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人生は変わる

Neo One
渡邉 啓之 代表

  • 2024/10/29
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現実を知る

いつ頃から、男の子が好きだと自覚したのでしょうか?

 中学2年生の14歳です。その時は、男性が好きではあっても女性になりたいとまでは思っていませんでした。

 高校に上がると、ゲイの人をターゲットに恋愛をしていきました。
 デート中に彼氏の友人に会うと、彼氏に私のことを友達と紹介されることが多かったです。相手の世間体もあるし、ゲイであるとカミングアウトしていないというのはわかりますが、どうしてだろうと感じていました。

 また、当時は、ゲイ同士の恋愛はよくないと世間から思われていたので、手を繋げませんでした。
 それでも私は空の下で好きな人と手を繋いで歩きたかったです。

 だから、私が女の子に見られれば堂々とできるのではないか、もしかしたらゲイ以外の方とも付き合えるのではないかと思い、女の子になることを目指していきました。

なぜオネエ系のお店で働くことにしたのですか?

 オネエ系のお店に働かないと何も情報を得られなかったからです。
 当時は、インターネットも充実していなかったので、女の子になる方法が何一つわかりませんでした。だから、職業別電話帳の一番上にあるオネエ系のお店に電話して働いていました。

 そこでは女の子扱いされるのかと思っていましたが、そんなことは無かったですね。
 「綺麗で面白くてなおかつダンスやショーで楽しませる、そんなエンターテイナーになれ、お客さんは女を見に来ているんやない。オカマを見に来てるんや。だからお前らは女になったらあかんねん」とよく言われました。
 だから、お店では8割男で2割女として働いていました。

 当時、将来の夢はお嫁さんになりたいと思っていました。しかし、その話を聞いたお店の先輩たちから、「男やのに、お嫁さんになれるわけない、しっかりしなさい」と何回も何回も言われ続けていました。

 先輩たちがなぜオネエの仕事をしているのかと思いましたね。疑問と葛藤が絶えませんでした。
 外にでたらオネエというだけで暴行されたり、差別を受けたりが日常茶飯事で、時間が過ぎていくうちに、私もどんなに頑張っても女の子になれないと開き直りをしていきました。

ショーパブ時代の全盛期はどのような生活を送っていたのですか?

 天狗まっしぐら、怖いものなしの生活を送っていました。ショーパブは売れたらセンター、売れなかったらずっと端にいる制度で、勤務をしていくとだんだんセンターの方で踊れる自分になっていきました。

 その時には、自分の中の当たり前も変わっていき、座るだけで一人10万円する飲み屋や寿司屋に頻繁に通い、旅行するときもエコノミークラスはありえなくて最低でもビジネスクラス、送迎車もせめてベンツでないとと思っていました。

 それが当たり前と感じていた一方で、精神はすり減っていきました。エスカレーターに乗っていて、すね毛とかが生えているとやっぱりオカマと馬鹿にされることなどが多く、生まれつきの女の子よりも女の子らしくないところで本当に悔しい思いをしました。
 だから、体型も維持をしていましたし、全身ブランドで固めて、ポジティブを維持していました。その後、男性器を取り除く手術を受けました。

女の子の身体になった時、何か変化は起きましたか?

 実際に女の子の身体になると、私と女の子の間に見えない高い壁ができ、女の子に絶対勝てないことに気づきました。

 その理由は、妊娠や結婚等人生のイベントができないからです。今までは完全に女の子の身体ではないから、自分の中で言い訳ができていました。言い訳が無くなったと気づいた時、自殺を考える程つらい経験でした。

渡邉代表のメンタルの強さはどこからきているのでしょうか?

 強くはないです。クラッシュアンドビルドです。

 世間から叩かれては落ち込んで、でも、仕事もあるし立ち上がる。泣いてまた、立ち上がる。そんな生活を繰り返すとだんだん強いふりをする自分ができていきました。
 多少叩かれても、何を言われても大丈夫ですが、精神的には強くなってはいません。開き直るというスキルを手に入れただけです。

 掛けられる言葉に対して、抵抗できる盾ができました。少しでも強くならないと生きていけないです。弱いところを見せたら誰もついてこない。常に肩ひじを張っていくことが必要だと学んできました。

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会社概要

社名:Neo One
代表名:渡邉 啓之
住所: 愛媛県松山市二番町2丁目5-9プラスワンビル 4F
事業内容:・宿泊業/飲食業

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