「お客様にキレイと元気を」 | INTERVIEW　WITH　PRESIDENT

壁を乗り越えて気付けたこと

これまでの人生で、壁にぶつかった経験はありますか？

　前に勤めていた会社での話ですが、営業成績が上がると自身のランクが上がる制度がありました。自分のランクが上がると他の人たちには会社の決意発表で「渡部さんには絶対負けません。」みたいなことも言われていましたね(笑)

　ですが不規則な生活が続いたので夜も遅くなり肌も荒れ、体重は半年で10キロ増えました。とにかく外食が続き、昼はお弁当を買って20分程で食べ終わるのが普通でした。なおかつ夜はファミレスで何か食べながら打ち合わせということも多く、朝はエナジードリンクを飲んでなんとか会社に行っていましたね。

　そんな日々が続いたので体調を崩してしまい、ついには顔に症状が出るようになりました。病院に通い薬をもらいながらの治療中は、日光に当たってはいけないと言われました。
　しかし当時の私は若かったので遊びに行きたい衝動を抑えきれず、長時間日光に当たってしまった結果、顔が腫れてしまい化粧ができない程になり、お仕事を辞めてしまいました。当時はお客様に顔をお見せできなかったですね。

　人と接する機会が多い仕事をしているのに接客ができずにいたので、本気で治したいと思い実家に戻りました。実家では3年かけて食生活と生活習慣を変えていきました。食生活やストレスがどれほど人に影響を与えるか感じた期間でした。それが私の最大の壁だったと感じます。

渡部代表は学生時代、将来の事をどのように考えていらっしゃいましたか？

　高校生の頃の自分を考えてみると、将来の事などあまり考えていなかったように感じます。ただ漠然と子供が好きで、保育園の時の担任の先生に憧れがあったので保育士さんになろうかなと考えていました。ですが、「短大に通うならアルバイトしながら自分で行きなさい。」と親に言われた時に断念したので、自分が本当にしたいこととは違ったのかなと今では思います。

　今は以前とは違いネット環境も整っており色々な情報が簡単に手に入る時代だと思います。それをうまく活用して色々なことを経験されると自分の本当に好きなことを選べるようになるのではないかと思います。
　最近の若者はとてもしっかりしている人が多いと思う反面、2極化しているのかなとも感じます。しっかりしている人はしっかりしている一方で、「ニート」という問題もありますよね。

私も最近の若者に対しては、何でもネットで解決できる時代だからこそ、ネットで見たものをあたかも自分が経験したかのように感じ、実際はあまり活動できていない人も多いのではと感じます。

　何をやるにしてもまずは興味を持つことが大事なのではないかと私は思います。やってみて失敗することも大切な経験の1つです。諦めるのはいつでもできることです。やってみて自分に合うか合わないかはあると思いますし、課題に直面したときそこをどう乗り越えるか考えることでその仕事に興味を持てるようになることもあります。

　現代では「ニート」と呼ばれる若者の存在も問題視されています。「ニート」と呼ばれる若者は何事にも諦めているような気がします。社会や環境のせいではありません。物事を選択しているのは常に自分です。本当にやりたいことがあるのであれば周りの意見を聞くことよりも、自分が動いて経験を積んでいくことが大事なのではないかと考えます。全ては自分次第です。

人間なのでモチベーションが高いときもあれば低い時もあるかと思います。渡部代表が仕事をしている中でモチベーションを保つコツを教えてください。

　営業時代はモチベーションどうこうではなく全てに追われる毎日でした。その追われていた日々が今のモチベーションに繋がっているのかもしれません。
　このままの自分ではダメだなと思い3年で体の調子を整え、改めて美容業界で働かせていただけるようになった時に、同じ過ちを繰り返さないようにしようと決意しました。過去の失敗が今の自分を作っているように感じます。

　これは仕事とはあまり関係のない話なのですが、以前私はとても朝が苦手でした。ですが息子が野球をしているため必然的に朝、起きられるようになりました。簡単なことでも何でもいいので何か1つ自分が変われたという経験をする事も大事なのではないかと思います。

　あとは目標設定をすることが大事だと思います。我が家では家族全員が1年の初めに必ず目標設定をするようにしています。去年の私の目標は国際ライセンスの取得でした。そのため「お家にはあまりいないよ」と家族に伝えましたね(笑)。
　人生の大きな目標の中から今年1年やるべきことを考えて行動していくと結果につながっていくのではないかと思います。今年1年間で何をするかによって来年、再来年とやるべきことが変わってくると思います。

　これは私が勤めていた会社の社長に教えていただいた考えです。目標を立てるのは簡単ですが、それに向かう行動を継続することはなかなか難しいですよね。しかし目標を意識するだけでも自分の行動一つ一つが変わってくるのではないかと思います。是非これからを担う若者たちには頑張っていただきたいです。

インタビュアーより

board-lunon 自分が本当にやりたいことを見つけることは充実した人生を歩むためにもキーポイントになると私も感じます。それに気付けるのは年齢など関係なく、いつでもスタートできるということを教えていただきました。
様々なお仕事を経験されたのちエステという自分の天職に出会うことができた渡部代表が正直、羨ましいなとも感じたインタビューでした。私もこれから天職を探し続けたいと思います。渡部代表、ありがとうございました。
山本隆生