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「あきらめたら終わり」
株式会社たさわ堂
宮脇 崇 代表取締役
- 2014/10/1
高橋
今回、僕のインタビューウィズプレジデントでの初めてのインタビューとなります。
緊張していますが、有意義な時間を送れるようにがんばりますのでよろしくお願いします。
では、早速なのですが宮脇代表が美容師になろうとしたきっかけを教えてください。
宮脇
はい。
まず、私はオシャレと物を作ることが好きです。
高橋
オシャレですか。
僕もオシャレは好きで、今日はかっこよくてお気に入りの靴を履いてきました。
宮脇
え?今日は雨ですよ?(笑)
高橋
いえ、せっかく宮脇代表とお会いできるので気合いを入れてきました(笑)
宮脇
なるほど(笑)
美容師を選択したことについて、私にとって仕事とは一生をかけてやり遂げたいとの想いもあり、また、その想いを形にしたい、ありがとうって言って頂ける仕事がしたくて今の仕事を選びました。
高橋
では、その美容師の仕事なのですが、学校を卒業されてからすぐ美容師になられたのでしょうか。
宮脇
いいえ。
将来的には美容師になると決めていたので、美容業界に入る前に色々と見て経験をしてからでも遅くはないと考え、ほんとに色々な事をしていました。
高橋
なるほど。
美容師のなるために様々な経験をされて、そこから美容師になられたのですね。
宮脇
はい。
そのような感じですね。
高橋
では、美容師になられてから、現在は株式会社たさわ堂の経営者ですが、経営者になろうと思ったきっかけを教えてください。
宮脇
とにかく自分らしく働きたい!そして組織を作ろう、その組織に人を入れよう、人の人生のために、ちょっと動いてみようと思って会社を立ち上げました。
高橋
その会社を立ち上げるために何か特別な勉強だとかはしましたか?
宮脇
それが、特にしていなく、ほんとに特別に何かしたと言う記憶もないです。
とにかく自分のことを信じてやってきましたので・・
ただただ目の前のことに全力で向き合い、無理をしないと前には進めないってことは思っていました。
高橋
なるほど、その無理をとはどのようなことでしょうか。
宮脇
例えば、ここまでのあるラインまできたら出店ができるとは言い切れないですよね?
出店をするのか、しないのかの選択の違いだけです。
お店を出店しようと思い行動をするのと、出店をしないと考えて行動するには量も質も変わってきます。
行動するのに誰も後押しはしてくれません。
それにここまできたらOKというのはないですから、そのために一歩踏み出す、アクセルを踏み込むという決断に無理をして行動量に無理をしたと思います。
高橋
そういった無理の意味だったのですね。
これまで美容師、そして経営者としてやってこられて苦労したことは、どの様なことがありましたか?
宮脇
別に苦労とは思っていません。
毎日がほんと楽しいです(笑)
お客様にきてくださってありがとうと感謝する積み重ね、それはスタッフにも同じで働いてもらってありがとう、逆にスタッフも働かせてもらって、勉強になりありがとうと相乗効果的な組織だと思っています。
そこで常に前を向いていかなくてはいけない自分が向いてない時が苦労している時なのかなとは思いますね。
高橋
反対に嬉しかったこととかは、どんなことがあったのでしょうか。
宮脇
一番、嬉しかったのはお客様に結婚式に呼んで頂いたことですね。
またお客様と家族付き合いをさせて頂いていたり、スタッフがこのお店が一番「いいよ」と言ってもらった時だとかですね。
高橋
家族ぐるみで付き合っていただいたり、さらに結婚式に呼んでもらったりとか、代表の下で働くスタッフにも一番と言ってもらったり、慕われていてとても素敵ですね!
今回取材をさせていただく前にHPやブログ等を拝見させていただきました。
HPやブログの雰囲気がとてもよくてアットホームなお店なのかなと思っていました。
宮脇
ありがとうございます。
高橋
HP上での宮脇代表のプロフィールに、「自分にとってのたさわ堂は、青春」とありました。
その青春とはどのような意味を込められたのですか?
宮脇
そりゃーそうですよ!青春です(笑)
仕事が人生そのものですしね!自分の生命だと思っています。
だからこそ、やっぱりほろ苦くもあり甘酸っぱくもあります。
仕事もそうなのかなって思います。
自分がどれほど想いを込めるか、使命を持って働くかだと思っています。
乗りこむ船は大きくなるか、小さくなるか、沈むか。
一日24時間の中で仕事の時間が一番、長いじゃないですか。
だから、そこに楽しみを持ってやらないと面白くないですよね(笑)
高橋
なるほど。
青春は青春でもとても深い意味が込められているのですね。
では、たさわ堂さんはトータルビューティーサロンとして活躍されていると思うのですが、なぜトータルビューティーサロンとしてやっていこうかなと思ったのですか?
宮脇
そうですね。
ネイリストの子が、たさわ堂でネイルがやりたいとスタッフになったり、また違う得意分野の子が、どんどんと集まって来て、スタッフの、やりたいことを広げていけばトータルビューティーサロンとなり、店舗も広くなってくるし、凄く嬉しく、やっぱり人と人との積み重ねだと思うので、出会いと出会いがこのように組織を作りあげていくのだと思います。
高橋
「人」との関わりでトータルビューティーサロンになっていったのですね。
では、そのたさわ堂を立ち上げて営業の軌道にのったのはいつぐらいからですか?
宮脇
それはもう始めからですね。
高橋
始めからですか!?
始めからお客様がずっと来てくださっているのですね。
ということはあまり苦労もされずに軌道に乗せられたのですか?
宮脇
そうですね。
あまり苦労はしていません。
でもお客様がずっと来て頂けるよう、努力は怠りませんでした。
もちろんアピールも環境作りも、一生懸命してきました。
高橋
お客様がずっと来ていただけるような努力だったり、アピールというのはどのようなことをされたのでしょうか?
宮脇
もちろん知っていただく努力ですね。
チラシを配ることだったり、お店の周りの家に一軒一軒、知って頂けるように訪問させてもらったりと、それは今も続けています。
あまり苦労はしていないと言っているけど、もちろん苦労はしていますよ!(笑)
やはり経営者となると一般の方達よりもしている気がします。
ただ、苦労という仕事が楽しいか楽しくないかの違いなのだと思います。
例えば一日中15,6時間以上働いて、それを苦労していると他人がみれば苦労なのだと思います。
でも、それに対して未来が見えてくると楽しいって思えてきます。
だから結局、人に辞められて困っただとか、お客様が来なくなって困っただとかはなくて、一日一日を大事にして、社会が悪いとか、人が悪いとか言わずに、これまでやってこられたのは、苦労をしていなかったことだと思っています。
高橋
そうだったのですね。
ということは、何か辛いことがあってもこれは未来に通じる物だとか、楽しいから全然、気にならないだとか、うまく苦労を「楽しい」にしているのですね。
宮脇
まぁ、そうなりますね。
毎日毎日、長時間の労働、経営者であるがために、四六時中仕事のことを考えている、そんなことも苦労と言われたら苦労なのかもしれないけど、自分にとったら全然苦じゃありません(笑)
一日を大事にして、お客様、スタッフ、人を大事にしていると、スタッフに辞められるトラブル、客足が止まるトラブルなんてことは起きないのですよね。
高橋
なにか他に拘ったことはあるでしょうか。
宮脇
拘りはと言うと、カットが安いから来るとかじゃなく、「この人に会いたい、この人に施術してほしい」って言われるようにスタッフも最高のパフォーマンスをすることには拘っています。
もちろん挨拶、掃除といった人として当たり前のことをやるってことは当然だと思います。店内が綺麗か汚れているのか、綺麗な方がいいし、挨拶はと言うと、気持ちいい方がいいし、そしてスタッフが目を輝かせて、活き活きと楽しく仕事ができている方がいいと思います。
「人」として当たり前のことをしてきたというのが、たさわ堂の拘りだと思います。
高橋
「人」として当たり前のことをするとか、「人」に対して想いを込めて動くのが拘りなのですね。
宮脇
そうですね。
絶対に「人」に対して当たり前のこと、想いを込めてするってこと、その当たり前のことが、お客様は喜んで頂けると自負しています。
高橋
「人」に対してということを一番大事にされているのですね。
宮脇
はい。
だから、自分達の目線はお客様と一緒です。
お客様とライフスタイルを共にして、向き合っていく。
人生には様々なシーンがありますよね?
学生の頃では、初めてのカラー、とっておきのデートの前のカットとかがあったりして・・
あの時に切ってもらった、あの時の髪型って懐かしい。
そんな積み重ねが大事なのかなって。
やがて結婚して出産して、そして家族になる。そうなっていくと次はお孫さん。
そんな生涯顧客っていうのを目指しています。
お客様の様々なニーズに応えるために会社として、お客様の喜ぶことを、どんどんしていこうっていうトータルビューティーです。
高橋
なるほど。
おぉっー お客様の人生のトータルビューティーでもあるし、美容に関してもトータルビューティーなのですね!
宮脇
だと思います。
でもそれはすごく大袈裟になりますね(笑)
人生のトータルなんて言われると「・・・」ってなりますよね(笑)
高橋
たさわ堂さんにはたくさんのスタッフがいる中で若いスタッフの方が多いと思います。
現在の若い人たちに関して何か感じることはありますか?
宮脇
自分のところのスタッフであてはめると、何かしてもらっていることを当たり前のことだと思ってほしくはないですね。
自分達は会社のスタッフの一員なのだから、会社に貢献しているのか、いないのかの物差しを計ってほしいです。
「自分はここで必要とされているのだ。だから自分はこんなことをしていこう」と自分のポジショニングをしていってほしいし、お客様からお金をいただくことで仕事をすることができるってことを深くまで理解してほしい。
そのためにも、たさわ堂は日々若いスタッフを育てています。
一人前の活き活きと毎日楽しく仕事ができる美容師を育てると同時に、一人の素晴らしい人間を育てようと教育しています。
社会人でもあるので、人に不快感を与えない、困っている人がいたら手を差し伸べる、そんな立派な人になってほしいですね。
そのために、自分も若いスタッフと同じ目線で自分の持っている物全て吸収してもらおうと教えています。
高橋
感動しました。
最後に宮脇代表の今後の夢や、若者や学生たちに何かメッセージをお願いします。
宮脇
夢ですか?だらだらすることですね!
高橋
えぇ???
宮脇
冗談ですよ。(笑)
夢は、これからいろんなことがあると思いますが、カットはずっとしていきたいですね。
たとえお客様の客足が途絶えても、昔から自分のことを支えてきてくれたお客様とずっと仲良く、わいわいしながらカットをしていきたい。
学生に向けては
あきらめたら終わりです。
やりたいことが見つからなくてもいずれ見つかると思う。
うまくいかないことを他人や物事のせいにして進まない人って多いと思う。
でも、プラスのことを常に考えていると絶対に道は開けてくるし、一つのことに対して最後までやりきることはとても意味があります。
自分のしたいこと、言っていることには責任とその使命感を持ってほしい。
すぐに諦めたり、何か他のせいにするといった後ろ向きな考えじゃなくて、前向きな考えで、自分は役に立っているのか、必要とされているのかってことを考えて行動していってください!!
あれ?これって熱過ぎましたか?大丈夫ですか?
高橋
なるほど。
いえいえ!そんなことはありません。
宮脇代表の素敵な熱い想いしっかりと受け取らせていただきました。本日は本当にありがとうございました。
インタビュアーより
乞うご期待!
会社概要
社名:株式会社たさわ堂
代表:宮脇 崇
住所:愛媛県松山市和泉南一丁目4-21
TEL:089-907-3888
URL:http://www.tasawado.com/
事業内容:・美容業