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「希望を持て! 前進あるのみ!」

バイオインターナショナル株式会社
東原 松秀 代表取締役社長

  • 2014/7/2
i-cath-bio

オリジナル製品の開発に取り組み、経営者として約30年のキャリアを持つ東原代表。
結果を生み出している、その考え方と変遷とは・・

杉脇
本日は、お時間を頂きありがとうございます。
よろしくお願い致します。

東原
はい。
よろしくお願いします。

杉脇
早速ですが、会社経営を始め、
現在に至るまでの経緯を教えて頂けますか。

東原
経営者としては、私は2代目になります。
現役会長職の父親が前身となる会社を立ち上げていまして、それを私が引き継いだ形になりますね。
それが約30年ほど前です。

杉脇
30年ですか!
10年続く会社ですら存続できるのは1割と言われていますが、
非常に長く経営されていらっしゃいますね。
凄いです。

東原
ありがとうございます。
当時から我々は、人間が生きていく上で不可欠な
【水】【空気】【油】を3大テーマに掲げ、
このいずれかに携わる商品開発を事業として行っています。
そして100%オリジナル商品で世界に発信する、そこを基盤にしていますね。

杉脇
なるほど。
実際に、現在まではどういった製品の開発をして来られましたか。

東原
まず創業当時はテーマの内の【水】に着目しました。
今となっては当たり前に普及していますが、
当時はまだまだ少なかった浄水器の開発をしていましたね。
ただ初めての開発ということもあり、色々あって
これは商品化までは至りませんでした。

杉脇
始めの内は、上手くいっていなかったのですか?

東原
そうなんです。
最初は【水】で上手くいかなかったので、
【油】をテーマにやっていこうとなりまして、
次に自動車エンジンの燃料改良装置を開発しました。

排ガスを減らすような工夫が施されている装置でして、
当時はエコとかハイブリットなんて言葉が出てくる前でしたから、
競合もまだ少なく実績もある程度は出たのですが…

杉脇
ですが…
凄く気になります。

東原
世界的に大手のメーカーが同じ事業に乗り出したんですよね。
これはもはや我々の出る幕ではないぞと。

杉脇
なるほど。
強力な競合が現れて、他の事業に移らざるを得なくなったのですね。

東原
なんか失敗談ばかりですねえ(笑)
そして、ここまでの経緯を経て、最後に残った【空気】をテーマに
今後は開発をして行こうとなりました。

杉脇
なるほど。
現在は花粉やウイルスをカットするノーズマスクを主に取り扱っておられますよね。
僕も昔から花粉症で、非常に鼻が弱いのでこういった製品はとても便利だと思います。

東原
現代病と言われている花粉症、あまり知られていないのですが
花粉のせいだけじゃないんですよね。
工場から出る排ガスとか、化学物質が花粉に付着して、化学変化を起こしたものが花粉症のもとになります。

杉脇
花粉症は花粉だけのせいでは無いのですね!
知りませんでした。
それは現代になるにつれ、花粉症患者も増えていきますね。

東原
nakakiji-touhara
はい。
こういった粒子は、どうしても体内に入ってしまう。
まだ、目と口は閉じれるので良いのですが、鼻は閉じれないですよね。
この点に注目したのがノーズマスクの始まりです。
ノーズマスクを開発して、世界中で困っている人の役に立てればいいなと思っています。

杉脇
世界中という所が、
開発者としてのスケールの大きさを感じさせますね。

東原
意外と花粉症患者は海外の方が大変だったりするのです。
日本はフェイスマスクをつける習慣がもともとありますよね。
マスクをしていても花粉症かな?風邪予防かな?くらいですが、
海外は日常においてマスクをするという文化が一般化されていないんです。
海外だとマスクをするくらいの病気なのに、なぜ外に出るんだ?と思われてしまう。
だから海外の花粉症患者は、家から出ないとか、
副作用の強い薬を飲んだりするという対策を強いられてしまうのです。

杉脇
それは大変ですね。
事情を知っていれば、確かに改善したいと思います。
このノーズマスクがあれば非常に助かるはずですね。

東原
そうですね。
先程言ったように、世界中で困っている人の役に立つ商品が開発できればと思っています。

杉脇
そういった新しいアイデアの商品はどのように誕生するのでしょうか。

東原
発案は会長が主に現役で行っています。
会長のアイデアを社内で検討し、専門分野の方と打ち合わせをして、実際に具現化していきますね。
それが試作品となり、その後は改良、モニタリング、改良、モニタリングの繰り返しです。

杉脇
なるほど。
そういった開発スタイルで進められているのですね。
…創業当初から開発に着手されているというお話でしたが、
開発期間中の収益って存在するのでしょうか、
創業当初はどのように会社を続けられていたのでしょう。

東原
いい質問ですね(笑)
そうなんです。
商品開発の期間中は、開発部門に関しては収益は0ですからね。
経費ばかりが掛かります。

…回答としては、昔は総合商社としても事業をやっていまして、
輸入品の一般雑貨の販売やら、飲食関係の仕事をしていた時期もありましたね。

杉脇
以前は他分野で収益を生みつつ、開発を継続されていたのですね。
東原代表がそこまで開発に魅せられた「きっかけ」は何でしょう。

東原
そうですね。
一言で言うと、物づくりの精神が根底にあるのだと思います。
現会長である私の父は元々、自動車整備士のプロだったこともあって
そういった物づくりの血が私にも流れていると思っております。

杉脇
そうなのですか。
では開発を行う上での、こだわりをお聞かせください。

東原
オリジナルの商品を生み出し続けるというのはこだわりです。
商社の経験もあるので、もちろん既製品を売ることの難しさも分かります。
常に市場に受け入れられる商品を探し続けて、仕入れて売る事を何十年も続けなければならない。
同じ苦労であれば、私はより大きく、より社会貢献の出来る、オリジナル商品の開発という分野で戦いたかった、という想いです。

杉脇
オリジナルにこだわっておられるのですね。

東原
そうです。
「この世にまだ無いものを生み出す…」ってイイじゃないですか(笑)
「0からアイデア、発想を具現化して商品にし、それを世の人から認めてもらう」
という事を常に念頭に置き、立ち返り、心掛けています。

杉脇
とても素敵です。
ではここからは経営者としての質問をさせていただきます。
経営者になったきっかけとしては、前身のお父様の会社を引き継いだ、
という形ですが、引き継ぐ以前は何をされていましたか。

東原
私は24歳で代表になったので、
それ以前はアルバイトのようなことしかしていなかったですよ(笑)
具体的には飲食店や配達員を経験し、その後、少し営業職に就いていました。

杉脇
その営業職に就いてらっしゃる時に、会社の引き継ぎのお話が来たと…。
ご自身の中でどういった覚悟や心持ちで「代表になる」という決断をされましたか。

東原
「いっちょやったるか!」という感覚でしたね(笑)

私が小学校4年生の頃には、既に父は事業をしていて、
親戚からは「早く大きくなってお父さんを助けてあげなさい」というプレッシャーを与えられていました(笑)
なので「いずれ社長になる」という心の準備は以前から出来ていたつもりです。

杉脇
凄いですね(笑)
実際に自身が従業員として会社に勤めるのと、社長として経営するのとでは
どういった変化がありましたか。

東原
変化ですか…
早起きには苦労しましたね(笑)
私が社員より後に出社するのが嫌だったものですから。
自分の勝手なイメージなのですが「社長は誰よりも早く会社に出社すべき」と思っていました。
なので社員時代の「出勤時間はギリギリで」という考えから、
「誰よりも早く出社」に変化した事は大きいです(笑)

杉脇
社長出勤なんて言葉もありますが、真逆ですね!
そういった誠実さや、社長自らが一番に行動している所を体現されている事が、
社員の方々からの信頼に繋がるのですね。

東原
ありがとうございます。
他には、社長になれば誰もが経験することではあると思いますが、
やはり人事や資金繰りの観点ですかね。
社員時代では個人の営業成績だけ見ていれば良かったのですが、
会社全体を見渡すことは必要です。
これは24時間考えます。

杉脇
やはりそうですよね。
24時間、社長として考え続けなければならない事がある中で、
どういった息抜きをされていますか。
趣味のお話など聞かせて頂きたいです。

東原
趣味ですか。
30代までは魚釣りですかね。
それ以降は付き合いでゴルフとかやっていました。
あとは温泉とか、最近サボっていますが散歩ですね(笑)
なんかお爺さんみたいですね(笑)

杉脇
いや、素敵だと思いますよ(笑)
そういった趣味を活用して、どういったコミュニケーションを取られていますか。

東原
従業員とも、一緒に魚釣りに行ったりしたこともありますよ。
そういった経営者と従業員という立場を外した所を大事にしています。
プライベートでの共通点は無いかとまず探して、そこから広げて行きますね。

杉脇
趣味の部分での共通点などあれば、
立場が違っていても意気投合できそうですね。
それでは会社経営をしていく中で今後の展望などがありましたら、お教えください。

東原
今後ですか…課題はいっぱいありますね(笑)
数年前から実践はしていますが、業績的には海外輸出の比率を増やしていきたいと考えています。
社内の所では、社員の平均年齢が高いので、若い人を入れて世代交代をしていきたいですね。
私自身の後継者問題も控えておりますので。
そこを真剣に今後は取り組んでいくつもりです。

杉脇
なるほど。
今までが親子二代でやってきたからこそ、次はどういった後継者にするのか、
など考えると大変そうですね。
東原社長自身は、どういった人間を今後目指していきたいなどの理想はありますか。

東原
一言で言うと、優しい人間になりたいですかね。
心掛けてはいるものの、他者からの評価は必ずしもそうでは無いですから。
日常生活の中で、些細な心配りがもっと出来れば良いなと考えます。

杉脇
そう考えるようになったきっかけみたいなものはありますか。

東原
きっかけ、という程でも無いと思いますが、
人生の先輩を見ていて、そう思うことが多いです。
それは必ずしも身近に居る人だけではなく、著名人やアーティストの方々を含め、
こういう人間になりたいみたいな漠然とした憧れなのかもしれないですね。

杉脇
なるほど。
僕も結構アーティストの方に憧れたり致しますので非常に分かります。

東原
要約すると、器(ハート)の大きい男の子になりたいです(笑)

杉脇
そんな男の子に僕もなりたいです(笑)
では最後に、大学生あるいは若者に対して、メッセージをお願い致します。

東原
はい。メッセージは、
「希望を持て!前進あるのみ!」です。
まだまだ若いですからね。
ここ最近の日本の学生は「将来に夢が持てない」「現実主義」だと聞くことがよくあります。
走り続けていたら、楽しいことやたくさんの経験が待っているのだから、
悲観的にならず前進し続けて欲しいです。

杉脇
楽しいことたくさん待っていますか。

東原
まぁ、つらいことが大半ですけど(笑)

杉脇
そうなんですか(笑)

東原
その分、少しの楽しさが映えますよね。
楽しいことがあるから、つらいことも乗り越えられるのです。

杉脇
その通りですね。
僕もまだ20歳ですが、少なからず体験しています。
本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。
大変勉強になるお話ばかりで、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

bord-touhara
開発という「0」から何かを生み出す分野で、勝負を続けてきた東原代表。
オリジナル商品にこだわり、世界に認めてもらう。
その大きな志と、物づくりに対する真摯な姿勢が「継続こそ力」という言葉の強さを体現しているかのように感じた。
また、インタビューから垣間見ることの出来た東原代表の人柄も、非常に笑顔が素敵であり、話しやすく、暖かく対応して頂いた。
仕事に対するこだわりと、柔らかな人柄を併せ持ち、その両側面が長きに渡り、経営活動を行う上での大切なエッセンスになっているのだろう。
杉脇丈紘

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次回インタビューは、株式会社 FLICK 代表取締役 新井 鐘栄 様にお伺させていただきます。

会社概要

社名:バイオインターナショナル株式会社
代表名:東原 松秀(とうはら まつひで)
住所:愛媛県松山市美沢1丁目8番57号1F
TEL:089-927-0237
URL:http://bio-international.jp/
事業内容:・自社商品開発及び製造 ・卸販売

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