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「夢は 実現する 一人よりも 仲間と共に」

アイソス株式会社
田中 修司 代表取締役

  • 2014/7/25
i-cath-aisos

自分が「面白い」と思うこと。
自分の魂が喜ぶ選択を繰り返して来たという田中代表。
その多様な経験のストーリーと、その中で醸成された人生観とは・・

杉脇
本日はインタビューのため、初めて松山市内を飛び出し四国中央市まで伺わせて頂きました。宜しくお願い致します。
田中代表、お忙しい中、時間を割いていただき、誠にありがとうございます。

田中
いえいえ、こちらこそ。
長い移動時間お疲れ様でした。
良い事が言えるか分かりませんが、私に協力できる事があれば致します。

杉脇
ありがとうございます。
では早速ですが、田中代表が経営者になったきっかけはどういったものでしたか。

田中
そうですね…。
一言で言えば、
自然となっていました(笑)

杉脇
自然と経営者になっていたのですか!
それは凄いですね(笑)
経緯をお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

田中
はい。
まずアイソス株式会社の始まりは平成17年にちゃーしゅう工房いしづち店をオープンした所から始まったのですが。
そこに至るまでの経緯をお話すると私の職歴は、まず本州四国連絡橋公団今治工事事務所という所に所属する所から始まります。

杉脇
連絡橋公団ですか。
どういった事をされるお仕事でしょうか。

田中
主に、長大橋と呼ばれる吊り橋の建設計画・企画の部署で技術広報を任されていました。
一般の方に専門知識を分かりやすく伝えたり、専門家に専門技術を伝えておりました。

杉脇
なるほど。
田中代表にとって、そこではどういった出来事があったのでしょうか。

田中
主に来島海峡大橋の建設に携わっていたのですが、
そこでの転機は写真家の安藤喜多夫先生との出逢いですね。
安藤先生は来島海峡の自然を写真に撮っておられて、その際、広報担当だった私が公団の窓口として対応をしていました。

杉脇
写真家の方との出逢いですか。

田中
そうです。
そういった経緯で3年ほど安藤先生と関わりました。
そこで私も写真に興味を持ちまして、写真を始めるきっかけになったのです。

…そうすると写真で人に思いを伝えたいという気持ちが日に日に高まってきて(笑)

「橋ができることによって、島の人達の生活がどう変わるのか」

「橋ができることによっての恩恵はどうなのか」

写真を通して表現したいと思うようになりましたね。

杉脇
芸術家の方からの影響は大きいですね。
でも、とても素敵だと思います。

田中
そこで一年間だけ写真家になろうと決めて、仕事を辞めました(笑)

杉脇
えっー!

田中
人々の生活や橋のある風景を写真に撮って、それをHPに載せて発信する活動をしようと思って。

杉脇
仕事を辞めるという決心が凄いですね(笑)
そこからはどうなったのでしょう。

田中
橋のふもとにアパートを借りて、家を建てるための貯蓄を使いながら写真家の活動を行っていました。
ただやはり途中で手持ちのお金だけでは足りなくなって小遣い稼ぎが必要になりましたね。

杉脇
そこからまた何かを始められるんですね。

田中
そうです。
夜間のパソコンスクールの講師に応募しました。
当時パソコンブームということもあって需要は高かったので。
そこで採用されたことが、また転機になりました。

杉脇
なるほど、ここではどういった出来事があったのでしょう。

田中
そのパソコンスクールのインストラクター研修でFC本部の社長の方とお話させていただく機会がありました。
私が写真家の活動をしている事を話すと、その夢にとても共感して頂きまして、アドバイスを頂きました。
「それだと活動費がかかるだろう、インストラクターの時給じゃあ足りないよ。自分でパソコンスクールを開業してみたら」と。

杉脇
面白いですね。
そこで実際に開業される辺りに行動力の強さが伺えます。

田中
その社長さんに「時間もお金も自由自在!」と言われて。
完全にこの言葉に乗ってしまいましたね(笑)

杉脇
その言葉なら仕方ないと思います(笑)

田中
そうして今治と西条で、インストラクターを雇ってパソコンスクールを開業しました。
まだ継続している事なのですが、思えばこれが自分のビジネスの始まりだったかなと思います。

杉脇
そうなのですね。
パソコンスクールは写真家の活動と並行して行っておられたのでしょうか。

田中
いやそれが、元は写真家としての活動費を稼ぐために始めましたが、パソコンスクールで教える楽しさや生徒さんが喜んでいる姿を見て公団時代、橋のことを伝えている時に感覚が似ていました。
その時に「写真は歳をとってからでも出来る。今、目の前で自分を求めてくれる人のために、できることをしよう」と思いました。

杉脇
「今、目の前で自分を求めてくれる人のために、できることをする」とても響きました。
良い言葉ですね。

田中
私のモットーが「今、目の前にいる人を喜ばせる」なんです。
なので、橋梁建設の説明の時もパソコンス知識の説明の時も、その人の理解力に合わせた説明を心がけていましたね。

杉脇
とても大事なことだと思います。
パソコンスクールを開業された後は、どういった展開をされたのでしょうか。

田中
パソコンスクールも最終的にはインストラクターが増えて、自分が現場に入らなくてよくなったのでその後また、別の仕事をメインですることになります。

公団にいた頃の繋がりで、ISOの仕事の話が来ました。
ISOに関してはISOの営業と事前訪問調査の仕事をしていましたね。
公団時代に勉強していたこともありましたので。

杉脇
本当に色々なことをなさっていますね。
凄いと思います。

田中
そんな事はないですよ(笑)
…人から見たら「馬鹿だな」と思う選択もあったかもしれないですけど、自分は全部「面白い」と思ったからやっていました。
「常に基準は、自分の魂が喜んでいるか」その選択の連続が今この場所です。

杉脇
名言が出ましたね。

田中
今のメモ取りましたか(笑)

杉脇
大丈夫です(笑)
しっかり記事に載せておきます。
…それでは、このISOのお仕事をされた後に、
今携わっておられるラーメン店の経営に着手されるわけでしょうか

田中
まぁ、そうですね。
この時も人との出逢いがきっかけでした。
北海道に面白いラーメンの親父がいると紹介されて、その方とお会いしたのですがそれが運のつきでしたね。

杉脇
運のつきだったんですか(笑)

田中
冗談ですよ(笑)

…その方は、現代の魯山人といった感じで本当に魅力的な方でした。
その方との出逢いが異業種参入をするきっかけになりましたね。

杉脇
なるほど。
具体的にはどういった経緯でラーメン店を開業することになったのでしょうか。

田中
その方が自分のラーメンの味を全国に広げたくて、ラーメン店のオーナーになってくれる人を探していました。
私も協力していたですが中々見つかりませんでした…
「でも、何とかしてあげたい。」

そんな中、私が携わっていた西条のパソコンスクールの1階のテナントが半年くらい空いているのを思い出して、そこで「もう私がします」っていう感じで始めました。

杉脇
なるほど、そういうきっかけで始められたのですね。

田中
そうですね。
最初はラーメン店に興味を持っていた知り合いに店長を任せて、私はそこまで店舗に関わってはいなかったのですが、
当時、グルメ番組等の影響でラーメンも非常にブームになっていて超繁盛しました。
連日行列ができるほどでしたよ。
ただ、その忙しさゆえに店長が逃げてしまって(笑)

杉脇
それは大変ですね。
どう対応なさったのでしょうか(笑)

田中
まぁ自分が始めたこと、生み出したものだから、自分が責任を持ってやり遂げないと、という感じでISOの審査を辞め、いっそ、その知識でラーメン店のシステム化を目指そうと、マニュアル作成から始めたんですよ。
そこで働く従業員もいるし、何より来てくださるお客さんの為にもすぐ辞めては駄目だと思って続けましたね。

杉脇
だから自然と経営者になっていたのですね(笑)

田中
はい。流れですね。
そういうつもりなかったのですが・・・

杉脇
なるほど…。
大変なことも多かったとは思いますが結果的には繁盛しているのですよね。
パソコンスクールの時も然りですが

田中
思い返すと、パターンが似ていますね。
時代背景として、その当時のブームとやっていた事が丁度重なっていました。
自分がその時に面白いと思うものに飛びついているだけなんですがね(笑)

杉脇
それで成功を収められるのが凄いところだと思います。

田中
自分の中では成功ですね(笑)
私は成功とは心の状態だと思っています。

なので、常に笑顔でいる人が私にとっての成功者です。
地位とか名誉とか財産はあまり関係ないですね。

杉脇
成功とは心の状態、ですか。

田中
そうです。
例えば今どうしようもない、ならず者がいたとします。
でも一分前に改心して、その人にとって価値あるアイデアを思いついて実行しようと一歩踏み出した瞬間、その人は成功者になるという事です。

杉脇
ありがとうございます。
興味深いですね…

田中
だからといって、犯罪者になってはダメなんですよ(笑)
少し私の人生観をお話すると
人生の成功とは「夢の実現」「周囲との調和」
この2つを併せ持った上で、自分の魂がわくわくしている状態を継続し、
そして寿命を全うしていく。
それが人の人生ではないでしょうか。

杉脇
なるほど…。
やはり人の人生観に触れるといい意味で自分の考えにも影響が与えられます。
そんな田中代表の、現在の夢や目標はなんでしょうか。

田中
nakakiji2-tanaka02
そうですね。
私の夢は「仲間づくり」です。
仲間を探して、仲間をつくって…。
集まって何がしたい!というわけではないのです。
自分の価値観や話の合う仲間と、一緒にいることが大事だと思います。
仲間と一緒にいると幸せじゃないですか。
そうした仲間が増えると、仲間の輪が地域に広がり、全国に広がる。
そうすればもっと良くなる、世界はきっと変わる。

社名のAISOSの由来は、ギリシャ語の「イソス(ISOS)」から文字って、I(アイ)をAI(愛)として名づけたのですが、イソスの意味は「相等しい」ということ で、
「すべての人が例外なく愛に満たされて穏やかに暮らせる世の中になるように。」
という願いが込められているのです。

杉脇
なるほど、そういう意味があったのですね。
価値観の合う仲間や友人と、ただ同じ時間を共有することは人生においてすごく幸せな時間ですよね。
そんな仲間はどうやったらできるのでしょう。

田中
毎日を精一杯生きていたら、仲間はできますよ。
目の前の一人一人と真剣に向き合うことです。

杉脇
なるほど、ありがとうございます。
一人一人と真剣に向き合う、それが以外と難しいんですよね…。

田中
もう一つ「自分に関わる、全ての人の夢の実現をお手伝いしたい」
そんな人になりたいと思っていますね。
今は娘が、夢を実現している一番のモデルです。
アーティストという難しい世界で自分の夢を叶えている。

杉脇
本当に素晴らしい考えをお持ちだと思います。
田中代表は、今まで大変だったときや、つらかった時などをどういった風にお考えでしょう。

田中
んー…大変も楽しんでいますからね(笑)
世間から見たら大変かもしれないですけど、私からすると楽しいことの連続ですからね。
周りからも大変そうに見えないと言われます。

例えばゲームとかも、難しいからこそ楽しいでしょう?
スタートしてからずっと平地で、コインだけ集めてゴールしても楽しくないでしょう。

杉脇
確かにその通りですね…
その大変さを楽しめる田中代表のエッセンスは何でしょうか

田中
それはやはり「仲間に支えられているから」ですね。
それが楽しくいられるエッセンスです。。

杉脇
なるほど。
勉強になります。
田中代表は経営者としてと、一人の人間としての両側面をどちらも非常に成り立たせていらっしゃって凄いなと感じます。

田中
いえいえ。
今までの経営者をお手本にする時代ではなくなったと思います。
先輩たちの方からの受け売りに対して自分が納得しても、冷静になると流されているだけだと思います。
商品サービス、その提供方法、従業員のこと、協力業者、お客様との関係、地域との関わり方…それらをゼロベースから見直していく必要があると思っていて、それをここ数年かけてやりたいと思っています。

これから先どうあるべきか…。
一昔前には答えがありました。
先達がやっている事が答え。
でも今はそれが答えではありません。
そして答えは一つでもない。

答えは個人の中、個人が考えるしかない時代です。

杉脇
なるほど…。
僕自身もそのお言葉を意識しながら、しっかり自分の考えを大事に、社会生活を送っていきたいと思います。
最後にはなりますが
大学生に向けて何かメッセージを頂けますか。

田中
はい。
…その前に、杉脇さんの夢はなんでしょうか。

杉脇
僕の夢ですか、そうですね…
僕は幸せな家庭を築いて、自分の子どもが得意なこと好きなことをやって生きていけるように環境を整えてあげたいと思っています。

田中
つまり、私みたいになりたいと(笑)

杉脇
そういう事ですね(笑)

田中
その夢、叶えてください。

私から大学生へのメッセージは、それです。

杉脇
ありがとうございます。
とても心に響く対話でした!
本日は本当に貴重なお時間を割いてインタビューを受けていただきありがとうございました。
とても勉強になりました。

インタビュアーより

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自分の魂が喜ぶ選択をする、という行動指針。
そして「今、目の前にいる人を喜ばせる」というモットー。
「成功とは心の状態を指し、いつも笑顔の人が成功者だ」という価値観。
田中代表の多様な経験から醸成された、その高次な人生観に触れ心底、心の高揚を感じた。
若干20歳の私が到達できる領域では到底ないが、これからも様々な活動を通して、自分を高めたいという欲求を改めて感じる一日となった。
杉脇丈紘

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次回インタビューは、株式会社 ロイヤルカーサービス 北村 浩治 代表取締役にお伺させていただきます。

会社概要

社名:アイソス株式会社
代表名:田中 修司
住所:西条市丹原町来見甲156-71
TEL:089-993-7100
URL:http://aisos.co.jp
事業内容:・宿泊業/飲食業

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