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みんながいい循環になるような仕組みを

有限会社田那部青果
田那部 昇 専務取締役

  • 2017/8/31
i-catch-tanabe

若い人に、柑橘の魅力を伝えたい

近年、柑橘農家の後継者不足という現状がありますが、その点についてどう思われていますか?

 有限会社田那部青果は、私のおじいさんが始めた会社だったのですが、私はその小さいころからみかんに囲まれて生活してきた人間なので、そのぐらいみかんは身近な存在でした。
 でも今、愛媛でみかん農家さんはどんどん減ってきていて、若者がほとんど継いでいけない状況です。

 後継者不足と言われているけど、農家さんがやっていけている状況だったら、後継者だってどんどん出てくるし、実際お金になっているところは後継者が出ているわけです。その土台を作っていかないといけないと思っています。

 私はもともと柑橘で食べさせてもらってきたので、柑橘のことはちゃんとしたいという思いがありました。
 今、ゼリーが売れて、加工品の販売がここまでできるようになったので、それを生かして、自分の会社でみかんづくりをやるなり、柑橘農家さんと連携するなりして、若い人にもう少し柑橘の魅力というか農業を見直してもらいたいという思いがあります。

kijinaka-tanabe 実際、大学生でも就職の選択肢の一つに農業ってないですよね?でも、それってすごくさみしいでしょう?農業って守らなきゃいけない産業だと分かっているのに、儲からないからやらない、となってしまいますよね。そうじゃなくて、農業って儲かるよ、という状況にして、それを若い人に見せたいです。
 私は、農業は儲かると思っています。自分で作ったものを自分で売っていけばいいのです。
 今、私たちは、自分のところで生産したものを加工して、販売する、いわゆる6次産業化的なことを関連会社すべてでやってしまおうと思っています。そうすると、自分が納得できる良いものを、正当な価格で販売でき、お客さんにも満足してもらえると思うんです。

 先駆的で素晴らしい考えだと思います。それで、若者が夢を見られる農業になればいいですよね。

 そうですね。今の若者って、収入がたくさんほしいというよりも、ちゃんとした時間で終わって、ある程度の労力でできることを求めていますよね。
 農業って、それに近い部分はあると思います。きつい部分もありますが。農業を会社でやるっていうのはありだと思っています。こちらも若い人を雇いたいし、経験がない人の方が良かったりもします。

 農業をやりたいという人はいても、家が農家だという人以外は経済的に一からやるのは不可能に近いと思います。だから、農業の会社を作って、給料制で雇ってあげたいなと思っています。
 生産も販売もやってもらう形にしたいですね。実際作っている人が、例えば東京のデパートに売りに行くと、何も知らない人が説明するより、自分が経験したことを言えるからお客さんにも伝わりやすいですよね。

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会社概要

社名:有限会社田那部青果
代表名:田那部 鶴男
住所:愛媛県松山市松ノ木1丁目5-12
TEL:089-952-5656
事業内容:・小売業/卸売業 ・製造業

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