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TABコンサルティング
福積 千佳子

  • 2016/7/8
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今回は店舗経営コンサルティングをはじめ就労支援、エンディング(終活)サポートと様々な分野でご活躍されているTABコンサルティング代表福積千佳子さんにインタビューをさせていただきました。

プロフィール
 キャリアコンサルタント・産業カウンセラーなど活躍の場は多岐にわたる。元々事務職として働いていたが、あるコンサルタントとの出会いをきっかけに転職を決意。店舗コンサルティングの会社でキャリアを積んだのち独立。

転んだ経験を活かす

TABコンサルティング様の事業内容を教えてください。

 事業の軸は店舗経営コンサルティングですね。主に理容業・美容業の人材育成、接客マナー、社会人基礎力などを店舗訪問や個別面談、セミナーを通してご指導させていただいています。

 各店舗の閉店後が多いので業務は夜が多いですね。経営が上手くいっているのであればさらに良くなるようアドバイスを、上手くいってなければその問題・課題を解決するために面談やロールプレイングを行っています。

 理容業・美容業は現在、後継者不足が問題になっています。経営者の平均年齢も自然と高くなっています。「経営指導なんて必要ないよ」とおっしゃられる方も多いので独立して間もない頃はどうしようと悩んでいました。

 そんなある日、知人から葬儀の司会をやってみないかと依頼がきたので思い切って引き受けてみました。それがきっかけで司会業を始めました。私は対面で面談やセミナーをするのはあまり緊張しないのですが、身構えて何かをするのはすごく緊張します。

 葬儀は参列者の後ろからの合図を受けて司会が進行していくのですが、私はなぜかそのやり方が上手くいかずどんどん緊張していってしまいました。

 故人様のお名前を出棺時に間違えるなど、ここだけは間違えてはいけないといった箇所を間違えることもありました。
 それが続くともちろん注意もされるのですが、ある司会会社の代表の方に「福積さんは転んだ数が多いから、ひょっとして教えるのが上手なのでは?」とアドバイスをしてくださったのです。現在、葬儀の司会指導もしています。その後、他の仕事で声をかけてもらえるようになり職業訓練の講師やキャリアコンサルティング、カウンセリングの仕事も自然と増えていきました。そして仕事の循環が上手くいき始めた頃に、現在一緒に仕事をしているパートナーとも出会いました。現在はたくさんのお仕事をいただけるようになりキャリアも少しずつ積んでいけているかなと思っています。

 店舗経営コンサルティングの仕事はニーズが様々で帳簿を軸にコンサルティングを行ってほしいというお客様もいらっしゃれば、元気づけてくださいといったスタンスの方もいらっしゃいます。税金対策などの専門的な指導も大切ですが、人を元気づけて楽しく仕事ができる環境を作ることが店舗コンサルティングにおいて一番大切なのだと気付くことができました。店舗で働く人の元気は、お客様に伝わり売上に繋がっているのです。

 私の経営指導はノウハウよりも感性を大切にしています。店舗訪問時にPOPの色が春なのに青色を使っていて寒そうな色になっているなとか6月の色は?といった些細な気付きを伝えています。また相手との対話の中で良い点を見出だし今後に活かすように指導することで、クライアントの8割の会社が売上数字のうえで結果をだしています。日々試行錯誤をしながらやっています。

 訪問したときに感じた事をそのまま伝えチームづくり、雰囲気や組織作り、コミュニケーションを意識させたり、何かが足りていないなと感じればそこに気付けるように指導することもあります。

 カウンセリングの仕事では、この3年間くらいでは1200回以上面談を行い、中には自己肯定感を失っている方や自分が死んでも誰も気付かないだろうと思っている方もいることに気付きました。
 そのような方にとっては小さなことを褒めてくれる人が1人でもいるのは大きいですね。どんな小さなことでも良いところを言ってもらえると嬉しいものです。苦手なものを直せとおっしゃる方は多いと思いますが、苦手なことより良いところを伸ばしていくのが私の関わり方です。
 シニアの方の就労支援もしており、体の不調を訴えていたのに1日1,2時間働くことによって自分でも人の役に立てると実感し元気になることもあります。
 人は何かのきっかけで性格も明るくなるものです。今、私の携わっている仕事は自分が始めようと思って始めた仕事ではないのですが、誰かの役に立てると考えやらせていただいている仕事ばかりです。
 「機会遭遇理論」という考え方があるのですが、私の人生はその理論と同じだと思います。

 自分がどんな環境にいるかが大切という意味です。
 私は学生も一緒ではないかなと思っています。アルバイトを始める時、動機は時給が高いからとか雰囲気が好きだからなど何でもいいと思います。何かを始めるきっかけはどんな些細なことでもいいのです。これは人を支援していて非常に感じますね。

 何かをする時に準備や計画を立てたりすることは大事なことだと思います。
 しかし私は計画に時間をかけすぎる人が多いなと感じます。経営をするうえで計画は大事ですが綿密な設計図を作って何かをしようとしても実際はそう上手くいきません。
 私の人生もそうでした。早々に結婚したのですが、その頃は子供を3人ぐらい作ってPTAなんかをしてなどと設計図を作っていましたが、子供ができた後すぐ離婚してしまって、それからは子供を育てるためにもできる仕事を懸命にやりました。気付いたらシングルマザーになっていました。

 目標の決まっている人は良いと思うのですが、将来何がしたいか悩んでいる人は無理に決めきらなくていいと私は思います。ある程度のイメージを持つだけで十分だと思います。
 私の人生も気が付いたら形になっていましたから。最初はまったく独立など望んでいなかったのですが独立してみて自分が動いた分だけ対価になるといった面白さも知りましたし、嫌な仕事は断れますからね(笑)。

 色々なお仕事をさせていただいていますが決して迷っているわけではありません。
 人に何かを伝える時に難しいことを簡単にして分かりやすく伝えるのが私の仕事です。

次のページ『独立して感じるやりがいと壁』

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会社概要

社名:TABコンサルティング
代表名:福積 千佳子
住所:〒790-0012 愛媛県松山市湊町4丁目5-6プログレッソ3F4号
TEL:090-7624-9777
事業内容:・コンサルティング業

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