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「強くなければ 生きてゆけない」

株式会社 宝山亭
小田 美恵 代表取締役

  • 2014/12/25
i-cath-houzantei

The blue marbleさんの場所の提供で取材をさせて頂きました。

高橋
本日は寒い中、取材にご協力して頂きありがとうございます。

小田
こちらこそよろしくお願いします。
高橋君は高知出身なのですね。
私も高知の桂浜の方によく行きますよ。

高橋
凄く嬉しいです。
僕は高知でも、桂浜のある高知市出身なので僕の地元を親しんでくれてとても嬉しいです。

小田
桂浜の近くにあるお店の海賊焼きという料理が美味しくて、美味しくて、行くたびに食べさせて頂いております。
話が逸れましたね。
では、切り替えて取材にいきましょう!

高橋
はい、よろしくお願いします。
では、早速なのですが、小田代表は株式会社愛媛企画の創始者であり、今は息子様に譲られ現在は民宿宝山亭の女将をされているとお聞きしました。
株式会社愛媛企画は今年で創業40年を迎える会社ですよね。
ここまでやってこられた理由、また株式会社愛媛企画の起業をしようと思ったきっかけを教えてください。

小田
はい。
確か29歳の時だったと思いますが、当時は株式会社愛媛企画は株式会社ではなく、有限会社として起業をしました。
当時の私の家には借金があり、主人も病弱の為、自分のパートや事務職の仕事だけでは食べていく事はできなく、自分がやらないといけないとの思いで起業を決意しました。
その時の愛媛はまだまだ車の少ない時代でした。
東京や大阪には車がたくさんあったので、いつか愛媛にも車がたくさんくる時代は来ると予想をしていました。
車需要が伸びていくと車業界の会社が顧客を獲得しようと何かしら工夫も必要になってくると思い、車に携わる会社をサポートするサービスを軸とした会社にしました。

高橋
なるほど。
今の時代を考えて起業するのではなくて、その先も見据えて起業をされたのですね。

小田
はい。
また、もちろん会社は存続し続けていかなければいけないので、自分が60歳であるときの会社を想像しました。
その時には、息子もしくは誰かしらには会社を譲っているのであろうと、顧客はたくさん抱えておかないといけないなと思い、そのために顧客数を3000~4000と設定して顧客獲得に力を注ぎました。
そして、今だけのことを考え、全力を注いではいけません。
会社の経営者になるという事は社員を抱える事になりますので、会社が存続していけるよう、10年ごとに未来の自分を想像して、考えて経営していくのです。
そしてエンドユーザーだけではなく、携わっている会社も考え、リピーターを確保していく事により会社は大きくなります。

高橋
今だけを一生懸命にやっていくのではなく、会社がこの先、存続していく事も考えられてされてきたのですね。
今は息子様に会社を譲られておりますが、先代から見る次の世代の経営者に対して何か感じられている事はあるでしょうか。

小田
そうですね。
ここまで長くやってきて、またよく他業界の二代目の経営者の方にお会いして感じる事がよくあるのですが、皆先代がやってきた事よりも何か新しく自分もやってやるという想いが強すぎるのではないかなと思います。
確かに、二代目となって心機一転やってやろうという気持ちはわかりますが、長年会社が存続してきた理由を考えてみたり、今までのノウハウをもっと大事にしてもらえればと思います。
例えば、今までのリピーターのお客様はどんな人だったのかなと考える事により、今後の顧客獲得に繋がったり、また別の方向でもステップアップに繋がったりすると思います。
まさに「温故知新」なんだと思います。
そして先代は次に経営者としてのバトンを渡す時は余計な事は言わずに潔く渡した方がいいですね。
先代は先代、次の代は次の代の良さがありますから、その良さを充分に発揮できるようにしてあげたいですね。

高橋
なるほど。
本当に会社の発展の事を考えられていらっしゃるのですね。
ここまで小田代表が先の事までしっかり考えていらっしゃるお話をお聞きしてきました。
では、小田代表にとっての経営者はどうあるべきなのか、また経営者に対しての想いをお聞かせください。

小田
nakakiji-houzantei
はい。
まず、経営者はただ頑張るだけではいけないと思っています。
先程も少しだけ申し上げましたが、社員を抱えています。
社員にも生活がありますので会社をつぶすような事がないようにしないといけません。
社員が豊かな生活を送れるよう利益をあげなくてはならない使命があるのです。
この世にはお客様と我社、そしてライバル会社の3つしかありません。
お客様を二つで取り合っていくのですから、自分達だけの付加価値を付けてお客様に来て頂けるような、とてつもなく工夫を凝らした考えがなくてはいけないのです。

そして社風の確立を長いスパンでしっかりと作っていき、先の世の中を見据え、軸がぶれない想いをしっかりと持っておく。
これが経営者なのかなと思っています。
ただの単純な想いだけでは簡単にできない職種です。
そして理念、芯のしっかりとしたブレない強さを持つべきです。
また、自分の会社に来てもらった社員には責任を持って人を育てる事が会社成長にも繋がり大事なのです。
縁があるまではしっかりと育て、面倒を見て、そして世の中へ送り出していくものだと思っています。

高橋
40年に渡り会社を発展させていき、尚且つ二回目の起業をされた小田代表の言葉にはとても重みを感じます。
少し気になっていたのですが、小田代表は本来なら定年退職をしていらっしゃるご年齢だと思います。
今まで稼いだお金を使って遊ぼうなんて事は思わなかったのでしょうか。

小田
高橋君それは違うのですよ。
もちろん今まで家族のため、会社のためにたくさん働いて頑張ってきました。
だから、自分のために旅行をして、また遊ぶ事も分かります。
でも、自分がここまで仕事をして、働いて頑張ったのはこの社会があってこそです。
今度は私たちが頑張らせてもらったご恩を返す番なのです。
今、民宿宝山亭をできる機会を得る事ができたので、民宿宝山亭という場所で人の教育をしようと活動をしています。
ただ始めるだけではダメですね。
他の民宿や宿泊施設とは違う、付加価値をしっかりつけてやっています。

高橋
すごく深いお話ですね。
今まで僕が考えてきた老後の暮らしとは全然違います。

小田
そうだと思います。
この考えをする人で、また行動する人はなかなかいません。
確かに遊んで暮らす事もいいのですが、やっぱりご恩を返す事も頭に入れて、何かしらの恩返しをするように心がけていってほしいですね。

高橋
はい、わかりました。
今後自分が働いてからの余生に恩返しとして実行に移せるようしっかりと心に刻みたいと思います。
では、最後に学生へのメッセージをお願いします。

小田
はい。
しっかりやりなはれ!(笑)こんな感じでいいのかな。(笑)

高橋
はい!
その一言で十分学生たちへの熱い想いが伝わります。

小田
そして色々やりなはれ!!(笑)
私からはこんな感じです。
今日は本当にありがとうございました。

高橋
こちらこそありがとうございました。
自分にとって起業してからどうしていくべきなのか。
退職してから自分は何をして生きていくのかとても参考になりました。
今日の経験を必ず後の僕の人生に活かしていきたいと思います。
本日はありがとうございました。

インタビュアーより

bord-houzantei

今回取材させて頂いた小田代表はもともとの株式会社愛媛企画会社を40年発展させ続けてきた凄腕経営者です。
そのため、取材をして答えて頂く言葉一つ一つに想いや深い意味が込められていました。
また、経営者にあるべき姿、経営者ならどうやっていくのか、退職した後はといった今後の自分がどうしていけばよいのかが、分かるお話でした。
まだまだ学ぶ事が多い未熟な自分。
就職し経営者になるまでのお話、そしてまだ先の事をお話して頂きましたが、とても参考になりました。
小田代表、ありがとうございました。
そして取材の場所を提供してくださったThe blue marbleさんありがとうございました。
高橋 航貴

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乞うご期待!

会社概要

社名:株式会社 宝山亭
代表名:小田 美恵
住所:松山市 長師55-1(姫ヶ浜)
TEL:089-997-1115
事業内容:・宿泊業/飲食業

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