人との出逢いを大切に

ただひたすらに人を想う

地域の中でカネキヨ食品様はどのような存在であり続けたいですか？

　地域の方には、カネキヨ食品にいけばなんでもしてくれる。と思ってもらえるような存在でありたいと思っています。
　以前、地域の祭りや花火大会で使用する氷が必要なので提供してくれないかとお願いされたときには、私たちが常日頃、魚を冷やすために使う氷を提供しました。

　私はこの町で生まれずっと育ってきたので、周りには顔見知りの方がたくさんいます。
　そういう方から色々教えてもらったりすることや、私たちの年代の中には経営者の方もいて、なにかうちの会社で壊れたりしたときには直してもらったり、我が社の看板を作ってもらったりと多くの形一つ一つに思い出があります。

　今も地域の方々とは互いに助け合い、支え合いながら楽しく過ごしています。

清水社長の幼少の頃からすると、なんでもスマホ一台でできる今の世の中は想像できなかったと思います。こういった今の世の中を生きる学生へなにか思いはありますか？

　なにか特別な思いがあるわけではないですが、学生さんたちをサポートしてあげようとは思っています。

　私が所有しているマンションの一階はカフェとして運営しているのですが、二階以上を学生さんたちの下宿場所として貸し出しています。

　今のマンションの多くが家主さんはマンションとは別の場所に住んでいて普段は近くに居ないですよね。
　学生さんたち各々が地元から巣立ち、せっかく愛媛県に来てくれたのだから、その子たちの親御さんたちの心配を少しでも取り除いてあげたい。そういう思いで私のマンションの一室に私の娘夫婦を住まわせ、同じマンションに住む学生さんたちに何かあったときには、すぐに駆けつけられるようにはしています。

　それが私なりの親心ですね。これも相手が求めることに応えたいという会社の精神にも繋がります。

最後になにか学生へのメッセージをお願いします。

　人は出会いと繋がりが大切です。私は様々な人との出会いを大切にしたらいいと思います。
　あなたたちの人生はまだまだこれからで、今後、就職、結婚など様々な人生の分岐点があるでしょう。
　相手が自分より年上だからとか年下だからなど、関わる前からそういうことを考えるのではなく、たくさんの人と積極的に関わってみてください。そうするとまた違った世界が見えてきます。
　若いうちは自分の好きなこと、なんでもいいので挑戦すべきだと思います。とにかく誰しも二度とない人生なので、悔いのないよう今の青春時代を全力で楽しんでください。

　また、自分自身の能力や受け入れることのできる容量、いわゆるキャパってありますよね。
　それを絶対に背伸びしてはいけないと思います。仕事の内容で例えるならば、資金もないのに大きくするというのは良くないです。そこは厳しく考えた方がいいと思いますね。
　私は物事を考えていく中で、大まかに適当にすることは怖くて、なるべく地道にコツコツいくようにしています。この考えは女性ならではの考えかもしれませんけどね。

インタビュアーより

board-kanekiyo 　清水社長にインタビューをさせていただき、人との出会い、そして出会った人を大切にするということがどれだけ重要だということか身に染みて感じることができました。お話の中でも、清水社長は目先の利益に捕らわれるのではなく、相手が自分のことを必要としてくれているのであれば、その期待に応えられるように全力で取り組む姿勢を大切にしていることが特に強く印象に残りました。
　このように周りの人のために頑張れるからこそ、やはり清水社長が多くの方に長年愛され、慕われているのだと思います。私も今後の人生で出会う方々を今まで以上に大切にし、見返りを求めるのではなく、いつも相手に尽くす生き方を心掛けたいです。
　また、人は一人で生きているわけではなく、必ず周りに支えられてこそ生きていけているので、そのことに感謝し、常に謙虚な気持ちを忘れることのないようにしようと思いました。
　清水社長には、仕事だけでなく、生きていく上で必要な考え方、姿勢を多く学ばせていただきました。今回の学びを今後の人生に大いに生かしていきます。
　清水社長、この度はお忙しい所、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。