人生は変わる

本当に新しい風を

市議会議員になろうとしたきっかけは何ですか？

　一番はコロナウイルスによる影響ですね。コロナウイルス第六波の時、愛媛県は協力金を飲食店に出してくれませんでした。
　飲食店にだけ協力金をあげるのは不公平だとはわかってはいましたが、協力金をもらえないと飲食店は経営することが難しいです。だから百貨店の前で声を上げていました。

　その時はただのオネエが叫んでいるだけでしたが、市議会選挙に絡めることで堂々と話すことができると思い、市議会議員に立候補しました。

市議会議員選挙に当選した時どう思いましたか？

　喜びと同時に、実はとても怖かったのを覚えています。
　私は声を上げて、みんなに私の意見を聞いて欲しかっただけでした。アンダーグラウンドの水商売でしか働いていなかったから、日の光の下で働く経験がなく、選んでくださった方にどうやって還元できるのかの葛藤をしていました。

　当選時は、うれしさもありながら、不安で押しつぶされそうになりました。私には何ができるのかってずっと考えていましたね。他の議員さんは立派な肩書があるのに対し、私の肩書はオカマですしね。

市議会議員ではどのようなお仕事をされていますか？

　私は市議会議員になってから、何かしないといけないという思いで、2年半の間、講演会を60回させていただきました。しかし、ずっと不安です。松山の人にはこれで許してもらえるのかと思っています。
　ありがたいことに松山市以外からもオファーがあり、聞いてくださる方々、子供達からのメッセージが励みになっています。

　LGBTQ特化型議員として、私ができることを精一杯取り組んでいきます。現在は、LGBTQを含む就労支援の活動をしていきたいと思っております。

将来若者にどうなってほしいですか？

　若者に政治家になってほしいです。
　現在政治家は仕事として見られていません。やる気があって、未来を見ている若者が増えてほしいと思っています。
　ただし議会の中が年長者だけになるのも若者だけになるのもよくなくて、若者と年長者が切磋琢磨して街を盛り上げていってほしいと思っています。

　若者にもっと自分事として、街を良くしていくにはと考えてほしいです。新しい制度が欲しいとかこの制度を改善したいとかたくさん考えてほしい。
　松山市に残っている人たちが生きていきやすい環境を作ることが、松山市の発展につながり、松山市から出ていった人たちも帰ってくれる要素になるのではないかと思っています。

　松山市という伸び代しかない街を一緒に変えていきましょう？

最後に、若者へのメッセージをお願いします。

　「人生は変わる！！」
　いくつになっても人生は変わります。私がそれを証明しましたから、諦めないでほしいです。

　もうダメだとか、そんな言葉は使わないでほしいです。覚悟があればどんな人でも変われます。
　たくさん捨てるものもあるけど、得るものもあるから頑張って、好きな道を進んでいってください。

　色々なことを学んでいって最終的に実ればいいと思います。自分がしたいことは苦労が多いから、絶対に楽しんで、環境を楽しみましょう。
　私もまだ道半ばですから、みんなで死ぬまで歩きましょう。

インタビュアーより

board-neoone 　渡邉代表とのインタビューでは常に笑いの絶えないお時間を過ごさせていただきました。
　渡邉代表はインタビューの中で、落ちのない話をしないことを心がけていると教えてくださいました。その時から、何が会話を面白くするのかと考えながらお話を聞いていると、会話の秘訣は声の強弱とストーリーの組み立て方が大事なのかと感じました。
　物事を分かりやすく面白く伝えることはかなり難しいことなので、相当努力されたのだと思います。私も物事を分かりやすく面白く伝えるにはどうしたらよいかと悩んでいましたので、渡邉代表を目標にして励んでいきたいと思います。
　渡邉代表、この度はお忙しい中、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。
　今後の渡邉代表のご活躍を心から願っております。