「まずは将来のワクワクしている姿を想像しよう」

『若者へのメッセージ』
～自分がワクワクすることを見つけてください～

笑顔の女性を増やす取組みでは、どのような事に力を入れていきたいと考えているのでしょうか

　これは学生さんに向けても言いたいことですが、人と人との繋がりというものは切っても切れないもので、仕事をするにしても家族を持つにしてもそこには必ず人がいます。だから今まで人と繋がるということを大事に考えてきました。これからも忘れないようにしたいと思います。

　経営者さんが集まる会は沢山あり、それも大事な繋がりの機会だと思いますが、主婦の方や子供がいる方はそのような場に行きにくいものですし、起業したばかりの方からもそういう声は聞きます。そういう人たちがもっと気軽に自分を見出せる場所を作りたいので、まずは女性限定のイベントやワークショップといったものを手掛けたりしています。それによって新しいことを始めたい女性が集まってきたりしますので、そういった方々と繋がっていっています。

若者に向けてメッセージをお願い致します

　実は、私にも貴社のインターンシップの学生さん達と同じ年頃の娘がいて、娘と同年代の子らはよく「夢を持て」とか言われていますが、夢の持ち方が分からないという若者も多いのです。

　夢が分からないから目標も持ちづらい、でも大学にはいかなくちゃいけないから行っているというパターンをよく耳にするので、この企画に出ることで娘や学生さんへの応援になればと思ってインタビューをお受けさせて頂いたのです。

　その上で若者の皆さんに伝えたいことは「夢の見つけ方」です。いきなり夢を持とうとしたり闇雲に探すのではなく、まずは自分の10年後など将来のワクワクする姿を大いに想像・妄想すれば、自分が本当に真剣に取り組める夢が見えてくるのではないかと思います。

　その上で、想像した将来の姿に向けて自分は何をすればいいのか、現実に落とし込んで実行すればいいのです。

　ワクワクすることは必ずしも仕事でなくても、例えば結婚して子供を持って、幸せな家庭を持っていいお母さんになることでもいいのですよ。

　いい母親になることにワクワクするんだったら、そこを掘り下げていって、母親なら子供のことを理解した方がいい、そのためには児童心理学を学べばいいとか、アプローチは色々あると思います。

　また、「自分は医者になりたいけど医学部じゃないから駄目だ」と諦めるのではなく、医者になって患者さんと接していることにワクワクしているのか、それとも研究していることにワクワクしているのか、ということを掘り下げて行けば、医者にこだわらなくても理学療法士などの新しい道が見つかります。

　もう一度言いますが、自分が今ならなきゃいけないものを探すのではなくて、将来のワクワクしている姿をまずは想像してください。普段からよく想像する癖を付けると沢山思い浮かんでくると思うし、そこから導かれた今すべきことにも前向きに取り組めると思います。

インタビュアーより

bord-maryanes

メッセージにお書き頂いた「今のことは将来に繋がる」という言葉。俊成代表は、今取り組んでいることは点であり、その時は将来何の役に立つのかわからなくても、点がたくさん集まって線になり、やがて自分を形作ることに繋がるから、今結果が出ないからといって無駄だとは絶対に思わないでほしい。無駄かどうかは自分が過去を振り返ってみて初めてわかるものだとおっしゃいました。
中学生時代の部活動で苦しい思いをし、しかしそれが後になって困難を乗り越える上で心の支えになったというお話を聞いて、このメッセージは一際私の身に染みました。
俊成代表、本当に有難うございました。
大河原慧