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「頭で納得できて、心で共感できる感性が大切」

NPO法人 家族支援フォーラム
米田 順哉 代表理事

  • 2015/10/8
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金融から福祉の分野に進まれるのにはどのようなキッカケがあったのですか?

 家庭環境の影響が大きいのかもしれません。私の弟がダウン症を患っており、障がい者とその家族のためにと親父が発起人となり、つくし園という福祉施設を設立しました。しかし、相当な苦労をしたみたいです。

 当時の市長とは選挙の際に対立関係にありましたし、寄付から成り立っているので予算不足の問題もありました。周りからは10年はかかると言われていましたが父親は2年で設立させました。しかし、父親はガンを患っていたようで自分の命と引き換えに、つくし園を設立した形になりました。その後、母親も胃ガンを患ってしまいました。

 そして、両親が亡くなり、地元に障がいのある弟だけが残りました。その為、銀行もやめて30歳で松山に戻ってきました。当時は、「なんで俺だけこんな目に合わないといけないんだ」と思いつめました(笑)しかし、税理士資格の勉強や、塾のフランチャイズ経営など色々と取り組んでいくうちに、自分の中で親父に対して「すごいことをしたな」と思うようになりまして、親父ほどでなくていいから何か福祉でできることはないだろうか、と悶々と考えるようになったのが最初のキッカケですね。

 そんな時に、親父が立ち上げた、つくし園の活動が停滞しているので、その活性化を話し合う会議の場にオブザーバーとして参加してくれないか、というお誘いをいただき、何ができるかわからないですが参加しました。そこから福祉の分野で事業を始めることになります。

NPO法人の立ち上げの際に苦労されたことはありますか?

 招待された会議の場で、後に行動を共にする松本彰夫に出会いました。彼は子供が障がいを持っていて、当時の福祉に疑問を感じており、社会福祉士の資格を取得していました。話し合いの場で松本は、自分が場所を提供するので、その場所をつくし園の活動に使ってほしい、という提案をしていました。

 私は大賛成でしたが、会議の参加している人の大多数は反対派でした。しかし、賛成派に経験の豊富な方がいらっしゃって、その案は採用されました。

 そして、当事者団体が動き始めたのが夏だったのですが、翌春には運営が始まる運びとなりました。しかし、運営が始まろうかという時に空中分解しました。当時の会長から「米田さん、松本さんは新しい事業に参加しないでください」と言われたのです。

 私たちの行動は、父親・母親世代が今までやってきたことの否定と捉えられた様で、その経験は今でも忘れません、5月28日に僕たちの協力者は皆解雇されました。そして、松本が用意した土地から撤退し、事務所は場所を変えて残しました。

 一見すると、絶望的な状況ですが、切り替えが早いということが私の長所でもありますので、「松山の福祉を変えてやろう、と考えたから失敗したんだ。次は自分たちの手の届く範囲で行い、私たちが立てた旗のもとに集まってくれた利用者とその家族のことを考えていこう。」と考えを改めました。

 そして、家族支援フォーラムを設立することとなりました。6月上旬にNPOを作ることを決め、事業計画や工程表を組み上げ10月27日に設立しました。そして、12月1日に夢ポケットをスタートしました。0からのスタートでしたが、考えられる最速のスピードで設立することができました。

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会社概要

社名:NPO法人 家族支援フォーラム
代表名:米田 順哉
住所:愛媛県松山市姫原2-3-21
TEL:089-924-8989
事業内容:・福祉事業

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