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- 「未来の自分が見ていると意識する事が大切です。」
「未来の自分が見ていると意識する事が大切です。」
ダスキンあたッく
熊野 輝彦 代表
- 2015/8/5
成功をつかむには能力、知識だけでなく熱意や考え方が大事
サラリーマンを2年半。個人事業主を16年。会社経営を3年ご経験されてそれぞれ違うお仕事だと思います。大変だったことや感じることを教えてください。
すべて全く違うからね。今考えると個人事業主っていうのは自分のためにやっていたのだけど、経営者は人のためにやっているのです。私は二代目という立場であったので、「創業者から預かったものが会社であり、次の経営者にバトンタッチするのが私の役目である」と私は思っています。預かった会社を少しでも良くして渡そうと思っています。
私は二代目社長の方が苦労するという一説に心が響いたことがあるのですが、その点につきましてはどのように感じましたか。
創業社長と二代目社長は違ったしんどさがあると思います。多分、二代目社長ってそうだと思うのですが、創業者が作り上げたものを変えたくなると思います。自分のやり方に指摘したい点が見えすぎてしまいますので。
私は高松の大型店で働いていたため愛媛に来た当初、できていない部分や古臭い部分をもっと改善すべきではないかと思っていました。それを一気に変えていきたいのですが、それをやると反動や反発がすごく来ます。1年目はそれがすごく大変でした。
香川県の三木町から愛媛に通うことになり、また地元でないということもあったので、私の中で1年目は内部のことを理解や把握することから始めました。ほとんど会社から出ていません。同じダスキンの仕事ですが、社長の仕事って本当に全然違います。仕事内容が営業から経営に変わりましたね。現在も勉強中です。
一年目の頃はどういう気持ちで経営をされていましたか?
「もっとちゃんとしようよ」とあらゆることに対して気に入らなかったのを覚えています。
「ダスキンはキレイをお届けするのが仕事だからクルマは綺麗じゃないと!」って車を3台位一気に買い換えちゃいました。すると次の月にお金が足りなくなりました。
会計士の方に電話して、「損益計算書ではこれくらい黒字のはずなのになんでお金が足りないの?」って聞くと「熊野さん利益は出ていますがキャッシュフローは別ですよ」という答えでした。そんなの当たり前と思うかもしれませんが、当時の私は「は?キャッシュと風呂がどうしたって?」と思う程度だったのです。
このようにあまり考えずに物事を進めていました。従業員に対しては相変わらず、「もっと整理整頓してね」とかとにかく「こうしよう!ああしよう!」といった感じです。
社員ももう我慢の限界だったのでしょうね。
ある日の朝、ミーティングの時にいつものように「あれをこうやって、今日からこうしてね」って言ったらリーダーが
「社長、今までこのやり方で上手く行っているのです!なんで変えなきゃいけないんですか!? ねえみんな!社長が言っているやり方と私が言っているやり方とどっちがいいと思うか答えてくれる?私のやり方がいいと思う人手を上げて!」
全員が手を上げました。その時ほどショックを受けたことはありません。
「えっ?まじ?それってクーデター?社長の言うことって絶対じゃないの?」と思っていました。まだ続きます。「社長の言っていることはわかりません!前の社長のほうが良かった!」そんなことも言われました。
引き継ぐまでは自分なりに自信があったのでメタメタに打ちのめされました。「自分はどうしたらいいのだろう?」と悩み始めるようになり徐々に自信もなくなり、職場が楽しくないというか怖くなっていました。「自分はどうしてここにいるのだろう?なんで来たのだろう?」だんだん自分のデスクから離れなくなりました。いわゆる引きこもりになっていました。
会社概要
社名:ダスキンあたッく
代表名:熊野 輝彦
住所:愛媛県四国中央市中之庄町1664番地
TEL:0896-24-5596
事業内容:・生活関連業/娯楽業