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人生に遠回りはない
合同会社エスプリ
吉丸 忠司 代表
- 2023/9/11
人とは違うパティシエの道へ
どのような学生時代を過ごされていたのですか?
私は司馬遼太郎さんの作品が好きで、高校生の頃によく読んでいました。
司馬遼太郎さんの作品は、「一生をかけて何を成し遂げたか」という物語が描かれています。その影響で、自分も何か大きなことのために一生を使いたいと思うようになりました。
私が子供の頃は東西冷戦のさなかでした。しかし、ソ連のペレストロイカ政策により、今後は経済交流が活発になってくることが予想され、ロシア語を話せる人材の需要が高まると思われていました。
私はもともと外国語の勉強が好きだったので、この道を進もうと考え、東京のロシア語学校に通い、ロシアにも1年半ほど留学しました。
せっかくの自分の人生、何か大きいもののために使いたいという思いがありました。
では、パティシエを目指されたのはいつだったのでしょうか?きっかけはありましたか?
ロシア留学を終え、帰ってきましたが、予想されていたようにはロシア経済が回復せず、ロシア語を使っての仕事を見つけることができませんでした。仕方なく愛媛に戻り、普通のサラリーマンとして働き始めました。
しかし、5年程働いた頃に、組織の中で働くサラリーマンという生き方に自分が向いてないと思うようになったのです。
「自力で生きていく道に進もう」と30歳のときに退職をし、いつか自分の店を持つことを目標にケーキ業界へ挑戦することにしました。
パティシエになる決意をした後、どのようにしてパティシエになられたのですか?修行をされたのでしょうか?
はい。修行をするならしっかりとした場所で行いたいと思い、神戸に行きました。
そこで、神戸の製菓学校の夜間部に通い、昼間はケーキ屋でアルバイトをしながら学ぶことにしました。
ですが、製菓学校の先生は有名なホテルの製菓長経験をもつ方で、第一に現場での厳しい修行に耐えられる学生を育成することを重視していました。
入学して3か月が経過した時点で教えてもらえたことは人間性の部分がメインで、製菓のことはほとんど教えてもらえませんでした。
他の学生に比べると年齢を重ねていた私は、すぐにでも力を付けたいという思いが強く、夏休みの時期に中退を決断し、昼間の仕事をメインにしながら、そこで修行を続け、ケーキ職人を目指して歩んでいくことにしました。
会社概要
社名:合同会社エスプリ
代表名:吉丸 忠司
住所:愛媛県松山市清水町3-64-3
TEL:089-908-8855
事業内容:・小売業/卸売業