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「考えるだけでなく、行動を。」
NPO法人 NEXT CONEXION
越智 大貴 代表
- 2015/12/9
「よのなか科」との出会いがNPO立ち上げに繋がった
勉強に対する疑問、そして従来の教育方法への疑問がネクストコネクション設立に繋がったということでしょうか?
話は前後しますが、私が大学院二回生の頃に「よのなか科」という手法に出会ったことが 、ネクストコネクション設立の直接のきっかけになります。
「よのなか科」には母校の同窓会でとある弁護士の方と出会った時に知りました。その方は子供の権利と人権に関する団体で活動していました。初めてその方に出会ったとき、「あ、今この人と話さなかったら後悔するな」と思い、積極的にアプローチし、話をしていきました。その頃その弁護士の方が大学の教授たちを巻き込み、新しいNPOを立ち上げようとしていました。児童養護施設は18歳までしか入ることができず、それ以降の支援をする場がありません。そこで18歳以降の人に対して支援の仕組みを作っていこうとされていました。
ちょうどその頃、その弁護士の方に社会科の授業で面白いことをしている例はありませんか、と聞いた時、法律の分野で「よのなか科」を取り入れようと思っているのだけど、それは面白い取り組みだよと教えていただいたのが「よのなか科」との最初の出会いです。
その弁護士の方にはネクストコネクションの理事にもなっていたただいています。 これが大学院一回生の頃の話です。あの頃はすごく熱心に活動していました。
よのなか科とは何か、具体的に教えていただけますか?
全国初の民間人校長先生の藤原和博さんという方がはじめた授業が「よのなか科」になります。藤原さんが東京の和田中学校に勤めていた時、中学校の公民の教科書がつまらない、これは世の中とつながっていないので学習目標を達成しないと考え、その代案として導入した手法になります。
例えば、経済だとハンバーガーショップを出すとするならどこに出すのか、ハンバーガーがどう作られるのかなどを知ることで流通や自由貿易と保護貿易どちらがいいのかといった議論について考えるという授業をしています。
また一人部屋と共有部屋どちらがいいのかといった話し合うことを通して、自由と責任、共同体で暮らすということはどういうことなのかなど、家族とのコミュニケーションを社会や哲学といった抽象的なテーマに膨らませ、子ども達の体験と知識をつなげていく、といったことやっています。
身近なものを社会につなげてリアリティを湧かせる、そんなことを「よのなか科」は授業を通して学生たちに教えています。これが大きな特徴ですね。まだ社会と繋がっていない子どもが、公民や社会の授業を受けても生徒たちはリアリティがわきません。なるべく子どもたちの想像が働くように、選挙がテーマなら選挙管理委員会の方、模擬裁判なら弁護士の方と、それぞれのテーマに適した方を講師に呼び、体験談や現場の話しをしてもらうようにしています。
ネクストコネクションは何名で始めたのですか?
ネクストコネクションは年齢や学年はバラバラの五人で始めた団体になります。
よのなか科そのものは民間の学習塾で始めたのですが、学生生活が残り半年ということでもっと自分のやりたいことをやってみたいという思いがあり、そこをやめて別の塾でよのなか科を始めました。
この時点で私は別の学習塾で、残りのメンバーは私が辞めた大手の学習塾でそれぞれ「よのなか科」を提供していました。ただ、別々にやるより、団体を作って一緒にやった方がいいだろうと思い、ネクストコネクションを立ち上げるに至りました。
会社概要
社名:NPO法人 NEXT CONEXION
代表名:越智 大貴
住所:愛媛県松山市山越1丁目15-33
事業内容:・教育業/学習支援業/カウンセリング ・NPO/NGO