社でした。そこを退職したわけですから当然肩書も収入もなくなりました。会社の看板も背負えなくなりました。その状況で地方の生まれ故郷「松山」でどう生きていこうかと悩んだ時期もありました。
そして現在の仕事に到ったのですが、初めのうちは様々な方と仕事を通じて知り合っても「自分だったらこうするな。」とか「前の会社だったらこうだった。」とどうしても我が出てしまっていました。
どういった時に我が出ることがありましたか?
今だから言えることなのですが、「松山の人は考えることが小さいな。」などと無意識に感じていたような気がします。何か自分の思い通りにいかない時に上から目線や独り善がりに物事を考える傾向があったのではないかと思います。
現在はその課題を克服されたのでしょうか?
現在も自分を戒めている段階ですが、仕事を通じて少しずつ内面に変化があることを感じています。
約3年半前から中高年の方の就労支援で個別面談をさせていただく機会が増えてきました。現在までで1200回程の面談をしております。対象者は何か問題を抱えている方や、人生の紆余曲折があった方など様々です。
面談をしていく中で話を聴かせていただくという姿勢が身に付きました。なぜなら話を聴かないと相手は来なくなってしまいます。来なくなってしまえばその方の支援ができなくなってしまうということです。白紙の状態から先入観を持たず話を聴かせていただくうちに、自分にも少し良い変化があったように感じます。
自分のプライドを大切にすることはもちろん必要ですが、余計なプライドを抱える必要はありません。これは再就職を考えている中高年の方にもヒントとしてお伝えしています。
再就職を考えていらっしゃる方の中には、元経営者や大企業の幹部社員として勤務されていた方もいらっしゃいます。そういった方はプライドが邪魔をして再就職先がなかなか決まらなかったり、再就職先が決まってもすぐに辞めてしまったりすることが少なくありません。人と何かをする時や新しい世界に飛び込む時には不必要なプライドもあると思います。
久保代表は自分のプライドとの折り合いをどのようにしてつけることができるようになりましたか?
人の話を聞くことと、様々な方と謙虚に関わることで私は少し改善できたように思います。
会社概要
社名:ライフキャリア制作所
代表名:久保 賢司
住所:愛媛県松山市湊町4丁目5番6号 プログレッソ松山4号
TEL:089-993-8862
事業内容:・コンサルティング業