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「どんなことも未来につながっている」

株式会社フェローシステム
三好 大助 代表

  • 2014/6/9
i-cath-fellow

創業18年、さまざまな苦労を乗り越えてきた三好代表にインタビュー

丸山
経営者になろうと思った「きっかけ」は、どういったものでしたか。

三好
この会社が18期目、18年前に創業しましたけど、その時は私自身は経営者になろうとは考えていた訳ではありませんでした。
前職の横浜のベンチャー企業でプログラムの開発だとかSEとかをしており、松山にも事業所があり私自身は日本のあちこちに長期出張に行くスタイルで仕事をしていました。

しかし、当時バブルがはじけた後で、本社の業績がどんどん悪化していって松山事業所に20名ほどの従業員がいたのですが、経営判断で閉鎖が決まってしまい、そうなるとお客さんが困る。
お客様の方からも「なんとかならんのか」という要望を受けまして、一番お客様に近いところにいた私がリストラされる人に起業を相談したところ、5人が賛同してくれ、困っているお客様のサポートをしていこうということになりました。

なにかしたくて会社を創ってやろうというのではなくて、前職の会社も大好きだったので「ここで骨を埋めるぞ」くらいの覚悟もあったけど業績が悪化し、リストラが避けられず、お客様が非常に困っているのを見て仲間と一緒に立ち上げたのがきっかけですね。

丸山
厳しい状況の中で会社を立ち上げられたんですね。
そんな状況で会社を立ち上げて順調にいきましたか。

三好
スタートは順調でした。
一部上場の大手企業のエンジニアリング部隊と一緒に仕事していましたので・・

通常そういった大手企業は、新しい取引き先や特に立ち上げたばかりの会社とは取引をなかなかしないのですが、我々に実績があったので、創業してすぐにそこから仕事がいただけて、次から次へと仕事が入ってきて5年間ずっと右肩上がりでした。

5年目には25名くらいの従業員を抱えて、創業した時の苦労だとか、わりと経営者の方は言われると思いますが、創業した時から優良なお客様がいたのでソフトランディングでわりと苦労することがなかったです。
まぁその後、落とし穴はありましたけどね(笑)

丸山
落とし穴ですか・・(笑)
5年目まで順調だったのに一体何があったのですか。

三好
5人の創業仲間と日夜、仕事ばかりをして、どんどん売上も拡大してお金もどんどん入ってくる。
その中で今後どんな方針でやっていくかという話をした時に元々みんな技術者なので経営者としての野望・高報酬等の意欲は誰ひとり持っていませんでした。

それでも仕事が入って、売上が上がる中で、どうしようってなった時に人を採用し、しっかりとした会社を作る事を決めると同時に、現在の大手への一社依存のリスクを考え、どんどん技術者を入れ雇用の拡大路線と、さらに新規事業も進めました。

しかし、創業したメンバーは非常にスキルが高くて、お客様からの評判も高くて品質も良かったのですが、新しい人がどんどん入ってくると品質の低下や納期が遅れていくようなことが避けられない状態になっていました。
そして、大きなプロジェクトで半年以上の納期遅延を起こし、その間の人件費や経費などで赤字が出て、一発の赤字のプロジェクトでお金が回らなくなってしまいました。

5年間、会社としてやっていましたが経営のプロのようなスキルや勉強をしていた人がおらず、全員が技術者として大手、ひごの元に順調だったということを勘違いしてしまっていましたね。
経営危機を迎え身売り話しにもなり、東京の会社とも合意寸前までいきましたが、先方との条件が折り合わず、白紙になりました。

丸山
技術者のスキルと経営者のスキルは全然違うのですね。
ちなみに白紙の理由を教えていただけますか。

三好
白紙の理由は「能力の低い若手はいらない、中核メンバーだけ欲しい」と言われ、若手の雇用を守れないのだったら身売りする必要ないと判断をしました。

だけど、目の前のことが回らないからどうすることもできない。そこで、リストラをすることを決意しました。
20名の従業員を半分の10人で再スタートし、なんとか業績はV字回復したものの社風は荒れ、残った技術者の人達も、人を解雇するような会社だったら将来の希望が持てないと次々に退職をしていきました。

人を解雇して業績の回復を図ることは、策としてはホントに芸のない、ロクでもないことをしたなと思い反省しました。
今は、みんなで協力しようと再建に取り組んでいます。

丸山
大変でしたね。
経営者の苦労が伝わってきます。
三好代表は経営者として、どのような点にやりがいを感じますか。

三好
一番嬉しいのは、フェローの社員さんが社外の人に褒められることですね。
「フェローさんのスタッフは凄いなぁ~」とか、「三好さんのとこの○○さん凄いなぁ~」とか社員さんが社外の方々に評価されるということは経営者冥利に尽きるといいますか、非常にありがたいです。

丸山
なるほど。
社外で褒められる社員さんって、とても優秀な人ですよね。
そういった社員さんを育てるのに、なにか工夫はございますか。

三好
nakakiji-miyoshi
仕組み的には、色々取り組んでいます。
社風がすごく大事で、会社に入った時の雰囲気だとか、社員さんの応対だとか明るさだとか社風をもっと良くしたい。
そういう中で、大事にしているのが「感謝が溢れるような社風」です。

フェローでは「ありがとうカード」というものを作り社員同士が手伝ってもらったり、感謝したことがあればカードを渡し、その日のうちに貰ったカードの枚数と渡したカードの枚数をデータとして入力する。
次の日の朝礼で貰ったカードの内容を発表して何度も感謝されたことを思い出せるし、朝礼で全員にも認知されるようになっています。

丸山
とても工夫されているのですね。
「感謝」は大切だと僕も思います。
次に、経営者になると責任は切っても切り離せないものだと思いますが、その責任について三好代表はどのように向き合っておられますか。

三好
とにかく会社のことになると最終的には私しか責任が取れないと思っています。

よくドラマや映画で「責任とってやめます!」みたいなこというでしょ?
ちょっと待てと、責任取るのは俺しかおらんでと(笑)

お客さんに迷惑かけ会社に損害を与えた場合は、責任を取るのは私しかいません。
だから社員さん達には自分の責任を果しなさいなのです。

色んな仕事がある中で、担当者、責任者に任すということをしないといけない。
自分ではやれませんから。
任された人が、お客様が満足するクオリティの高い仕事をしないといけない。
フェローは少人数なので、一人一人が自分がフェローの中で一番という分野を持ってもらうようにしてます。
苦手な所があっても得意な所を活かして、それぞれが自分の責任を果たしてもらって欲しいというやり方ですね。

丸山
なるほど。
自分より出来る人をコントロールするのは難しくないですか。

三好
コントロールするとか言うような意識は一切ないですね。
人をコントロールできるとも思ってないですし。
何か自分の思うように動かそうみたいなことも考えたり思ったりしてないです。

「ビジョナリーカンパニー2」の中におもしろい話があって「どこに行くかよりも、誰と行くか」という話です。
フェローというのは「仲間」という意味なんですけど、ここに行こうと言うのも大事だと思うんですけど、誰と行くかということの方を大事にしている。
結局、なにかを目指してやっていくときも、周りにいる仲間が信頼し合って、大好きな仲間やないと楽しくないじゃないですか。

そういう意味では「どこに行くかよりも、誰と行くか」を大事にする。だから仲間を大事にするというような考えです。
その仲間を自分の思い通りしようとか考えません。本人たちが何をしたいかを非常に尊重しています。

丸山
ちなみに三好代表はどういう人を仲間にしたいですか?

三好
こういう人というのはないですよ。
同じような人ばっかりいてもおもしろくないでしょ。

ただ、まだ僕が乗り越えなくてはいけないことなんですけど、いわゆる評論家みたいな人と後ろ向きな人は、仕事ができるできない関係なく私が苦手なんですよ(笑)
偉そうこと言うんだけどやらない人とか、物事が起きた時に非常に解釈が後ろ向きな人は、その人がダメとは思わないけど私自身が苦手です。
ピンチがあった時に「自分が乗り越えられない壁は現れない」、今しんどいとか大変やと思うことは自分を成長させるだとか、それを乗り越えた時にはもっと素晴らしいものが待ってる的な解釈をする人を仲間として求めています。

事実は1つだけどそれをどう解釈するかはいろんな解釈があるでしょ。
だからできるだけピンチが来たというときに落ち込むんじゃなくて、これはチャンスやなと思って、しんどい事もエンジョイして楽しんで乗り越えていける。
そういう方がフェローには多い。
全員ではないけど(笑)

丸山
自分を成長させるだと考えれば、ピンチもチャンスだと思えそうですね。
続いて、会社の経営を続けられる三好代表の原動力になっているものは何でしょうか。

三好
若い人にご馳走してあげることですね(笑)
あと経営者仲間と一緒にいろんなことを語ったりだとか、最初にも言いましたけど社員さん達がお客様に評価されること。

やっぱり、社員さん達が社外で褒められることは嬉しいですし、原動力になります。

丸山
やはり社員さん達が社外で褒められることが、三好代表にとって特別嬉しいことなのですね。
最後に大学生へ向けて、何かメッセージをお願いいたします。

三好
私は今IT企業やっていますけど、ITと関係のない土木科の高校を出て、自衛隊に入ったり、いろんな仕事をやってきました。

当然この中には嫌なことやしんどいことはあったんですけど、
「どんなことも未来につながっている」
大学生なら就活が上手くいかないだとか、いろんな事があるとおもいますが、どんなことも未来につながっています。

実は私、25歳のとき一回会社を起業して、そのときは借金だけを残して親友もなくすということも経験しました。
この時はすごく辛くてたまらなかったんですけど、今の会社を作るときにその経験がものすごく活かされたり、すべてがリンクしていて自分がより良くなるための肥やしになっている。
辛いなぁしんどいなぁと思うときほど、未来の自分にとってはその経験がむちゃくちゃいい経験になる。
しんどい時に投げやりにならずに、未来のご褒美だと思って楽しんでもらいたいなと思います。

丸山
ありがとうございます。
本日は僕自身も貴重な経験をさせていただきました。
本当にありがとうございました。

インタビュアーより

bord-miyoshi

本日は三好代表に、自らの経験をたくさん語っていただきました。
さまざまな苦労を乗り越えた三好代表だからこそ、
「どんなことも未来につながっている」
という言葉に重みを感じました。
僕自身も壁にぶつかることがあった時でも前向きに乗り越えていきたいと思いました。
運営事務局 丸山勇作

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乞うご期待!

会社概要

社名:株式会社フェローシステム
住所:愛媛県松山市中一万町7番地8
TEL:089-987-6046
事業内容:・就労移行支援事業 フェローICT ・ネットショップ運営代行 ・WEB制作 ・システム構築

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