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「どんどんチャレンジしていってください!」
株式会社イーシステムズ
大黒 勇司 代表取締役
- 2015/10/1
これからは絶対コンピューターの時代がくる!!
大黒代表の下積み時代を聞かせてください
大学を卒業して、すぐに地元愛媛の伊予市にある会社に就職しました。ちょうど僕が卒業したのが95年。バブルが弾け就職氷河期に入った頃でした。そんな時期にせっかく地元に就職できていたのにも関わらず、3か月でその会社を辞める事にしました。
なぜ辞めたかと言うと、この先絶対コンピューターの時代が来ると確信があり、そのためにはプログラマーになった方が今後やっていけるという考えがあったからです。
辞めた後は、早速プログラマーの仕事をしようと思い、求人から何社か応募したのですが、どこの会社にも入る事が出来ませんでした。求人の広告には、「素人可」とあるのですが、やっぱり専門知識のある人や経験者が有利でした。
そのため、しっかりした国家資格を取るしかないと考え、一年間アルバイトをしながら、情報処理の資格の勉強をしました。一年間の勉強をした後、試験を受けました。そして、合否が分かる前に、ソフトウェアを開発したり、販売するソフトウェアハウスへの派遣会社に就職する事が出来ました。
会社の方からは、「合格してるよね?」と聞かれまして・・・「もちろん合格してます!後は結果が付いてくるだけです!」と応えました。
入社後に試験の合格はもらえたのですが、もし試験の結果がダメだった場合はどうなっていたのでしょうね(笑)
でも、一年間しっかりと勉強していたため絶対受かっているという自信はありました。それから、そこの派遣会社で4年間程勤めさせてもらい、その後は1人で独立する事にしました。
コンピューターの時代が来るという確信があった理由というのは
ちょうど僕が卒業した95年は何の年だったか知っていますか?
インタビュアー:windows95が出た年ですよね。
はい。そうなんです。Windows95がこの世に登場した年です。当時のパソコンというのは、一般向けではなく、いわゆるマニア向けのような物や銀行や会計で使う物。何をするにしてもコマンドを打たなくてはいけないので、非常にコマンドを覚えるのが大変で使いにくい物でした。
しかし、Windows95というのは、マウスが初めてこの世に登場し、とても画期的な物でした。非常に使いやすくなり、一般の人達でも使えるようになりました。
また、これまでのパソコン市場はNEC独自の*OSがあり、NECの寡占状態でした。しかし、Windows95の登場により、これから作るパソコンにはWindowsのOSを対応させておかないといけない事になり、どのメーカーも平等に公平な競争ができるようになりました。以上大きく二点が変わった事により、この先10年、20年はコンピューターの時代が来ると思えたんです。
僕の狙い通りにコンピューターの時代が来ました。今では自分の手元にある携帯電話がスマートフォンに変わり、そのスマートフォンから、インターネットで検索できるようにもなりました。
そして、パソコンの変わりともなりうるタブレットも登場しています。今度は自分達の腕時計がそういったスマートフォンといった物に変化してますよね。これからそれが流行し、定着するかは分からないですが・・・
*OS…Operating Systems(オペレーティングシステム)略してOS。ソフトウェアの一種でもありアプリケーションに対して出入力させる装置。人間でいうと脳にあたる重要な部分。
下積み時代を過ごされてから、すぐに独立されたのですか?
4年程、派遣会社の方で働いていたのですが、ソフトウェアハウスと派遣会社の両方共やっている事は同じです。
でも、ソフトウェアハウスと派遣会社の給料は大きく違います。加えて社内でも給料は大きく違います。日本国内でよくある事なんですが、年功序列制度によって、1年間仕事をされている人と20年間されている人では給料は大きく違います。
しかしプログラマーの業界では、そういった訳ではいけないという考えが僕にはありました。
当時、Windowsについて何冊もの専門書を購読し沢山勉強して実践を繰り返し、確かな腕を持っているという自信がありました。しかし、20年間されている先輩達はWindowsについては全く分からない状態です。
ニーズは先輩達よりも僕ができるWindowsにありました。これまでWindowsは、XP、VISTA、7、8とバージョンが変わってきました。昔のバージョンを使い続ける方もいますが、お客様はどんどん新しい物をニーズにされています。
新しい物が出る度に必死に勉強しニーズに見合った働きをよりできる私より、先輩達の方が給料がいい。確かに20年もされた人達は長年の経験と信用はありますが、せっかくこんなにも仕事ができるのに、これはちょっと悔しいな、自分をもっと評価してほしいな、同じ仕事なのに給料に差があるのは悔しい。年功序列ではなく、能力で給料を出してほしいなと思い始めました。
確かに就職して3か月で辞めたりして社会の事はいまいち分かってはいない未熟者でしたが、やはり今よりも高い給料をもらうため、自分の能力を評価してもらうため、短い年数でしたが培った自分の力を試すために、派遣会社にはきっぱりと辞めますと伝えました。
辞める際にいざこざが起きる事もなく、会社の方達がそういう事ならと応援してくれる形で僕を送り出してもらえたので幸せでした。今でも僕の名刺のデザインを請け負ってくれたりとサポートをして頂いてます。そういった所から僕の個人事業主としての毎日がスタートしました。
独立されてから大きな壁に突き当たった事はありましたか?
独立してからは、意外と苦労する事はありませんでした。本来ならば、自分一人で営業をかけなければならない事とかあると思います。これまでお世話になった方達に、独立した事を伝え、仕事を紹介してもらえないかと聞いてみると、意外にもすんなりと紹介して頂きました。
ですので立ち上げ当初よくある営業に苦労する大変さはありませんでした。ただいつまでも自分達の仕事はあるのか、紹介してもらえるのかという将来への不安はありましたね。
会社概要
社名:株式会社イーシステムズ
代表名:大黒 勇司
住所:愛媛県松山市北井門
TEL:050-3825-5827
URL:http://e-systems.co.jp
事業内容:・IT/WEBサービス