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“聞く力”が成功への第一歩
映像プロダクション・ドウビー
代表 宮内 大介
- 2021/1/14
有名無力、無名有力
宮内代表にはコロナ禍において何か変化はありましたか。
私自身はあまりありませんでした。もともとビデオ通話を使って仕事をしていたので他の媒体への移行もスムーズでしたが、周りの環境が大きく変わったことでテレワークの導入の方法について相談を受けることが増えました。
そうなると、より映像が重宝されるようになって企業PRの映像制作の依頼も増えました。
コロナによってマイナスに転じたということはなかったですね。
宮内代表の会社の従業員の方は未経験でお仕事を始められた方もいらっしゃるのでしょうか。そういった方への教育はどう行ってらっしゃいますか。
未経験の方ももちろんいらっしゃいますので、まずは行動を共にすることから始めます。
私は褒めて伸ばすことを心がけているため、直してほしいことがある場合も長所をほめてから改善点を伝えるようにしています。
また、どんなことも惜しみなく教えることを大切にしています。世間では基本が大事だとよく言われますが、難しいことにも積極的に取り組んでもらいます。
うまくできなかったとしても自ら習得することが重要だと考えており、なんでもチャレンジするようにし、本人に任せています。
編集スタッフに関しては、サンプルを事前に用意しておいて、そのことをあえて伝えず制作に取り組んでもらいます。
初めはなかなかうまく作れないと思いますが、サンプルと見比べると、よりよくするためにはどうしたらいいか改善点が見つかり、成長につながります。
撮影スタッフに関しては、私自身のモットーが「明るく楽しく」であるため、現地での撮影時にはお互いが円滑に仕事できるように心がけており、撮影スタッフにもコミュニケーションには気を付けてもらうように指導しています。
先方の企業の方から褒めていただいた場合はそのことを本人にも伝えますし、インセンティブ制も取り入れております。全体的に甘いと思われがちですが、
飴と鞭の調節や、トップダウン・ボトムアップのバランスが大切だと考えています。
今後の課題や目標を教えていただけますか。
会社をどう大きくしていきたいかよく聞かれることがあるのですが、私は現在の規模のままでよいと考えています。
会社の規模を拡大することより、関わっているクライアントをよりよくしたいと思っています。
現状を維持するためには同じことをしているだけでは成長はありません。ですから、いち早く変化に気づき、先見の明をもってマネジメントしている企業に教授します。課題は時代を先読みし続けることです。
私の座右の銘は、学者・思想家であった故安岡正篤さんの「有名無力、無名有力」という言葉です。有名になればなるほど力を発揮しづらくなりますが、無名であれば陰から力を発揮し続けることができるという意味です。
安岡さんは、総理大臣を傍らでサポートした方ですが、ほとんどの人が名前を知らないと思います。
私はどう有名になるかということはあまり考えていません。陰の立役者としてどう活躍するかは現在模索中です。
最後に若者へのメッセージをお願いします。
どんなことをするにしてもコミュニケーション力が一番大切だと思っています。
コミュニケーションというと漠然としていますが、先程申し上げた「聞く力、質問力、雑談力」、この3つをしっかり鍛えて身につけてほしいと思います。
特に「聞く力」は一番難しいと感じていますが、きちんとお話を聞くと、相手が聞いてほしいことを質問できて会話の糸口にもつながります。コミュニケーション力は共通スキルであり、どんなことにも活きてくると思うので、人間力を上げる手段だと私は考えます。
インタビュアーより
会社概要
社名:映像プロダクション・ドウビー
代表名:宮内 大介
住所:愛媛県松山市立花1丁目6-34
TEL:089-904-6301
URL:https://www.douvie.net
事業内容:映像制作・写真撮影・映像マネジメント・360度パノラマVR作成、WEBサイト作成