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人との「和」を大切に
愛悠ホーム株式会社
塩梅 一郎 代表取締役社長
- 2017/11/30
一つ一つの縁を大切に
今後起こるといわれている南海トラフ地震ですが、松山市だけでも建物崩壊は19万棟に上るといわれています。愛悠ホームの不動産としての対策はありますか。
説明する段階で、それぞれの建物の特徴をお伝えしてはいます。しかし、様々な理由からログハウス形式の家を選ばれないお客様も多くいらっしゃいます。なので、対策が取りづらいという状況です。
実際に起こってみなければ、建物自体もどうなるかわかりませんし、どうしても体験してみないとピンと来ませんから。他の人と同じでいいかという、ある意味で日本人らしさが出ていると思います。
今後、人口減少などで住宅建築の注文数が減っていくのではないかと思うのですが、それに関してはどう思われますか。
今は不動産会社の数自体が多くて、競争率も上がっていますが、弊社はありがたいことにあまり数に変動はありません。
しかし、今の若い方はよっぽどの人気地区でない限り、元々から家があったところなどにはあまり入らず、新しいところに家を建てようとする傾向にあるようです。そのことを考慮すると、注文数自体はあまり変わらないのかもしれません。
マイホームを持つことが夢という方は大勢いらっしゃいますよね。
そうですね。それだったら、しっかりしたもので、かつ長持ちをする家にするべきではないかと思います。
今、業界の傾向として価格を下げるほうに向いています。となると、どこかでコストを抑えざるを得ないはずで、そうすればどこかにしわ寄せがいくのではないかなと予想しています。
弊社は小さな会社ということもあり、そこで他社との差別化を行っています。建材や建築構造の質の向上もしつつ、価格もリーズナブルにというような。何かしらの天災が起こってみないとわかりませんが、私たちの考えている形式の家は過去の震災の事例からみても、土地そのものに問題がない限り、揺れるだけで倒れにくい建物です。
今後の不動産会社が背負う役目は何だと思われますか。また、これから愛悠ホーム様でしたいと思っている事業はありますか。
人にやさしい家に変わっていくべきではないかと思います。そして、私たちが自信をもってお客様に提供できる家を考えていく必要があります。
自然素材の家というのは、その匂いで癒されて、精神的に落ち着くそうです。畳がある家は、離婚率が低いという統計も出ているくらいで。今も住んでいて、これからも住み続けていく家ですから、住んでいて気持ちがいい家を考えていかなければなりませんし、こちらが自信をもって提供できる家でないと、住んでいても不安になると思います。
弊社としては、古来の日本建築から使用されている校倉造り(あぜくらづくり)を手掛けていくつもりです。今までログハウス形式といっていましたが、ログハウス形式というよりは、校倉造りという方が日本らしくてしっくりきますね。
代表が考える「理想の家」とはなんでしょうか。
地域もそうですし、住んでくださるお客様が安心・安全・健康で過ごせる家が理想です。
私は今、地域の獅子舞に携わっています。家を建てる時には神事は大切ですし、子供たち同士、ひいては親同士の付き合いもできる。地域の中に住んでいく上では、地域住民同士が顔見知りなのがいいと思います。そうやってできた縁はきっと役に立つのでそういったものを含めて「理想の家」だと思います。
最後に、不動産を目指す学生に何かメッセージをお願いします。
地域の人ともお客様ともいい付き合いのできる不動産になってほしいと思います。一生に一度きりで、そして大きな額のお金が動くわけですから、それを動かしてもいいと思えるような信頼関係が大切にしてほしいです。
どこかでお店を構えるということは、その地域の方との信頼関係が必要になってくるわけですね。
本日は貴重な時間をありがとうございました。
インタビュアーより
会社概要
社名:愛悠ホーム株式会社
代表名:塩梅 一郎
住所:愛媛県松山市久万ノ台706-3
TEL:089-908-9297
URL:http://aiyu-home.net
事業内容:・不動産業/建設業/賃貸業