「仕事も自分も好きになる」 | INTERVIEW　WITH　PRESIDENT

自らの「気づき」を大切に

会社を設立されたきっかけは何だったのでしょうか？

　以前は大手の住宅メーカーで営業をしていました。その時は営業1400人の中のトップの成績でした。営業で会社の想定よりも多く利益を上げていたので、会社の制度を超えてボーナスも1回に500万をもらっていましたね。
　しかし、サラリーマンは結局会社を辞めたら何も残らないのです。そこで、自分で何か残したいと思ったことから会社を設立しました。

1400人の中の営業成績トップというのは素晴らしいですね。

　本当に仕事ができる人は会社全体の1％か2％です。営業は特に数字が残せる人はほんとに一握りです。
　支店に新卒が5人入ったとします。営業は第一印象が大事で、最初の20秒の印象が良い人には「君が売れるよ。第一印象が良いのは親からもらっているから親に感謝しなさい。」と言って、「あとの4人は売れないよ」とはっきり言います。
　そこから悔しいと思う気持ちがあれば後の4人は変われますし、売れると言われた人もそのままで努力しなければ3年目は売れなくなります。人ってなかなか自分で気づけないから、ショックを与えないと変わらないのです。

　人は4パターンあって、1つ目は言われなくても自分で気づけて変われる人。2つ目は言われて気づいて次から継続できる人。3つ目は3,4回言われてそれから継続できる人。4つ目は何回言われてもできない人。必ずこの4つに分かれます。
　常に自分はどのパターンにいるのかを考えて、成長していかなければいけません。一つの支店に80人いたら、自分はその集団の中で、どのランクにいるのか考えて、常に上に行くようにします。
　全社員がそういう意識を持ったら常に集団のレベルが上がっていくから会社が成長しますよね。でも実際は一部の人しかできないのです。

営業で大事にされていたことはありますか？

　他の会社も同じような研究しているから、会社から与えられた情報だけで営業してしまうと勝てないんですよ。だから、色々なことに自分で気づいて、情報を広げていくと変わっていけます。

　住宅は全てに関わってくるので多くの知識が必要です。家の設計で言えば、地域の天候の特性から風通しの良い窓の配置を提案したりしていました。このような提案は他の会社はしていないことで、なぜできるかというと自分で勉強しているからです。
　お客さんが喜んでくれるにはどうしたらいいかを考えていたら、色々なことに気づいていくんですよね。それでお客さんが感心してくれると自分も楽しいですね。お客さんとは対等であり、自分を尊敬してもらうことで信頼を得られるのです。

　素直さも大事です。伸びる人は常に素直で、自分を変えられます。自分が良いと思ったらすぐ取り入れるのです。人から良いことを聞いてもそれで終わるか、生かせるかどうかは素直な気持ち次第ですよね。

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