音楽に人生をかける

音楽は私のすべて

今後音楽業界はどのようになっていくと思われますか？

　私が決められることではないので、流れに沿って音楽と付き合っていくだけです。
　ただ、私も音楽を作る側であるので、心が瘦せてしまった人や小手先の技術を組み立てただけで発信する人が増えてしまわないで欲しいと思います。
　その人自身が経験したこと、本当の心根が発信できる人が少しでも多く発掘され、売れる時代になってほしいです。

　ここに来るアーティストにも良い歌を歌っているのになかなか売れない方もいます。
　だからこそ、そういう音楽を届けられる場所でありたいですし、一人でも多くの方に「いい歌に出会えて良かった」と思って頂きたいです。

今後の目標は何ですか？

　お店の今後の目標は、若者世代・現役世代・ベテラン世代などすべての方々にとって「それぞれの発見と楽しみが持てる場所」であり続けることです。
　また、「ここに来て良かったと思えるお店」でもありたいです。

　私自身の目標はコロナ禍や今までに作った曲・これから作る曲を売ることです。
　また、このお店を使って生きようとする人々が、良いプレイヤーや表現者に出会える事が何より重要だと思っています。
　その為、自分が死んでしまってもこの場が残ってくれていると嬉しいです。

佐藤代表にとって音楽とはどのような存在ですか？

　音楽は私の身体であり、私の全てです。

最後に若者へのメッセージをお願いします。

　「苦しい時こそジタバタせず…水面に力を抜いて浮かべばよい。いずれどこかに足が着く。“漂えど沈まず”」
　先ほどもお話しましたが、苦しい時ほど力を抜いてみてください。必ずどこかに足が着くか、縋れるものが現れます。

インタビュアーより

board-yahman33 　インタビューを通して、佐藤代表は自然体でお話をされていましたが、生き様から発せられる言葉１つ１つ全てがかっこよく終始、感嘆の声が漏れてしまっている私でした。
　お話の中にキーワードが多く、１つひとつの言葉に大切なメッセージが凝縮されていました。また、扱う言葉を大切にされているという印象を受けました。
　私が一番心に残ったのは「音楽は私の身体であり、すべて」という言葉です。私は様々な事に気が散ってしまうので、自分の人生を何か１つの事に注ぐという生き方に強い憧れを持っています。一つの事に尽力したからこそ見えたり気づけたりすることも多いのだなと感じました。
　そして、自分の中にこだわりや譲れないものがあるという事は本当に素敵なことだと、より実感しました。
　自分自身の生き方や好きな事への向き合い方など本当に多くの事を考えさせられるお話でした。佐藤代表のお話を聞くことができて良かったです。
　この度は貴重なお時間を設けてくださり、本当にありがとうございました。