- HOME
- 「まずは目の前の人を大切にする」
「まずは目の前の人を大切にする」
有限会社ハリカ大洲店
松井 崇 代表取締役
- 2015/10/28
父・兄から会社を引き継いで奮闘の日々
お父様の姿を見て「経営者とはこういうものだ」と感じられたことがあるのでしょうか?
実は、私の家は曽々祖父の代からずっと商売をしていまして、昔はリヤカーを引いてお客様を乗せたりとか、その次は饅頭や団子を作ってリヤカーで大洲の旧城下町まで行商に行ったりとか、戦前戦中は砂糖が入手困難になったので陶漆器・箸などを販売する雑貨店をしていました。
当社は、私の祖父と父が脱サラをして、株式会社ハリカの代理店として始めたのがきっかけで、私で三代目ということになります。父を通して経営者の姿ということですが、次男ということもあり、子供の頃は特に意識することはなく過ごしていました。
ですがやはり体育祭や文化祭では父の姿を見たことがありませんでしたし、土日がメインの接客業なのでお盆休みに旅行に行くようなことは全くなく、これが普通の家庭なのかなとは思っていました。
会社を継ぐにあたって、松井代表なりに考えたお店づくりの方針はあったのでしょうか?
昔から漠然としたイメージはありました。ギフトショップが利用される機会は、ご結婚やご出産、家の新築など、長らく大きな人生の節目に限られてきました。それをもっと気軽に、パーソナルギフトというか、ちょっとしたプレゼントでもご来店して頂けるようにしたいと考えていて、そこに繋げるにはどうしたらいいのか思案していました。
そういう想いを持ちながら、ハリカ本社で4年間研修を受け、大洲に戻ってきたのです。
4年間の研修の後、社長となった時はどういう心持ちだったのでしょうか?
もうがむしゃらに目の前のことを頑張っていましたね。周りからは次期社長として見られていますから、誰よりも結果を出さないといけないというプレッシャーがある中で、新しい営業先を開拓することなどに力を入れていました。
それと人です。私は生意気なので(笑)、一緒に働いてくれる人を粗末に扱って離れられたこともあり、それ以来、従業員さんとのコミュニケーションについては深く悩みました。
そのような壁に当たりながら、解決方法としてはどのようなことをしていったのでしょうか?
良くコミュニケーションをとるようになりましたね。大洲に帰って最初の頃は、一旦社外に出たらそのまま帰ってこないということもよくありましたが、そのような自分勝手ではいけないと考え、スタッフに対して困っていることはないかと聞くようにしたり、一緒に食事に連れていったりして関係を築いていっています。
そうしているうちに、段々とスムーズに事が運ぶようになってきたと感じます。あとはやはり、目の前の人を大切にすることを学ばされました。お客様や一緒に働いてくれるスタッフさんを大切にしていれば、その人がお客様を紹介してくれるということに、ここ3~4年で気付かされました。
大洲という小さなコミュニティの中で、お客様も以前からの馴染みの方が多くいらっしゃるとは思いますが、そういった方とのコミュニケーションで気を付けていることはございますか?
もちろん既存のお客様にはご挨拶に行ったりして大切にさせて頂いていますが、特に気を付けてしているということはありません。ただ、ハリカ本社での4年間の修業の中には、ホテル内のインショップでの婚礼業務やパーティー業務などがありました。
そこで、お客様の顔と名前を覚えるノウハウ、特徴を捉えるノウハウを教わるとともに、ホテルの方がそれをしているところを身近で見て、お客様を大切にするのが当たり前であることの凄さを実感したという意味でも勉強になりました。
会社概要
社名:有限会社ハリカ大洲店
代表名:松井 崇
住所:愛媛県大洲市東大洲118
TEL:0120-24-2632
事業内容:・小売業/卸売業