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みんながいい循環になるような仕組みを

有限会社田那部青果
田那部 昇 専務取締役

  • 2017/8/31
i-catch-tanabe

「2011年ニッポン全国ご当地おやつランキング」グランプリ受賞!その裏側とは?

会社を設立されてから、加工品販売を始めるまでの経緯を教えてください。

 元々、有限会社田那部青果は柑橘の移出業と言って、柑橘の仕入れをして、全国の市場に卸すという事業をしていました。しかし、柑橘の相場が悪くなってきて、会社の経営が苦しくなってきました。

 元々柑橘の移出に特化していた会社だったので、柑橘農家さんとの関係は深かったです。そのころ、農家さんからも「今のまま柑橘だけ売っていても、なかなかお金にならない。加工品か何か作ってもらえないか?」と相談を受けていました。
 そこで、農家さんから再生産可能な価格でうちが買い取って加工品を作れないか、みんながいい循環になるような仕組みを作りたい、と考えました。

 こうして、自分の会社のため、農家さんのためにも加工品の販売を始めよう、ということになり、まずはジュースの試作をするようになりました。

やはり、おいしさにはこだわっていらっしゃるのですか?

 はい。世の中には、たくさんのジュースやゼリーがありますよね。でも、その果実の風味がするだけで、本当においしいといえるのか、という疑問が出てきました。
 そこで、本当にみかんをそのまま食べているような、おいしいものを作ろうと思い、自分が納得できるゼリーを作りました。そうすると、普通のゼリーが1個100円程なのに対して、うちの商品は1個300円するゼリーになったのです。
 初めにそうやって売り出すって大変です。でも、ちゅうちゅうゼリーは2011年の全国おやつグランプリで優勝したことをきっかけに爆発的に売れ、その後も安定した売り上げを誇っています。

 世の中にこんなにたくさんゼリーがある中で、今から作っても売れないよ、という声もありました。でも私は逆に、世の中においしいゼリーがないから、穴はたくさんあるな、と思っていました。だから、おいしいゼリーを作れば売れるだろうという自信がありました。
 ジュースにおいても同じです。グランプリをとったことは一つのきっかけでしたが、そのあとも売れ続けるのは、ちゃんといいものを作っているからで、それをお客さんは求めているということだと思います。

ジュースづくりを一からして、一番大変だったことは何ですか?

 作るのは簡単です。柑橘の味一つが勝負なので。だから良いみかんをつくるというのが大変かもしれないですね。
 一番大変なのは作ってからの販売ですね。はじめは、冷蔵保存で、消費期限が2週間ぐらいのジュースを作っていました。スーパーなどに持っていくと、消費期限が短すぎて売れないと言われるなど、挫折をしかけたこともありました。

 どこよりも安い価格で売ることは簡単です。そうすればみんな買ってくれます。でも、それでは意味がないですよね。そうすると、自分の会社の利益にもならないし、農家さんから高い価格で買い取ってあげることができない。
 安い商品を売るというのは、農家さんに適正な価格で買い取ってあげたいという想いと合わなかったですね。それに、おいしい商品を作るためにはいい原材料が必要で、手間暇もかかる。そうなると、やはり安い価格にはならないです。

経営が苦しい中で開発に取り組み、先駆者として新しい価値の商品を売っていくのは大変ですよね。その逆境に立ち向かう原動力はなんだったのでしょうか?

 確かに一からやるのは大変でした。でも、世の中においしいものがないと思っていたので、良いものを作ったら売れるという確信はありましたし、従業員もそう思ってついてきてくれた。従業員の給料が遅れたりすることもあって、そんな中でも耐え忍んでくれた従業員には感謝しています。そんな中で自分があきらめるわけにはいかないという思いもありました。
 売れると思わないとやっていけないけど、売れる確信なんてないじゃないですか。売れ始めても、資本力を持っている所が同じことをしてくるという可能性があるんじゃないかとも考えました。

 でも、逆に今は私たちのやり方は大手企業には合わないのでやらないと分かっているので気にならないです。面倒くさいことをやるのが逆にいいのかもしれないですね。手間暇かけてやるしかないじゃないですか。

 敷かれたレールに沿ってやっていくのはやり易いです。私たちのように何もないところからやるのは苦しいけど、1番にやることってやっぱりいいものですよね。

次のページ『若い人に、柑橘の魅力を伝えたい』

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会社概要

社名:有限会社田那部青果
代表名:田那部 鶴男
住所:愛媛県松山市松ノ木1丁目5-12
TEL:089-952-5656
事業内容:・小売業/卸売業 ・製造業

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