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今の時代だからこそ手作りで
TABコンサルティング
福積 千佳子
- 2016/7/8
当たり前のこと当たり前にする。準備で差別化を図る
お話をお聞きしていて思ったのですが、福積さんのコンサルティングは女性だからこそ見える目線を活かしてお仕事をなさっていますよね。
そういっていただけるとありがたいです。私の両親が食堂を営んでいたのを幼いころから見ていたせいか私は女性でも名刺が持てる仕事をしたいと思っていました。50円や100円程のお金を扱うのではなくもっと大きなものを動かしたいと考えていました。そしてスーツを着て仕事がしたかったですね。子供ながら男性のように生きていきたいと考えていました。
生まれ変わるなら絶対男性がいいです。家事もしたくないので(笑)。今はイクメンという言葉もありますが、男性は仕事を軸にしていけるといった点からシンプルでいいなと思う部分はあります。
そういった部分で男性的な生き方に憧れていました。ですがなぜか男性の様に生きたいと思えば思うほど先ほどの質問の通り、女性特有の細やかな指導になっていっているのですね。とても不思議です。
大学などでセミナーや講義をさせていただく機会があるのですが、大学は本当にエネルギッシュです。通りかかるといろんな方があいさつしてくださったり素晴らしいです。今こそこのような形で大学に行く機会があるのですが、実は私は大学には進学していません。キャリアの世界では大卒の方が多いので正直なところ大学をでていないのは自分の中でコンプレックスがあります。
当然、大学どこだったっけ?といったことも良く聞かれます。もう一度やり直せるなら必ず大学に通いますね。学べるときに学びたいと思います。
今回のインタビューでも自分の大事にしている3つのポリシーを書いた紙を持ってきました。私の仕事は手探りですが手作りだよねとよく言っていただけます。パワーポイントなどあまり使用しませんし、メールもあまりしません。基本的にお客様とは電話か直接会って対応しますね。ハガキも1日5枚ほど出します。
私の仕事はアナログです。周りを見るとあまり私のような経営者の方はいらっしゃらないのかなと感じます。私から見ると、綺麗にお仕事される方が多いように思います。
福積代表のように女性もキャリアを積んでどんどん社会進出していく時代になってきました。これからを担う若い女性にアドバイス等お願い致します。
女性、女性とあまりいう必要がないのかなと私は考えます。女性進出や女性活躍中といった言葉を見ると違和感を覚えます。これからの時代は男性だから、女性だからという時代が終わってくるのではと思いますね。
私の仕事は自己研鑽するのが当たり前なのですが、外部の研修を見てみると自分がいる業界についての知識は完璧なのですが、ほかの業界に関する知識を学ぶ場が少ないと感じます。例えばコミュニケーションといったところでしょうか。他業界・他社との交流が少ないですよね。私は何社か転職を行ってきましたが、まったくなかったですね。同業他社との交流なんて言うのは考えられなかったですし、行ってくださいなんて上司には言われなかったです。何かを学ぶには課外活動が大切だと思います。それは大学生も同じで、ボランティアや課外活動行うために外に出ていきますよね。サークルや部活の中だけでなく外部の人と関わることによって学べることは沢山あると思います。
経営するうえでも一緒です。社員に外部の人間と関わる機会を与えることが大事だと思います。愛媛でも異業種交流会といったものがあると思いますが、その参加者は代表が異業種と交流することに力を入れられている会社の方が多いと思います。中小と零細の間ぐらいの会社に私は元々居たのですが、もうそんな暇があるなら仕事しろといった感じでした。そういった意味でも経営者の意識改革は必要だと思います。
まだまだどうしても男性社会の所があるようなので女性の方にはそれに負けないで自分を持ってほしいと思います。特に男性が多い会社に所属されている方は大変だと思います。女性だけどやっている仕事は男性と同様の場合は自分を持つことが大切です。そして自己理解は大切です。自分はどのようなことをする時楽しいのか、どんなことをするのが好きなのかといったことを書き出しておくのもいいと思います。
それに加えて時間を守ることですね。こんな簡単なことで信頼を勝ち取れる方法は他にはありません。飲み会の次の日であっても遅刻してはいけません。
最後にあいさつですね。意外とできていない方が多いです。ルールやマナーをきちんと守らずに権利を主張してもなかなか認めてもらえません。昭和生まれの私たちは意外とそういった基本的なところを見ています。
福積さんはご自身のことを理解されていらっしゃるのですか?
そうですね。自分では頑固なのかなと思っています。思いやりを感じられない仕事はやりたくないです。独立してからこの5年間は思いやりとは何なのだろうと常に考えていました。
最近は面談の仕事が多いのですが、今日は苦戦しそうだなと思っても決して最初から険しい顔をする必要はないのかなと思います。最初の入りは世間話程度から始めます。今日はどのように来られたのですか?といったところでしょうか。ちゃんとするところはしっかりと対応しますが最初と最後は思いやりを持って接するように心がけています。私がコンサルをする時も店舗のスタッフさんにも思いやりのない行動があればしっかりと指導します。手加減しません!
今回は5月より新しくインターン生として活動を始めた坪北奈津美も同行していたので、最後に1つ質問を考えてもらいました。
坪北:女手1つでお子様の子育てをしながらお仕事をされていたとのことでしたが、その両立は大変だったでしょうか?
実は当時、仕事人間でしたね。先ほど述べたように自分は父親の役割も果たさなければならないと感じていたのですが、息子とは交換日記でコミュニケーションをとっていました。仕事人間だった私ですが、それが功を奏した部分もありました。私が仕事を全く休まなかった姿を見ていたからか、今年で社会人3年目になる息子は全く仕事を休まないです。自分が病気になってもお母さんは仕事に行ってしまうのだなと当時は悲しかったとは思いますが、そういう姿をみて育った影響は少なからずあると思います。
それに自分が一生懸命に生きることで、親や周囲の方にも支えてもらえたのではないかと思います。
インタビュアーより
会社概要
社名:TABコンサルティング
代表名:福積 千佳子
住所:〒790-0012 愛媛県松山市湊町4丁目5-6プログレッソ3F4号
TEL:090-7624-9777
事業内容:・コンサルティング業