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「人生の企画書を書いてください」

医療法人TMC 富永ペインクリニック
富永 喜代 代表

  • 2016/2/9
i-cath-tmc

お医者さんにもペインクリニックのことを知ってもらいたい

医療格差の解消や健康寿命の延伸のための活動として、これから新しく始めたいと思っていることはございますか?

 情報発信の話にちょっと戻りますが、去年の11月15日に、久光製薬さんの主催で「第1回痛み改善フォーラム」を開催して頂き、医療法人TMCとして健康に関する市民講座をしました。

 「痛みを改善することでより健康に」を目指し、正しい痛みどめの知識などを啓蒙・啓発し、運動指導士による自分でできる運動療法、鍼灸師によるツボ押し講座など、痛み改善の総合健康講座を開催しました。

 また今後は一般の方々向けだけでなく、臨床医の立場として、医師に向けてもペインクリニックの最新治療最前線や具体的な施術のしかたなど、具体的な医療情報を発信していきます。

 痛みに悩む方々は行きつけの内科や眼科などの先生に訴えるわけですが、お医者さんは常に、自分の専門でない科も学びたい、他の科のことを専門の先生に聞いてみたい気持ちがあるのです。

 だって目の前に悩んでる患者さんがいて、自分が主治医だったら救ってあげたいと思うじゃないですか。私が実際にしていることを別のお医者さんに伝えれば、そのお医者さんの先には、痛みで悩まれる患者さんがいるから、患者さんの近くにペインクリニックがなくても、ペインクリニックの考え方に沿った治療が行われば素晴らしいと思って活動をしています。

一般の方だけでなくお医者さん方にも、痛みとは何かを知って頂くことが大事なのですね。

 その通りです。考えてみて下さい、大河原さんは自分で自分の髪の毛を切ることはできるでしょう?

ハサミやバリカンがあればできますね。

 だけどいつも床屋さんや美容院に行って、時には美容師さんを指名することもあるでしょう?

確かにそうします。

 ということは、髪を切るだけなら自分でもできるけど、より自分に合ったヘアセットを、プロのスキルや専門知識に頼っていることになります。

 では痛みはどうでしょう。適当にごまかしていませんか?

 日本人は痛みを「我慢すべきこと」と考えているようで、なんとなく痛むぐらいでは病院に行かなかったり、痛み止めを飲んでごまかしたりするでしょう。しかし痛みを適切に対処するには、素人では限界があります。

 「佐々木希みたいな髪型にしたい」と思っても自分ではできませんよね。それと同じで、自分が感じる痛みを治したい時には、安易に痛み止めに頼るのではなく、プロのスキルが必要なのです。

 もっと気軽に、美容室に髪を切りに行くように、痛みの専門家のところに行って受診してもらった方が治りもいいし、本人の苦悩も軽くなるし、結果的に健康寿命を伸ばすことにもなります。

痛くて辛いと、それだけで気持ちも後ろ向きになりがちです。

 痛みを改善するということは、人生の質を上げることでもあります。人生の質を見直して、より豊かな人生を提供するのがペインクリニックの使命なのです。

 それが今問われていて、「寝たきりになってまで生きたくない、ピンピンコロリがいい」という人が多くいます。その為に、自分の健康寿命をどうやって伸ばすかということを考えると、ちゃんと自分の健康を自分で守って正しい医療を受けてほしいと思います。

 そのためのツールは既にあります。でも知らなかったら誰も使えないでしょう。そのツールの存在を知ってもらうのが私の仕事です。

次のページ『出来たらいいな」では一生できない』

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会社概要

社名:医療法人TMC 富永ペインクリニック
代表名:富永 喜代
住所:愛媛県松山市 此花町7-33
TEL:089-921-7711
事業内容:・医療業/福祉

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