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「目の前のことに一生懸命になる」
Logical Management
岩城 博之 代表
- 2016/4/19
部下のマネジメントで挫折を味わったイオン時代
イオンで味わった挫折とは、どのようなものだったのでしょうか?
イオンでは奈良県天理市の店舗に配属され、29歳でいきなり統括マネージャーをさせて頂くことになり、一気に80名の部下を抱えることになりました。そんなに大人数のマネジメントの経験はなかったけど、ダイキで出来ていたから大丈夫だという気持ちでスタートしたら、見事にアテが外れました。誰も言うことを聞いてくれないんです。
当時の部下は私よりも年上で、イオン叩き上げの社員さんばかりでした。しかも、奈良にはその当時ダイキの店舗はなく、ダイキのダの字も知らない方たちにしてみれば、「四国から来た若造が何で俺たちの上司なんだ」という感じだったのです。いくらダイキでの体験を元に色々とマネジメントしようとしても、そもそも話を聞いてくれないからどうしようもありません。
ダイキでは一回も仕事を辞めたいなどと思ったことはありませんでしたが、イオンに行って一週間で「もう辞めたい」と思いました。
実に難しい状況ですが、どのようにしてイオンの社員さんから認められていったのでしょうか?
「活躍してきます!」と胸を張ってダイキを出てきたのに、一週間であっさり帰ってくるなんてできないから、とにかく「どうやったらいいのか」「突破口は何だ」と悩みに悩んで、80人の部下全員と面談することにしました。何週間も掛けて、一人一人に面談していったことで、大小色々な意見が出ました。例えば自分の部門の商品が倉庫から取り出しにくいとか、ラベラーが使いにくい等です。
以前までの上司はそういうことを言っても取り合ってくれなかったし、日々の仕事に追われて「今までそれでしてきたんだから何とか頑張ってよ」というマネジメントしかしていませんでした。しかし私は一つ一つの意見を真剣に聞いて、一見ごく小さな事でも当人にとってはそれがすごく大きな壁になっており、またモチベーションの低下にも繋がっているのではないかと思って、全ての意見に対して真剣に向き合ったのです。
例えばラベラーはすぐに別の物を手配したり、倉庫が使いにくかったら倉庫内のレイアウトを全部変えて全員が一目で分かるようにしたりして、徹底的に問題を潰していきました。
すごく根気のいることですね。でもそれだけに部下の社員さんの見る目もかなり変わったことだと思います。
改善に取り組んで半年もすると、ようやくこちらの熱意が伝わって、「岩城って本当に真剣なんだな」「こいつならやってくれるかも」と見方を改めてもらえて、そこからやっと、自分の思うようなマネジメントが出来るようになりました。そのどん底の経験が、私の40年の人生で一番大きな成長に繋がりました。
イオンではマネージャーとしておよそ3年勤め、その後リクルートに転職しました。
今度はリクルートに行かれたのですね。2度目の転職にはどのような理由があったのでしょうか?
イオンで働く中で、イオンの人材がとても優秀な事に気が付き、小売りNo1になるにはやはり理由があるのかと、人材の大事さを痛感しました。そしたら今度は「もっと優秀な人たちと仕事をしたい」という野心が芽生えてきて、色々と調べる中でリクルートがすごいと言われていることを知りました。
リクルートは「人材輩出企業」と呼ばれていて、リクルートを3年ほどで「卒業」した人材がどんどん独立して、新しいサービスを生み出しています。それが出来る理由として、とにかく皆が切磋琢磨して物凄い営業力で動いているからだという話を聞いて、「じゃあリクルートで働いてみたい」と思ったのです。
会社概要
社名:Logical Management
代表名:岩城 博之
住所:愛媛県松山市東長戸3丁目1-22
事業内容:・コンサルティング業