「はぐくむ力を持って欲しい」

26歳で2代目社長となった菰田社長の半生とは？

株式会社こもだ寝装
菰田晃伸代表取締役

2015/8/4

全体や真実を見る目を養って欲しい。

最後に学生に伝えたいことを教えてください。

　一部ではなく、全体や真実を見る目を養って欲しいです。例としてこんな話があります。定時制に通っている学生がいました。いつも遅刻してきます。何回も遅刻します。個別に話をして理由を聞いてみると仕事が講義開始時間に終了していることがわかりました。教授は仕事場へ交渉し講義に間に合うようにしたそうです。

　この話で教授は一部を見て怒らずに、その裏にある真実を見て対応したのです。とても優秀な教授です。私は小さいころから父に憧れていました。最近になって気付いたのですが、子供のころ憧れていたのは父が作る売上などの数字ではなく、父の周りに人が集まることに憧れていたのだと。その点、ずっと勘違いをしていました。小さいころに売り上げを超えるとか考えないですよね。

　今の学生は知識量も豊富なので、ゆとり世代ではなく、思うように動ける世代だというべきだと思います。なので、豊富な知識と時間を利用して行動し、とにかく世の中の真実と向き合うようにするべきです。

　あとは経営者になりたいのであれば、目標となる経営者を見つけることです。手本や目標があると到達までが早いです。広い人脈を取り入れることも大切ですが社長像はブラさないことと、早く始めて早く苦労することも重要です。一部に対して対応するのではなく真実に対して対応することを常に心がけてもらいたいです。

インタビュアーより

bord-komoda

菰田社長はとても素直な人で、苦労してきた経験をそのままストレートに語ってくださりました。その数々の経験に基づいた言葉には説得力があり、純粋に心に入ってきました。素直に挑戦してきたからこそいろんな壁に当たり、それを振り返れる素直さが素晴らしく感じました。インタビュー後も、「うちの社員に挨拶された？」と社員の対応を気にされていて、常に会社のことを考える姿勢を学びました。ありがとうございました。
松井秀樹