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「皆のありがとうのために」

株式会社マルブン
眞鍋 明 代表取締役

  • 2016/5/11
i-cath-marubun

20で学び、30で試し、40歳で・・・
仕事を通して得られるものとは?

以前眞鍋代表は「元々はこの業界に興味がなかった」という噂を耳にしたことがあるのですが、それは本当なのでしょうか?

 これは本当です。食べるのは好きだけど作るのは大嫌いでした。私は4人兄妹の3番目として生まれて、双子の兄が居ました。居ましたというのも私がちょうど20歳のクリスマスイブに兄が亡くなったのですね。

 当時の私は大学の工学部に在籍していて流体力学やロボットなどを勉強していてエンジニアを目指していました。家業の跡取りが急にいなくなり両親の今まで見たことのないような悲しげな顔を見た時に、私は跡取りとなることを決心しました。

 しかし料理が嫌いでしたので本当にどうしようと悩みました。仕事を始めてみると案の定、課題がたくさん出てきました。一番は当時の会社がいわゆるブラック企業だった点ですかね。ブラックなのは当たり前の時代だったのですが、中でも超ブラックでした。労働時間は問題ないとはいえ朝の8時~夜の12時まで働いていましたね。

 仕事をしているとお金も使わないし、勉強にもなります。ですが、その当時は殴ったり蹴ったりは当たり前でいじめも沢山ありました。私も相当いじめにあいました。というのもまだ大卒から外食産業に行く人があまりいない頃で料理学校に通ってもないですし、料理に興味もないのだから、当然怒られますよね。職場の先輩にとても怒られていたのですが、今の自分があるのはその先輩がいたからだと思います。

 なにくそと思い負けん気は強かったので、見返してやるという気持ちでまずはフランス語の勉強から始めて人参や玉ねぎを買ってきては切る練習をしたりしていましたね。今でも当時に切ってしまった痕が手に沢山残っています。そんな大変な毎日でも一切やめようと思いませんでした。三年間怒られながらもやってみて、この業界のクリエイティブさに気付き楽しさも実感できました。

 ファッショナブルさもあり女性にもモテるいい仕事だなとその頃から思い始めました。そしてその頃もう一つ気付いたことがありました。それはどんな仕事も一緒だなということです。一生懸命やるかやらないかで変わってくるなということですね。楽して稼ぎたいだとか少しでも給料の高いところで働きたいだとか考えているうちは思っている間はいい仕事はできないと思います。

 私はまったくお金の面に関しては考えていませんでした。先輩に良くできるようになったなと言ってもらえるように頑張っていました。外食の業界に入ったのが22歳と少し遅かったのですが、ものすごく勉強をして、すぐに料理長(チーフ)になることができました。そういった意味ではやはり出会いが良かったと思いますね。

 マイナスの出会いかなと当時は思っていましたが、そうではなかったですね。やはり若い頃は体を使って勉強すべきだなと思います。20代は充電期間だなと考えています。給料などは気にせずに自分の人生の土台を作っていくために力をつけなければならないと思います。給料は後々勝ち取っていくものです。そのためにスキルや知識などを身に付けていくべきだと考えますね。

 私の20代は野菜やお肉・健康の知識・経営の知識・接客に必要な心理学など、あげたらきりがないくらい勉強しました。

 そして30代は試す期間ですね。20代で学んだことを試すのですが、うまくいったりいかなかったりするわけですよね。ちょうど30代といえばリーダーになったり、部下ができたりする頃ですよね。1番難しいのは人材教育です。誰かにはこう伝えれば理解してくれるのに違う子には伝わらないとかありますよね。

 そういうことを繰り返すうちに2つのノウハウができてくるのです。うまくいくノウハウとうまくいかないノウハウです。そして40代は初めて考えることとやることがつながっていく期間だと考えています。

 私は仕事でしか得られないものがあると思って仕事をしています。同僚からお客様から得られることはたくさんあると思いますね。もちろんプライベートでも得られるものはあると思いますが、人間力を磨けるのは仕事の時間ですね。なので仕事を一生懸命できない人は何事も一生懸命できないです。

 先輩から昔言われたことがあるのですが、モテる人は何をやってもモテるのだそうです。これを楽しそうだからやる楽しくなさそうだからやらないなどと選別していては、目の前にチャンスが来た時にものにできないと私は思います。

正直、選別しがちなところはありますよね、、、

nakakiji-marubun 若い時はなんでもやってみることが大事だと思いますよ。どこで人生のチャンスに繋がるかわからないからです。それに選別していると自分の知っている世界でしかものが見えなくなってしまいますよ。今までの人生で段々と見える世界は広がってきたと思いますが、自分の価値観で判断していると、視野は広がってはいかないですね。
 自分とは合わないな、好きじゃないなという人と付き合うのがいいのです。自分には持っていないものを持っているからです。いろんな人と付き合うことで色々なも物の見方ができるようになるのですね。

奥様は眞鍋代表とは違った考え方をお持ちのお方でしょうか?

 妻は本当に良く支えてくれるいいパートナーですね。ですがまったく価値観はちがいます。性格もタイプもまったくちがいますね。好きなものも違います。自分以外の人間は基本的には価値観は違うと考えた方がいいかもしれませんね。それが社会です。物の見方、考え方、生まれ育った環境や宗教も違うかもしれない、もっとグローバルに言うと人種や言語も違いますよね。その人たちの集合体が社会ですからね。

 最近のニュースで芸能人がよく価値観の違いで離婚しましたなんて言っていますが、価値観が一緒の人なんていないですからね。学生の時は少し価値観があったりするのですが、それは嫌いなものを排除して自分の居心地のいい空間(サークル)を作っているからです。社会出ると上司を選べますか?同僚を選べますか?当然選べないですよね。選べるのは仕事と会社だけなのです。

 好き嫌いで物の見方をしていて、いろいろな物事に対応はできないですよね。なので若いうちにいろいろな体験をしておくべきだなと思いますね。例えば自分と合わない人が居たらなぜ自分と合わないのだろうということに疑問を持ち、近寄ってみる。

 こういう人が意外と自分の助けになってくれたりするものなのですね。自分にはない考え方を持っていますから、まったく違う側面を見ることができるのですね。そういった意味でも妻は自分と違った考え方を持っているので最高のパートナーですね。もちろん全ての考え方がまったく合わないということはなく、どのような家庭にしたいなどの大事なことは一緒の考え方を持っています。

 会社に関しても一緒だと思っていますね。私が社員の皆全員と価値観が一緒かと言われると違いますかね。会社の価値観、つまり経営理念に社員や私が合わしている形です。これが会社の形なのですね。会社に合して働き方を変えていくので悩みが絶えません。経営者になると何でもできるわけではないですからね。

 よく悩みはお持ちですかと聞かれることがあるのですが、もちろんあります。悩みというのは現状の自分と目標の自分のギャップのことをいうのですね。ギャップというのは問題・課題です。問題を解決しようとしないと悩みは生まれないのですよね。行動してないと悩みというのは生まれないのですね。

 なので悩みがあるということはいいことなのです。一番いけない時は迷っている時、行動してない時ですよね。人間は悩みがなくなった瞬間、成長が止まります。私も会社をこうしたいといったビジョンがあるので悩みがあります。

次のページ『使命と目標がある限り悩みは尽きない。が、死ぬ時まで挑戦し続ける。』

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会社概要

社名:株式会社マルブン
代表名:眞鍋 明
住所:愛媛県西条市小松町新屋敷甲407-1
事業内容:・飲食業

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