自分の心に素直になれ！

経験に勝るものはなし

今後の事業の課題や目標を教えて下さい。

　組織的な課題でいうと、法人化はしていますが個人事業主のような形態から組織化を目指しているところです。
　そもそも一人で回していく事業モデルだったので、社員にも負担をかけず、サービスの質も落とさず、効率的に、もっと良いマッチングができる仕組みを作っていかないといけないと思っています。

　今後目指していきたいところは、これから地方での若い人たちの採用は企業からすると難しくなってきますし、若者もどうキャリアを形成していけばいいのかを一人一人がきちんと考えないといけない時代になってきていると思います。
　ただ、採用に関して個人で集められる情報や組織で対応できることには限界がありますので、サービスを広げるだけではなくもっと新しいことにも取り組みたいです。

　例えば聞き上手な主婦の方がキャリアコンサルティングを務め小さな地域のキャリア相談所をつくる、A社の後輩を育てることに長けた人がB社の社員の人材育成を担うなど、人を育てる機会づくりや自分に合う仕事を探求する機会は、この仕事以外にも地域の中にたくさんあります。
　そういったことを仕組みとして掘り起こし、コミュニティー化することによって、より地域で人が育ち、仕事の時間への意味づけが行われ、生き生きする人が増える地域づくりができるのではないかと考えています。

　もっとこういったモデルをコミュニティーで増やしていきたいと思います。
　いい仕事の時間を作ることが企業の発展につながりますし、個人の成長にもつながるので、一人一人が活躍できるマッチングだけではなくて、地域で実現できるコミュニティーを作りより地域の活性化につなげていきたいと考えています。

最後に学生に向けてメッセージをお願いします。

　学生時代からビジネスを経験するといいと思います。

　学生さんたちは「早く仕事がしたいですか？」という質問にほとんど手を挙げないです。やはり働くことに対してすごくマイナスなイメージをもっている方が多いと思います。

　私も学生の時そうでした。
　ただ起業を経験しいろいろな人に助けられながら仕事をしました。時には体調を崩して鬱みたいになったこともありました。

　しかしそういった経験をしながらたどり着いた「働く」ということは必ず誰かのためになって、その「誰かのため」は対価として報酬をもらうだけではなくて「ありがとう」と感謝されることになります。
　だから仕事をすればするほど周りも自分も幸せになる相乗効果があると思っています。

　学生さんたちには働くことのリアルに触れてほしいですし、そういう神髄に触れるためにもアルバイトでも学祭で物を売ることでもいいので是非挑戦してもらい、迷惑をかけながらできることを増やし、そのできることで小さなことでも良いので、周りのお役立ちになる時間を経験として積み重ねて欲しいです。

　大学を卒業したら一日に8時間仕事をする生活が40年間以上続くので、働くことの本質を知ってわくわくして欲しいと思います。折角働くのなら楽しいほうがいいに決まっています。

インタビュアーより

board-f-select 　「世の中は信頼に足る、自分の心に素直にあれ」この言葉は重松代表の一番大事になさっているお言葉です。もともとこの世の中は信頼に満ち溢れていて、それを信頼できるかは自分次第だとおっしゃられていました。
　私はこの言葉の意味を聞いたときはっと気づかされました。
　重松代表はエネルギッシュでとても力強い方でした。私は最初とても緊張していましたがすぐに和んだ雰囲気に変えてくださりとても優しい方でした。重松代表はこれまで２回も起業なされており、しっかりとした芯のある方で決断力や行動力、なんでもがむしゃらに頑張るひたむきな姿勢に敬服いたしました。
　私も重松代表のように、自分の心に素直に真っ直ぐ、自分自身の行動に意味を見出して強く生きられる人になりたいです。お忙しい中貴重なお時間をつくっていただき本当にありがとうございました。
山根大輝