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「5日目 一般質問①」

株式会社テックプログレス
武田 知大 代表取締役

  • 2016/5/26
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 プログラミング教育を義務教育過程で必修にしようという動きもあり、IT×ものづくり教室、プログラミング教室という新しい形の学習塾が連日メディアで報道されています。

 さて、そんなIT×ものづくり教室、プログラミング教室のことを一般の人たちはどのように考えているのでしょうか?
当編集部では一般の方数名から質問を募り、代理として取材担当者がテックプログレスの皆さんに聞いてみました。

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東京都在住(男性)の教育系ベンチャー勤務の方より
<IT教育についての5つの質問>

1.IT×ものづくり教室の学校生活への影響とはどのようなものなのでしょうか??

武田
 テックプログレスで学ぶことで集中力が身につき、普段の学習にも前向きになったという声を聞くようになりました。事情があって学校には行けていないけれども、テックプログレスには来ているという子もいます。

2.先生がいなくても自分で学び続ける生徒はどれぐらいいらっしゃるのでしょうか?
最初のきっかけはあっても、より学ぼうとされた時、本を買ったり、リファレンスを参照したりと障壁は多いのだと思います。その障壁を越えられている印象はありますか??

武田
 最初の質問に回答しますと、先生がいなくても3割くらいの子が自分で学んでいます。自ら疑問点をまとめて持ってきたり、作った作品共有してくれたりしていますね。そうではない子は前回来た際の作品を作り続けている印象を受けます。
 より学ぶにあたってはデジタル機器を所持しているかどうかが、最初の障壁としてあげられます。学び続けられる環境にいる子が約半数いる一方で、PCを持ってない子もたくさんいます。またご家庭で使ってるデジタル機器がスマートフォンかi Padなど制作作業に向いていないITツールだけという方も数多くいます。

3.日本全体としてプログラミングは教養だと言われ始めており、初等教育段階でも導入が検討されています。
どのような観点から、プログラミングが教養だとお考えなのでしょうか?

重松
 考える力を育むため、ITリテラシーという視点から教養であると言えると思います。

武田
 社会に出たら答えがありません。自ら問題を見つけて解決する姿勢を身につけないといけない。我々としてはIT×ものづくりを「生産者の視点」を身につけるためのツールという観点から見ています。
 ITツールはただ動画や記事、ゲームといったサービスを消費するツールではありません。意識すれば、自ら製品やサービスを作り出せるという「生産者の視点」を身につけることができます。

4.3Dプリンターを始めとした技術は、プロトタイプを作成することにその重きが置かれています。
ただ初等教育段階においては、まずは慣れ親しむということに観点があると思われていますが、そこはどのように認識されているのでしょうか??

松澤
 3Dプリンターをはじめとしたツールはものづくり技術の一つであり、想像力を育てるためのツールだと思っています。自分がイメージしたものを形にし、目で見て触り感じることがきる。
 そして自らの作品を自らの手で改善できるのがIT×ものづくり教室のいい点です。空間認識能力が身につくという意見もありますね。

5.日本のものづくり産業が弱くなってきているその原因はどこにあると思われますか??
また今後、日本の製造業はどのようになっていくと思われますか??

重松
 製造業と教育としてのものづくりは一緒に考えるべきではないのでは、と思っています。

武田
 例えば、国語が大好きで勉強する子は将来小説家になる、プログラミングを学ぶ人が全員プログラマーになる、と一概に言えるわけではありませんよね?それと一緒です。必ずしもITとものづくりの技術が日本のものづくり産業に関連するわけではありません。
 我々はあくまでも想像力と創造力、教養や感受性を育むためにIT×ものづくりの技術を活用しています。そのために3Dプリンターや「スクラッチ」と呼ばれるプログラミング言語を手段として使用しています。

スクラッチとはどのようなものなんですか?

武田
 子ども向けのプログラミング言語です。創造して、みんなで作って、遊んで、また改善して創造というサイクルをスクラッチを通して体験することができる。遊びの延長線上で創造力を養うことができる。
 そのような意図でスクラッチは開発されています。先ほどの3Dプリンターに対する質問の回答と一緒ですね。「みんなで遊んで触って作るという過程」が大切だと思っています。

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