自分に合った生き方

中山様の経歴を教えてください。

　私は高校時代にラグビーをはじめてからラグビー一筋でした。高校卒業後、岡山のラグビーの実業団に入りました。現役引退と同時に愛媛に帰り、自動車販売会社に勤務しました。その後独立し、飲食店に携帯電話を使ったポイントシステムを販売する会社を始めました。

　その会社では集客サポートが主な事業でした。しかしポイントシステムを使った集客はあまりうまくいかず、ほかの手段を考えていました。そこで宮コンの記事を見て、愛媛でも街コンを始めようと思い今に至ります。

　起業されて苦労されたことなどを教えてください。

　愛タッチを始める際、飲食店と繋がりが全くなかったので、協力していただく飲食店を探すことが大変でした。街コンの性質上、複数の飲食店の協力がなければイベントとして成立しないからです。たくさんの飲食店に声をかけましたが、門前払いされることも多かったです。

　第一回の愛タッチでは13店舗のお店に協力していただきました。店舗それぞれの要望があるので、愛タッチとの意見のすり合わせも苦労しました。お互いに初めてのことばかりで、うまくいかないことも多々あり、とても体力のいる仕事でした。

　今ではある程度コツもつかめてきたので以前ほど大変ではなくなりました。しかし、更に良いイベントにしなければならないので、頭を使うことが多いです。

　イベント運営のアルバイトを雇った際にも苦労した経験があります。アルバイトの方はお金さえもらえればそれでいいと考える方がいました。
　仕事に対するモチベーションや熱意が低く、彼らの管理には手を焼きました。中には仕事中にタバコを吸う方までいて…このままではイベントの質が落ちてしまうと焦りました。
　現在はすべてボランティアの方で運営しています。自発的に応募した方ばかりなのでスタッフの質が以前に比べてかなり上昇しました。

　これは街コンに参加する方にもいえるのですが、やはり意欲的に行動している人はイベントを楽しんでいますね。反対に、積極的な行動を起こしていない人は、あまり楽しめていないように感じます。何事も自分から積極的に行動しなければいけないと思います。

お仕事をされる上でやりがい等はありますか。

　やはりイベントでカップルが成立したときは嬉しいです。中には結婚された方もいるので、そのような話を聞いたらやってよかったと思います。ほかにも参加していただいた飲食店が繁盛していることを聞くと嬉しいです。

　イベントが終わったときは、達成感よりもホッとする気持ちが大きいです。今回が成功したからといって、次回も同じでは成長がありませんし、なによりお客様に飽きられてしまいます。より良いイベントにするために挑戦するのは楽しいです。

会社員時代と今でなにか変わったことはありますか。

　「責任」について大きく変わったと思います。会社員は就業時間で時間を縛られています。また多少成績が悪くても解雇されることもありません。自営業者ならば時間の使い方も働き方も自由です。その代りすべてが自分に返ってきます。自由だからこそ責任があると考えます。

　会社員も自営業者もどちらも大変です。どっちが良いという話ではなく、自分に合った生き方を選ぶべきだと思います。

次のページ『学生と社会人の懸け橋に』

会社概要

社名：総合代理店wing
代表名：中山 貴男
住所：愛媛県松山市千舟町3-1-5　チフネファッションビル　3F
TEL：089-921-7077
事業内容：・サービス業