- HOME
- 「やまない 雨はない」何事も諦めないこと!!
「やまない 雨はない」何事も諦めないこと!!
KCサポート
福田 健泰 代表
- 2014/6/10
20代で会社を立ち上げ、経営者として活躍されている福田代表。
その中でくぐり抜けてきた数々の試練や困難とは…
杉脇
まず経営者になった「きっかけ」をお聞かせ願えますか。
福田
同業者の知人の方がきっかけです。
元々は広告業の会社で配布員をやっていたのですが、そこで出会った方に独立して会社を始めるから一緒にやらないかと誘われて。
杉脇
誘われて…
その方とは一緒に始めなかったのですか?
福田
紆余曲折あって、一緒には立ち上げることはありませんでした。
ですが、きっかけにはなりましたね。
私は、小学校の頃に「社長になりたい」って思い描いたこともあって、前までは社長になる方法なんて全然わからなかったので選択肢として無かったですが、その時思いました。
「意外と社長って簡単になれるのかもしれない」と。
杉脇
小学校の頃からですか。
すごいですね(笑)
小学校時代に何があったのでしょう?
福田
クラスの中で「生徒が会社の社長になって、クラス内だけで使える貨幣を稼いでいく」っていう企画を、先生がしてくれたんですよ。
当時は6年4組○×会社の社長でした(笑)
「窓拭きをしたら○○円貰える」みたいな感じだったのですが、
その時に
「自分で何か仕事を見つけてお金をもらえるって凄いな!」
って、小学生ながらに強く感じたんですよね。
杉脇
興味深いですね。
ではその時から経営者になりたかったのですか。
福田
いや、そういうわけでもなく、一番の目標は教師でした。
私はずっと教師になりたかったんです。
大学でも教職を取っていましたし。
以前勤めていた会社も、教員の夢を追いかけるためにと辞職をしました。
杉脇
教員の夢を目指していたら、いつの間にか起業していたのですね(笑)
福田
そうですね(笑)
教員って、なれる道筋が比較的わかりやすいですよね。
大学に行って、教職を取って、教員採用試験を受けて…
だからこそ、きっと教師になるんだろうなって自然と考えてしまっていました。
杉脇
人生何が起こるかわかりませんね…。
少し漠然とした質問になるかもしれないのですが、どんな経緯を辿って今の会社があるのでしょうか。
福田
まず私の親友と知人も、僕が会社を立ち上げるのと同タイミングで会社を辞めていたんです。
半年間という期間限定だったのですが、その二人に立ち上げを手伝ってもらいました。
もちろん最初はお金なんか無かったから、ゼロスタートですよね。
来月の携帯代も払えないみたいな(笑)
杉脇
ゼロからのスタート…
業務に関しては現在と同様の広告業ですか?
福田
そうです。
前の配布員時代に学んだ、うっすらのノウハウとうろ覚えの知識でなんとか。
最初は本当にお金がなかったですから、某ハンバーガー店が事務所でしたね(笑)
ノートパソコンだけは皆、持っていたので。
そこで何とか戦略を練っていました。
杉脇
凄いですね。
始まりは三人で立ち上げていったということですね。
福田
元々、信頼関係の厚かった三人でしたからね。
でも僕としては手伝ってもらっているのに何も出来ないのは申し訳ない。
その二人への感謝と恩義を原動力に、何とか売り上げを作ろうと思ってやっていました。
杉脇
三人のつながりの深さがあってこそ成し得たことなのですね。
福田
そうです。
少し売り上げが出始めてからは、1万5000円でアパートの一室を借りてひとつ屋根の下、三人でやっていましたね。
杉脇
やはりたくさんの苦労や困難を乗り越えてきたからこそ今があるわけですね。
福田
その通りです。
だってまず家族からは猛反対されたりしますから(笑)
…だから家族には、会社を立ち上げた一年後に話をしました(笑)
杉脇
猛反対ですか(笑)
時間差で打ち明ければ、後には引けないですもんね。
福田
ええ、それもあります。
あとは単純にビジネスの部分で親の力を借りたくなかったんです。
私は父親が結構なコネクションや権力を持っている人でしたから、それを使ってしまうと自分の力で成し遂げる意味も無くなってしまう。
杉脇
確かにそうですね。
福田
ただ、私が経営者になってからは父親の姿に関して学ぶことは多かったです。
昔は父に不満を抱くことも多かったですが、民間の企業で一サラリーマンとして、言われたことだけをこなすだけでは、全く感じることの出来なかった親の凄さは、非常に感じました。
杉脇
なるほど…。
では次に、経営者になって一番重要であると感じることはなんでしょうか。
福田
キャッシュフローですね。
お金の流れの仕組みをどう作るかです。
とにかく会計処理を綿密に行って、フローをどれだけ細かく経営者が掴んでおくことが重要だと思います。
取引先の銀行からも、個人事業主でこんなに細かくやっているところは無いです、と言われますよ(笑)
杉脇
やはり企業を運営する上で収益を生むことが一番大事ですよね。
ただ、今までのお話からすると、信頼や関係づくりの話が出てくるかと思いましたので個人的に少し意外でした。
福田
もちろん人とのつながりや信頼関係は大事ですね。
ただ、それは私にとっては言うまでも無い事なので、あえて言いませんでした。(笑)
現実的な話「金の切れ目が縁の切れ目」とも言いますし、実際に私もお金の事で親友との関係が崩れてしまいそうになった経験もあります。
だからこそ、今後も財務戦略はしっかり練らなければと思っています。
杉脇
勉強になります。
では次に、福田代表はとてもお若いですが経営者になる上で必要な事、準備されたことなどはありますか。
福田
これは元々、私が持っているものなのですがズバリ「諦めないこと」に尽きます。
どんな困難にぶつかっても、諦めなければ道は開けます。
杉脇
具体的に諦めなかったエピソードなどはございますか。
福田
先ほどのお金の話にも通じるのですが、頑張って売り上げは上がったのに、利益が生まれずに会社にはお金が残らない。
そういった状況に陥ったときは、「頑張ってもこれか…」と正直やめたくなったりもしました。
でも持ち前の諦めない精神で、朝の5時からポスティングに回ったりなど、とにかく自分の足で動き続けていました。
杉脇
福田代表はその諦めない心をどこで手に入れたのでしょうか?
福田
私は生まれが佐賀なので。
九州男児ですからね(笑)
そう父親から言われ育てられたのも、要因の一つですかね。
あとは久留米ラーメンが好きでしたから、粘り強くて折れない人間になれ、と。
杉脇
そうですか…
ちなみに、恋愛でも諦めない精神って必要でしょうか?
福田
恋愛ね(笑)
諦めないっていうことは一途でいることですからね。
私も凄く恋愛体質でプライベートの充実が、仕事にも顕著に現れるから、プライベートも私は一人では駄目になるタイプです。だから心の支えが無いと私は…
つまり、よく「福田さんガンガン仕事やるよね」と人から言われることも多いのですが、それには心の支えがあるから、という裏付けがしっかりあるわけです。
心の支えがなくなった途端、売り上げがガーンと落ちたこともあってこれはダメだと(笑)
杉脇
貴重なお話をたくさんありがとうございます(笑)
では現在、目指している人物像などはございますか。
福田
これは一言で言うと「笑顔で居続けられる人」ですね。
周りの人が幸せになる為には、自分自身が率先して笑顔で、広い心でいることが大事。
それに困難にぶつかっても笑顔を忘れなければ、乗り越えることもできると思います。
杉脇
なるほど。
ではその人物像を目指すことで、現在の業務にどう活かせるでしょうか
福田
広告業の最終目標はクライアントにお客さんが来る事、ですよね。
つまり「人が集まること」です。
私が、ずっと笑顔で居続けられる人になることによって私自身が、たくさんの人を集める。
「福田さんの所に行ったら何か面白そう」みたいに思ってもらえるようになりたいですね。
そうなれば人が自然と集まる企業になる。
杉脇
とても素敵な目標ですね。
では最後に大学生に向けてメッセージをお願い致します。
福田
何度も言っておりますが、とにかく「諦めないこと」
私としては知識を得ることよりも、経験を積むことよりも
諦めない精神を大学4年間で培う方が、社会に出てから役に立つと思います。
「諦めが肝心」という言葉がありますが、それは40代などで、円熟し要領よくやれるようになってから出てくる言葉なのだと思います。
杉脇
そうですか…
いずれは福田代表の口からも、諦めが肝心という言葉が出てくるのでしょうか(笑)
福田
僕からは一生出ないでしょうね(笑)
杉脇
そうですか(笑)
本日はとても有意義なお話を聞かせていただきました。
貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。
インタビュアーより
40代の経営者でも若いと言われる中、20代で起業した福田代表。
インタビューの最中も学生の私と同じ目線で話を展開し、終始笑顔でインタビューを終えることができた。
しかしその会話の端々から感じる人間力の高さはそれだけの苦労や困難を経験し、諦めない心で乗り越えてきたからこそ。
経営者としての根底を支える実力が備わっているのであろうと感じた。
杉脇丈紘
次回インタビューは、エージェンシープリント 土川 善広 代表にお伺させていただきます。
会社概要
社名:KCサポート
住所:愛媛県松山市一番町1丁目8番1 武智ビル1F
TEL:089-921-4623
URL:http://kc-support.com/
事業内容:・ポスティング ・デザイン、印刷