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「選択」と「継続」を大事にしてほしい
CHEECK HAIR PRODUCTION
平野 誠 代表
- 2014/6/13
美容師になるきっかけも、自分の店を持つきっかけもそこには全て人との出会いがありました。
人生のターニングポイントとなった出会いの数々とは…
杉脇
平野代表はインタビューサイトを、ご覧になって頂いていたようで凄く嬉しく思います。
本当にありがとうございます。
平野
いえいえ。非常に面白かったです。
普段、他の経営者の方とお話をする事があっても、ビジネスの話や相談が多くて、その経営者の方の過去や起業の経緯が知れるという内容は非常に興味深く、面白く、更新の度にインタビューサイトを拝見しています。
杉脇
ありがとうございます。
そう言って頂けると今後も頑張れます(笑)
では初めに、美容師を目指すきっかけとなった出来事はありますか。
平野
きっかけですか…
もう14年程前になるのですが当時、カリスマ美容師ブームというのがありました。
美容師男性が非常に注目をされた時期だったので「これをやったら女性からモテるかもしれない…!」と思ったのがきっかけです。
結構・・かなり不純な動機です(笑)
杉脇
なるほど、でもそこから実際にお店を持つまでに至っている所が凄いですね。
では、学校を卒業されてからすぐ美容師を目指されたのでしょうか。
平野
いえ、社会人一年目は車関係の仕事をしていました。
父が車関係の仕事をしていた事もあり、私も車が好きでしたから当時は車の整備士を目指していました。
杉脇
社会に出て一年目で「自分の好きな仕事に就ける」ってとても素敵ですね。
平野
ただ一年で辞めてしまいました。
これは業種が、どうこうではなく学生時代は好き勝手やっていましたから、単純に「社会人一年目」がつらくて・・
その時期は「我慢すること」を覚えましたね。
杉脇
なるほど…。
では、その車関係の仕事を辞めてから美容関係の道に進まれるまでにはどういった経緯があったのでしょうか。
平野
最初の仕事を辞めてから一年間は……ずっと暇でしたね(笑)
実家暮らしではあったのですが、もう学生じゃないんだというプライドもあり、金銭面で親の力を借りないようにとバイトで生計を立てていました。
杉脇
一年間ですか…
やはりその間は、思い悩んだりだとかモヤモヤしたり、つらい時期でしたか。
平野
当時は、まだ若くてそこまで思い悩むことはありませんでした。
ただバイトだけでは単純に金銭的にしんどくなったので、これは本格的に仕事をしないとまずいぞとは思い始めてはいましたね(笑)
杉脇
当時は凄く楽観的だったのですね(笑)
そこから、どうのように動けば美容業界に繋がり経営者になったのでしょうか。
平野
通っていた美容室の担当であった美容師さんとの会話がきっかけです。
たまたま会話の中で「今は何をされているのですか」という質問をされて「こういう状況なんです」と当時の自分の話をすると「スタッフを募集していますよ」と…。
杉脇
じゃあ、もう二つ返事ですね。
平野
そう。二つ返事で「やります」と。
その方は、当時スタッフの方だったのですが、今は独立をされていて同じ経営者と美容師として今も繋がっています。
杉脇
偶然というか必然というか…非常に縁を感じますね。
そこからが美容師としてのスタートになるのでしょうか。
平野
そうですね。本当に0の状態からスタートでした。
やはり技術が必要な事が大前提の仕事ですから、最初は先輩の仕事を見て学んでと、なんとかやっていました。
杉脇
そこから独立されて今に至るまでには、どういった経緯があったのでしょうか。
平野
二つあります。
一つ目は美容師免許を取れたことが大きいです。
人生のターニングポイントでしたね。
恐らく、人生で一番頑張りました。
免許取得の試験を受けたとき、自己採点では1点、足りないと思いましたが、結果は合格でその瞬間に全て、いい方向に転がる予感がしました。
杉脇
なるほど、今までで一番頑張った事がターニングポイントになったのですね。
もう一つは何でしょうか。
平野
同じ職場で、今の奥さんと出会ったことですね。
どちらかというと奥さんの方が店舗を構えるのが夢でそれを聞いた時に、なるほど・・・
僕もしよう!目標にしよう!と思いました。
杉脇
奥様は最初から店舗を構えるのが夢だったのですか。
平野奥様が話に参加されました(笑)
平野(奥様)
そうです。
私は元々、親戚に美容師が多くて、どちらかというと美容師になったら自分の店を持つのが当たり前という感覚が昔からありました。
だから自分の店を持つのも、あまり遠い夢に感じていなくて(笑)
杉脇
奥様、ご登場ありがとうございます(笑)
では奥様と出会ったことが経営者になるきっかけのようなものだったのですね。
平野
その通りですね。
一人だったら難しいことも二人なら出来るから。
杉脇
素敵ですね。
今後はお店をさらにこうしていきたい、とか自分自身こうなりたい、という展望はございますか
平野
今後はスタッフも増やして行きたいですね。
一人のスターがいる職場ではなくみんなが一丸となって、お客さんを大事にしていきたいです。
ただ「人を雇う」という事は、その人の人生を背負うことになるので、慎重に考えていきます。
杉脇
なるほど。
ご自身が人や職場との出会いで、人生のターニングポイントを多く感じてきたからこそ、人を雇うという事が相手にとっても、どれほど重要かを考えられるのですね。
では、少し質問が変わりますが、普段からお客様相手には、どういったコミュニケーションを心がけていますか。
平野
んー、そうですね。
会話自体は日常会話なのですが、強いて言えばその方をよく観察する、という事でしょうか。
同じお客様でも、来た時によって状態は違いますので、表情や雰囲気で、それを読み取れるように心がけています。
杉脇
例えば、表情や雰囲気に違いがあった場合は、どう対応されるのでしょうか。
平野
今日は調子が悪そうだから、ゆったりとした会話を心がけようとか、今日は話がしたそうだから、たくさん喋ってもらおうとか。
そこを大事にしています。
ただ、コミュニケーションも勿論大事ですが、それは美容師としての技術力があってこそのものですから(笑)
コミュニケーションばかり上手くてもお客様は満足されませんよね。(笑)
杉脇
勉強になります。
そうですね、美容師さんのコミュニケーションはとても上手なので、つい私もそこに目が行きがちになるのですが。
確かに技術力があってこそのものだと思います。
では最後に大学生に向けてメッセージをお願い致します。
平野
「選択」と「継続」を大事にしてほしいです。
当時の職場の先輩から頂いた言葉なのですが、一つの問題があれば
そこには「やる」か「やらない」かの二択しかありません。
勿論「やらない」という選択肢を選ぶことも、時には大事です。
ただ、後悔しない選択を常日頃から考えて欲しいと思います。
杉脇
そして、その選択した物事を継続することが大事なのですね。
平野
そうです。
恋愛に関してもそうですよ。
「Yes」か「No」しかない。
また「アプローチするのか」「しないのか」、
「告白するのか」「しないのか」が選択です。
付き合い始めてそれが長く続けば、継続になります。
杉脇
あ、恋愛ですか。
非常に勉強になります。
再び平野奥様がインタビューに参加されました(笑)
平野(奥様)
旦那は、好きになったら、ずっと好きになっているタイプですね。
浮気とかしないタイプ。
平野
その通りです。
何事も選択と継続が大事、そして誠実も加わり相手をどれだけ信頼できるかが重要です。
杉脇
最後までとても仲がよろしいですね(笑)
本日は貴重なお時間を頂き、多くの事を勉強させていただきました。
ありがとうございました。
インタビュアーより
選択と継続という大事な言葉を教えて頂きました。
普通の経営者の方とは、また少し違った雰囲気と感性を持つ平野代表。
そこには美容師という職人であること、奥様の夢であったお店を共に立ち上げ夫婦として、仕事のパートナーとして、いつも協力し合っていることも理由の一つでしょうか。
今に至るまでの、運命的な縁や、偶然という名の必然を大事にしているからこそ、平野代表に惹かれる方がたくさんおられるのだろうと感じました。
私も好きになった一人です。
杉脇丈紘
次回のインタビューは、株式会社 三日月とカフェ 橘 洋二 代表取締役にお伺いさせていただいます。
会社概要
社名:CHEEK HAIR PRODUCTION
代表名:平野 誠
住所:愛媛県伊予郡松前町筒井968-2
TEL:089-984-1316
URL:http://cheeck-hp-2009.com/
事業内容:・美容室