大手志向から中小の魅力に気付いたリクルート時代

リクルートで働かれて、どのようなことを感じたのでしょうか?

　リクルートの松山オフィスに配属されたのですが、まあ凄かったですね。リクルートに入社した時点で私は33歳になっていました。それまでは年上の方をマネジメントしてきたのに、今度は逆に、先輩となる人たちが私よりも年下でした。

　実際、営業に関しては24,5歳ぐらいの社員さんのほうが先輩だし、経験も沢山積まれていますから、頭を下げて営業というものを一から勉強させてもらいました。

　また、リクルートは人材採用サービスを取り扱っているだけに、自社の人材採用にはとことんこだわっています。周りのライバルに負けたくないからもっと頑張る、どんな逆境の中でも這い上がろうとする人間だけを、しっかり絞り込んでいるからこそ、入社してからの激しい競争の中でもすごく活躍できるのです。

　そういう人たちと一緒に仕事できたら、私も営業力がついて、更に成長できるのではないかと期待しました。

リクルートで気づいたり、学ばれたこととしては、どのようなことがあったのでしょうか?

　リクルートでも3年間働くうちに、私の考えにも変化が出てきました。元々ダイキ、イオン、リクルートとずっと大手志向で、大手企業で働くことですごく勉強になるし自分磨きをしたいと考えていました。しかしリクルート時代に中小企業を回って提案営業をしながら、そこの経営者さん達とお話をする中で、大手志向が消え去ったのです。

　というのも、一般的に中小企業は人手不足だから、経営者が何でもしないといけません。人事も採用も教育も営業もです。すると必然的に、中小企業の社長さんや役員さんには幅広い知識やスキル・ノウハウが身についていきます。経験を積むことに関しては大手よりも中小の方がすごいんだと痛感しました。そして、それまで大手で勉強してきたスキル・ノウハウを活かして、中小企業に変革を起こしたいと考えるようになりました。

　実際に、リクルートを卒業してからは、様々な中小企業で仕組み作りに携わっていきました。

　その一方で、リクルート時代に生まれた創業マインドとでも言うべき考えも心の中にくすぶっていて、中小企業の社長さん方に対して、起業することについて自分の経験も交えて話したら、「岩城君の考えはすごく面白いよ」「マネジメントの理論をよく勉強してるよね」と皆さんから高く評価して頂きました。

　その中で、ある社長さんから「マネジメントの先生になったらどうか」と言われたのが一押しになって、人材マネジメントに特化した経営コンサルタントとして、去年7月に設立しました。。

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会社概要

社名：Logical Management
代表名：岩城 博之
住所：愛媛県松山市東長戸3丁目1－22
事業内容：・コンサルティング業