INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式ツイッター

紳士を目指し、自分流に楽しめ!

有限会社夢想庵
井上 栄一 代表取締役

  • 2019/9/11
i-catch-musouan

つらさ、悔しさ、自己研鑽、全て楽しさへ昇華

その喫茶店がきっかけとなってBarを始められるようになったのですか?

 はい、そうです。半年ほどこのような形で店を続けていた頃、常連のお客様も増えていき、お姉さん方やママさん、マダム達も店に来ていただけるようになりました。
 ちょうどその当時、トム・クルーズの『カクテル』という映画が封切られ、その影響を受けられたのか、喫茶店ですが「カクテルを作って!」と言われることが多くなりました。夜遅くまでやっていましたので、お酒を飲んで来店されるお姉様方が多くいらしたことも理由の一つです。

 私はカクテルを作ったことも、飲んだことも見たこともありませんでした。お姉様方からカクテルブックをいただき、「これを見ながら作ってみてくれない?」と言われ、私はカクテルを作るようになりました。
 これが私とカクテルとの最初の出会いです。

 当時は喫茶店で提供していたコーヒーやジュースが300円、ビールが600円くらいだったのに比べ、カクテルは大体700〜800円ぐらいでした。
 ちょうど、「喫茶店でやっていても利益はなかなか出ないし、大変だな・・・」と思っていたときでもあったので、「よし、Barにしよう!」と向こう見ずに思いついて、一文無しのくせにまた借金して全面改装しました。

 それまでBarなど行った事も見た事もなく、教わる人もいない、興味も持った事もありませんでした。
 さすがにこれではダメだと思い、東京、大阪の有名なホテルや町場のBarを2ヶ月間ほど渡り歩き、カクテルを注文して、作り方やバーテンダーの身のこなし方、動き方を見て覚えて、自分の仕事に活かせるように真似をすることから始めました。
 ここから私のバーテンダー人生が幕を開けました。

そこからバーテンダー技能競技大会で賞をいただくまでの経緯を教えていただけませんか?

kijinaka-musouan Barをオープンしたのが今から35年前の話です。まだBarが少ない頃でしたから、お客様はどんどん来て下さりました。

 Barを始めて2、3ヶ月したころ、「カクテルの大会があるんですけど、出てみませんか?」というお誘いがあり、また向こう見ずにその場で即決、「出ます」とお返事を返しました。
 お誘いいただいたのは、バーテンダー技能競技大会の四国大会でした。四国4県から約30人〜40人出る大会で、老舗のクラブで働いている年長者、熟練のバーテンダーなどの強者揃いの中、私のような駆け出しの新人が出るのはおこがましいところでしたが、向こう見ずの性格で、ここでもまた大変な世界へ足を踏み入れてしまいました。

 カクテルの大会は、華の「創作カクテル部門」、レシピに忠実な「課題カクテル部門」、ペティナイフの使い方や盛り付けの美しさを見る「フルーツカッティング部門」の3部門で構成されています。
 私は自由に気楽に出場し、初めて出た大会にも関わらず創作部門で2位になりました。

初出場で2位なんて快挙ですね!

 いいえ、その時のイケイケの私にとって2位という結果は全く納得のいくものではありませんでした。
 今思うと、初出場で2位をいただけたことは大変名誉なことなのですが、当時の私は、「なんで2位なんだ!」「優勝じゃないのか!」と、2位だったことが許せませんでした。バーテンダーとしてたった2ヶ月や3ヶ月の経験しかない小僧だったのにとても生意気でした。

 でもこの2位という現実が私に火をつけることになりました。
 「次の年は絶対オリジナルカクテルで1位を取る」と目標を決め、翌年の大会では創作カクテルで優勝することができました。しかしそのとき、総合優勝した人が全国に行けると知り、同時に「四国の代表になって全国に行けないと面白くないな」と思い、そこで再び私の闘志に火が付きました。

 そこからは猛烈に練習しました。更なる高みを目指すため、東京の全国トップクラスのバーテンダーがいるお店に行き、オーダーし、お話を色々聞いて自分の糧にする生活が始まりました。
 その翌年、3回目の大会で四国で四国代表に選ばれ念願の全国大会に出場し、初出場の全国大会で創作カクテル日本一を頂くことができました。

初出場だったのにも関わらず、どうして優勝できたのですか?

 カクテルコンクールではただ美味しいカクテルを作ればいいわけではなく、シェイカーの振り方、注ぎ方、そのような1つ1つの細かい身のこなしや所作などももちろん評価対象になります。
 それにはトップのバーテンダーから学ぶのが一番だと思ったので、その方のいるお店に行き、1つ1つを真似し、稼いだお金も全てこのような自己研鑽に費やしました。

 普通はどこかに勤めながら教えてもらうわけなので、おそらく優勝できるだけの技術は身についていなかったと思います。覚悟を決めて貪欲に学んだその結集が、全国大会で創作カクテル日本一という結果に繋がったのではないでしょうか。

次のページ『戦略、智略、計略全てなし。あるのは感動、「ゆめまぼろし」のひと時なり。』

ページ:
1

2

3

会社概要

社名:有限会社夢想庵
代表名:井上 栄一
住所:愛媛県松山市一番町1丁目6-12 夢想庵壱番館
TEL:089-931-8638
事業内容:・宿泊業/飲食業

Random Pick Up

『この記事を書いた人』

愛媛大学
濵村 駿介

『この記事を書いた人』

松山大学
高橋 航貴

『この記事を書いた人』

松山大学
松井 秀樹

『この記事を書いた人』

愛媛大学
北尾 友二

『この記事を書いた人』

松山大学
樋口 真哉

『この記事を書いた人』

松山大学
福山 さくら

『この記事を書いた人』

愛媛大学
大隣 麻衣

『この記事を書いた人』

松山大学
田岡 美紗

『この記事を書いた人』

松山大学
杉脇 丈紘

『この記事を書いた人』

松山大学
岩本 真依

『この記事を書いた人』

西山 和馬

『この記事を書いた人』

松山大学
山本 隆生

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
大河原 慧

『この記事を書いた人』

インターンシップ生
藤平 祥太

『この記事を書いた人』

松山大学
坪北 奈津美

『この記事を書いた人』

愛媛大学
兼頭 里奈

『この記事を書いた人』

愛媛大学
高市 奈津美

『この記事を書いた人』

愛媛大学
松本 優香

『この記事を書いた人』

松山大学
大西 清楓

『この記事を書いた人』

松山大学
山田 智也

『この記事を書いた人』

愛媛大学
多賀谷 直樹

『この記事を書いた人』

松山大学
山根 大輝

『この記事を書いた人』

松山大学
川崎 詩歩

ページ上部へ戻る