- HOME
- 失敗を恐れずやってみよう!
失敗を恐れずやってみよう!
株式会社ムラコー
村上 達哉 代表取締役
- 2019/9/15

ムラコー存続の危機の中、会社立て直しのために行った「改革」、そして受け継いでいきたい「伝統」とは?
なぜ会社を引き継ごうと思われたのでしょうか?
正直なところ、勤めていた会社を辞める理由はありませんでした。将来的にさらにステップアップできる可能性の方が高く、状況は好調でしたから。
ただ、弊社のほうは経営が芳しくなく、創業100年という節目を迎える前に会社をたたむか、迎えてから会社をたたむかといった状況でした。
継承者が僕一人であったためどうするか悩みましたが、戦争を乗り越えて続いている会社はほとんどないと思い、せっかく先代が様々な困難を乗り越え、ここまで築き上げてきた会社を大事にしないといけないと考え、入社を決めました。
入社当初から御社の再起を図るために行った「改革」とは一体どんなことだったのですか。
弊社はステンレス加工を主とし、神社や仏閣といった古典建築の金物系のメンテナンスや医療機器、宇宙関連部品などの製造を行っています。技術は誰かが受け継がないといけないのですが、誰でもできるわけではありません。
僕は地道な作業も好きで手先も器用だったため、入社当初は製作スタッフとして働いていました。しかし、製作スタッフから離れた際に、顧客リストを目にして衝撃を受けました。弊社の顧客数は、一般的な企業の顧客数をはるかに下回っていたのです。今まで一度も営業マンを入れたことがなく、依頼を受けた仕事のみを行ういわゆる「殿様商売」だったそうです。
まだ入社して1年目でしたが「このままでは危ない」と感じ、前の会社での営業の知識や研修で学んだこと、そして5年間培ってきたことを今活かすべきだと考え、1ヶ月間は営業に専念することに決めました。
父には「やりたいようにやってみなさい」と言われましたが、古参の方には「そんな簡単に仕事がとれるはずがない」、「甘くない」と言われ、却って士気が上がりました。
それから一期一会を大事にして営業に出向くようになりました。すると、ほとんどのお客様が現在の顧客になってくださり、顧客数は数倍になりました。あわせて仕事も増えていきました。
ただ、営業をする上では弊社が何をできるかを理解しておかないといけないため、現在は製作も営業もしています。
また、売上を向上させるために商品を増やしました。上に挙げた以外にも作れるものがあるのではないかと考え、自分が作ることで、製造できるか否かの判断をして商品を増やしている段階です。
それから、生産性や弊社のキャパシティのことを考慮して数十年前に現場の仕事を1度ストップしたことがあります。
ものづくりをする以上は、ただ作って渡して終わりではなく、どういった方に使っていただくか自分の目で見ておかないといけないため、エンドユーザー様のお声に耳を傾けながらものづくりを行っています。それに伴い、現場で採寸し取付まで一貫して行うということも新たに始め、現在僕一人でしています。
100年も続くと、時代の変化によって当たり前が当たり前ではなくなり、創業当時とは全く違うことをしているのかもしれません。
しかし、そういった流れを一度断ち切って、現在の時代背景やニーズに合った会社にしたいと思っています。挨拶、掃除など当たり前のことを大切にすることや、社員の皆さんが団結してくださっていることなども改革だと思っています。
これからも受け継いでいきたい「伝統」について教えていただけますか。
一言でいうと、「いい仕事」ですね。
お金をいただく以上はプロとしての自覚と責任をもって仕事をしています。弊社は多くの製品を作りますが、使っていただくお客様にとっては大事な製品になりますので、中途半端な仕事で納品をしてはいけません。
ホームページにも「金属に真心と温もりを」とあるように、金属そのものは冷たくとも、一生懸命真心をこめてあたたかいものを作るという精神を大切にして受け継いでいきたいです。
また、僕は手作業(ローテク)を大事にしたいと思っています。
機械で作ると画一的で綺麗すぎるので、僕たちはハイテク・ローテク両方を駆使してものを作り上げています。
これから先、機械だけが動いて人間が動かなくなる時代に変化していくと思いますが、やはり人間にしかできないことはあると思います。人の創造性を大切にし、後世にも伝え、受け継いでいきたいです。
会社概要
社名:株式会社ムラコー
代表名:村上 達哉
住所:愛媛県松山市中野町甲1083
TEL:089-960-8877
URL:http://www.murakoh.com
事業内容:・製造業
サービス紹介



